流通業界のライバル、ロッテと新世界(シンセゲ)がパイシティで、それぞれマートとデパートを運営する予定だ。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|オ・セヒ記者] 去る5月に入札競争が始まり、流通業界のライバルであるロッテと新世界(シンセゲ)の激戦地になると予想されたパイシティが、ライバル同士間の同居空間に変わった。新世界はデパート事業権を、ロッテはマート事業権を事実上確保することになったからだ。業界では、今回の異例的な同居の背景に関心を寄せている。

 

業界によると、パイシティは4日、STS開発コンソーシアムを優先交渉対象者に選定した。パイシティは、ソウル・中央地方法院に優先交渉対象者の承認を要請し、承認を受けると優先交渉者の地位を持つようになる。STS開発コンソーシアムにはロッテと新世界が参加している。パイシティは、デパートは新世界、マートはロッテと賃借契約を結んだ。

パイシティは、ソウル・江南と首都圏の大都市、盆唐(プンダン)と果川(カチョン)をつなぐ交通の要衝で、流通企業の激突が予想されだ。この地域で主導権を握ると江南地域に新たな基盤を設けることができると予想されたからだ。


しかし、いざ蓋を開けてみると入札には、韓国デパート企業の中、新世界デパートだけが参加した。当初、ロッテがデパートや映画館、マートなどの事業にすべて参加すると予想されたが、デパートや映画館の事業性が大きくないと判断し入札に参加しなかったからだ。現代デパートも「商圏の分析結果、板橋(パンギョ)店と商圏が重なって入札をあきらめた」と説明した。結局、パイシティには新世界のデパート、ロッテのマートが一緒に入ることになった。


業界では、流通業界のライバルが一つの屋根の下で事業をすることについて、異例的だという反応をみせている。これまで新世界とロッテが間近で位置し商圏競争を行ったことはあるが、同じ空間で事業を展開することは稀。ソウルのスターシティにはロッテデパートとEマートが一緒に入店しているが、これも珍しい現象だという評価だ。


ロッテマートは、ソウル・瑞草区(ソチョ・グ)の商圏に自社の店舗がないため今回の賃借契約を決定した。ロッテマート関係者は、「事業者の立場ではなく、STSコンソーシアムが開発すると賃借して入る形だ。事業者の立場で投資収益率を考慮し、事業性があると判断して契約を決めた」と説明した。


新世界デパートもソウル・江南圏を繋ぐショッピングのベルトを作るため、入札に参加した。現在、新世界デパートは江南店を運営している。昨年10月、江南セントラルシティと高速ターミナルの株を取得した後、増築工事を準備中だ。江南店と良才(ヤンジェ)店をつなぎ、江南商圏の集客力を高めようとする計画に見える。

新世界デパートの関係者は、「良才店を運営すると、デパート商圏を大きくすることができるとみて推進した。ロッテマートの入店については、すでにパイシティの向こうにEマート良才店が運営されているため、重複投資になると判断しだ。それを考え、マート事業は進行しなかった」と語った。


これに対して業界関係者は、「ロッテデパートは、江南店と蚕室(チャムシル)店が開発され、パイシティでの事業性が低く、Eマートも近くに良才店を運営しており、デパートやマートの必要性をあまり感じなかったようだ」と分析し、「蚕室と板橋などの開発のため、良才の商圏が多く縮小した。そのため、STSコンソーシアムの開発状況も見守らなければならないだろう」と説明した。
 

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