500万円を超えるワインセット、数十万円の韓牛セットなど、趙高級プレゼントが大きな関心を集めている。 |
[スポーツソウルドットコム|ファン・ジンヒ記者] 韓国景気不況の余波で、今年のお正月(旧)プレゼントは3千円未満のギフト・セットが人気を集めている。全体ギフト・セットの約半分に相当する3千円未満のギフト・セットの売上高は、昨年よりも35%も増加した。
しかし、数万円から数百万円を超える超高価お正月ギフト・セットも顧客に大きな関心を集めている。40万ウォン(約4万円)を超えるオリーブオイルと5000万ウォン(約5百万円)を越えるワインのギフトセットなどは、どのようなものだろうか?
ホテル業界と流通業界では、数百万円のワイン・ギフトセットをご用意した。 |
◆一本に数百万円!
今年のお正月のギフトセットの中で最も高価な贈り物は、「酒類」だ。ロッテホテルは、死ぬ前に必ず飲むべきワイン1位に輝く伝説的な「シャトー・ムートン・ロートシルト1945年産」を5700万ウォン(約570万円)で出した。また、「ロマネ・コンティ ワインセット2010年産」は5100万ウォン、20世紀最高の名品「シャトー・ラツル1961年産」は2700万ウォンに販売している。
ロッテデパートは、お正月のギフトセット用として準備した「ロマネ・コンティ2010年産」1セットをさる20日から販売した。価格は3900万ウォン(約390万円)。フランス・ブルゴーニュ産の最高級ワインである「ロマネ・コンティ」は、毎年平均450箱(5400本)程度の少量生産のため、コレクターの間では買いたくても手に入らないワインとして有名。ロッテデパート側は、「去る20日、『ロマネ・コンティ』のセットが売れたことを確認した」とし「個人顧客が所蔵用として購入したそうだ」と説明した。
グランド・インターコンチネンタル・ソウル・パルナスと、インターコンチネンタル・ソウル・コエックスでは、1000万ウォン(約100万円)のワインセットをご用意した。同ワインセットは、日本映画「失楽園」に登場したのをきっかけに日本で品切れになったワインで、劇作家ヘミングウェイが愛して彼の孫娘の名前まで「マルゴー」と付けたことでも有名な「シャトー・マルゴー(Chateau Margaux 1986)」、ルイ15世の夫人が主導したサロン文化で紹介され、“王のワイン”として世間に知られている「シャトー・ラフィット・ロードシルト(Chateau Lafite-Rothschild 2003)」、「シャトー・ムートン・ロートシルト(Chateau Mouton Rothschild 2000)」で構成されている。
新世界デパートが今年用意した650万ウォン(約65万円)の「シャトー・ペトリュス」ワインセットは、5つのセットうち4つが既に売れた。フランス・ボルドー産の最高級ワインで、サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長が晩餐酒に愛用して“イ・ゴンヒのワイン”とのあだ名がついている。
現代デパートは、フランス・ボルドーの最高ヴィンテージといわれる2000年産「グラン・クリュ」の1等級ワインセットをご用意した。「シャトー・マルゴー」と「シャトー・オーブリオン」など5本で構成されたこのセットの価格は1700万ウォン(約170万円)。1200万ウォン(約120万円)の「グレンフィディック」40年産も3セットを限定販売している。
韓牛とイシモチのセットは韓国のお正月ギフトの定番。 |
◆定番の韓牛・イシモチのセットも数十万円
韓牛とイシモチのセットは韓国のお正月の定番。インペリアル・パレス・ソウルで販売する「正1品セット」は、高級韓牛、活あわび、カンジャンケジャン、塩辛、サーモンやワインなどで構成されており、価格は500万ウォン(約50万円)だ。ホテル新羅が毎年出す名品イシモチのセットは、31cmを超える特品の場合、10匹で280万ウォン(約28万円)に上る。
ロッテデパートが用意した高価韓牛のギフトセットは98万ウォン(約10万円)。「特選牛韓牛セット」は、A++等級のロース、フィレステーキ、ハラミ、脾肉、蒸しカルビなど6.2kgを集めた盛り合わせ。
現代デパートが出した100万ウォン(約10万円)の「名品韓牛プレミアム」セットもご用意していた数量100個すべてが売れ切りになり、急いで60個を追加で用意したという。新世界デパートは95万ウォン(約9.5万円)もする「名品牧場韓牛特号」の80セットを用意したが、すべてを販売終了。100セットを追加で供給した。
新世界デパートは、20万円台の「ク家のプレミア 真イシモチ」を20セット用意して、15セットや売りさばいた。同品は、国内産の長さ33㎝以上のサイズのみを選別して天然塩で塩漬けしたもの。現代デパートも30万円と20万円台のイシモチ・セットの販売を完了した。
数万円を超える異色の高級ギフトセットなども飛ぶような売れ行きだ。 |
◆職人による異色の高級ギフトセットは?
数万円台の高価な贈り物は、普段接することが難しい異色のギフトセットと職人の手掛けで作られた逸品ギフトセットが人目を引いている。ロッテデパートは、キノコ栽培の職人リュ・チュンヒョン氏が手掛けた「リュ・チュンヒョンのキノコ名品セット」(35万ウォン)を販売する。
ギャラリアデパートは氷点下20度の白樺で育った天然産の「サルノコシカケ・セット」を39万ウォン(約4万円)で販売している。新世界デパートは、中国の唐時代から皇帝の食べ物と呼ばれた「アナツバメと燕巣セット(150g×2)」を32万ウォン(約3万円)で、樹齢2000年のオリーブの木から抽出した「オールド・パーグース 2000y オリーブオイル(500㎖)」を45万ウォン(約4.5万円)で出した。