「こんにちは」より「ニーハオ」!韓国免税店、中国人向けのマーケティングに“総力”
入力 : 2014-01-14 13:50:12 / 修正 : 2014-01-14 13:50:12

 

免税店業界が流通業界の“大物”中国人観光客をつかむために熾烈な競争を繰り広げている。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ソ・ジェグン記者] 中国人観光客が日本人観光客を追い抜いて観光・流通業界の「大物」に浮上する中、免税店ごとに中国人顧客の獲得に総力を傾けている。


韓国の免税店業界の中で、中国人マーケティングに最も積極的な歩みを見せるのは、地元の市場の攻略に乗り出した新羅(シーラ)免税店。
新羅免税店は東方神起と中国出身のアイドルグループf(x)のビクトリアなど、中国国内で人気の高い韓流モデルを活用して、現地攻略に集中しながらブランドイメージ向上を狙っている。その結果、去る12日、新羅免税店は中国最大のポータルサイトである<シナドットコム>が発表した“2013年中国で影響力のある100社”で96位に上がった。国内流通社が100社に選定されたのは、新羅免税店が初めて。


国内でも特化したマーケティングで中国人客足を集めている。比較的にお金使いが荒い中国人の消費パターンに合わせて高価な“ロレックス”時計と高級バッグを景品として掲げるのはもちろん、タクシーに乗って免税店を訪れた中国人顧客に最大1万ウォン(約1,000円)のタクシー代を支援するなど、特化したマーケティングも用意した。
さらに、来月14日まで新羅免税店を訪問するすべての中国人に、祝福と幸運を呼び寄せる象徴として知られている“紅パオ(祝儀やお年玉などを入れる赤い紙袋)”を贈呈するイベントを実施する。これと共に店のあちこちに中国語が可能な案内職員を配置し、観光客がより簡単に購入できるようにした。


国内はもちろん、中国現地で行われた特化したマーケティング戦略で新羅免税店を利用する中国人の割合は近年上昇を続けている。実際に新羅免税店を訪れた外国人全体の売上高のうち、中国人が占める割合は過去2011年45%から2012年に58%、昨年は76%にまで増えた。
ロッテ免税店も、中国人観光客の攻略に積極的だ。ロッテ免税店は、今年の後半まで、中国人観光客の訪問が最も活発なソウル明洞本店の面積を1万400㎡(3、146坪)で、今よりも16%ほど拡大する方案を推進中だ。
実際にロッテ免税店の本店の場合、2010年から中国人観光客の割合が毎年100%ずつ増えている。中国人観光客攻略の要衝であるだけに好むブランド品や化粧品専門店をより確保して増え続ける需要を引き寄せるということだ。

 

韓国を訪れた中国人観光客の数は、2012年の日本人観光客を抜いて、毎月に二桁以上の増加率を記録している。|スポーツソウルドットコムDB

 

このように、免税店が中国人の“財布開く”に集中する理由について業界は、何よりも荒い金遣いが主に働いたと分析した。韓国関税庁の統計によると、昨年7月末まで中国人が、免税店で使った金額は総額8億6、338万ドル。8億4、575万ドルを記録した韓国人の利用額を上回った。特に、昨年、中国の連休期間には中国人観光客から得た売上高が159億ウォン(約16億円)で、全体の売上高の36%に達している。
毎年増加している中国人観光客も重要な要因の一つ。2012年までに韓国を訪れた外国人観光客の中で最も多くの割合を占めた日本人観光客が、円安や日韓関係の悪化などで激減し、中国人観光客が流通業界の最も重要な需要層に浮上した。
韓国文化観光研究院によると、昨年1〜9月に韓国を訪れた中国人観光客の増加率は前年の同じ期間より60%ほど増えた343万人を記録した。

 

新羅免税店の関係者は、「すでに2~3年前から、中国人観光客は免税店業界で最も重要なターケットに急浮上しており、このような現象は当分の間、継続するものと見られる」とし「今後も、中国人に特化したマーケティング戦略を絶えず開発して、中国人観光客を集めていく」と語った。

 

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