セウォル号が韓国南部の沖合で沈没してから49時間ぶりに救助隊が船体内部の進入に成功した。|海洋警察庁提供

 

[スポーツソウルドットコム|珍島=ソ・ジェグン記者] 韓国南部珍島(チンド)の沖合で旅客船「セウォル」号が沈没して49時間が過ぎた18日午前10時、救助隊が船体内部に入る道を確保した。


18日、中央災難安全対策本部は「午前10時5分頃、ダイバー救助隊を投入し、船体内部の食堂まで進入ルートを確保した」と明らかにした。海洋警察側も午前10時50分頃、船体内部に酸素注入を開始したと説明した。


船の3階にあるセウォル号の食堂は、船尾と船首の中間に位置する。事故当時、多くの学生たちが大型客室が多い4階にとどまっていたと伝われていたが、3階にも食堂はもちろん、客室やカラオケ、コンビニなどがあり、たくさんの人々が集まっていた場所と推定される。


海警をはじめとする救助当局は16日午前11時24分頃から、民間のダイバーまで動員して救助活動を繰り広げたが、悪化した気象条件や0mに近い視界、速い潮流などのため、船体進入に難航した。


しかし、韓国政府は同日開かれた「セウォル号沈没事故対策本部会議」で1〜2つのポイントだけでダイバーの進入を試みた従来の方式から脱し、3つ以上の進入ルートで船内進入を狙うことに救助方法を旋回し、ついに船内進入に成功した。


生存者のニュースを待ちわびている行方不明者の家族も、船内進入ニュースが伝えられると、「救助隊員が船の中に入った」と声をあげた。


一方、17日午後11時40分頃にはセウォル号の引き揚げ作業のために3200t級のクレーン「オッポ3600号」が事故海域付近に到着し、午前2時と午前4時15分頃には「ソラク号」(2000t)など2台のクレーン船が現場から4〜5㎞離れた海域に到着する。残りの1200t級のクレーン船「サルコ」は、午後1時頃に到着することが分かった。


これに先立って16日午前9時ごろ、全羅南道(チョンラナンド)珍島(チンド)近くの海上で修学旅行に出た安山檀園高校の生徒324人と教師14人を含めた総員475人の乗客を乗せた旅客船セウォル号が沈没する事故が発生した。


18日午前8時現在、乗客475人のうち、確認された死者は25人で、救助された生存者は179人。残りの乗客271人の生死はまだ確認されていない状態だ。

 

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