[SSprism]「総理と私」清純を捨てたユナ&20歳年上のイ・ボムス、月火ドラマの新強者となれるのか?
入力 : 2013-12-10 21:43:25 / 修正 : 2013-12-10 21:43:25

 

俳優イ・ボムスと少女時代のユナが、20歳という年齢を超え、ロマンチックコメディで息を合わせるKBS2TV月火ドラマ「総理と私」が、大きな期待を寄せるなか、9日初放送された。|KBS2TV「総理と私」放送キャプチャー

 

[スポーツソウルドットコム|ソン・ジヨン記者] “総理の下着は、三角!?”
KBS2TV新月火ドラマ「総理と私」(脚本:キム・ウンヒ、ユン・ウンギョン、演出:イ・ソヨン)が9日よる、遂にベールを脱いだ。そして包装紙を外した「総理と私」は、新鮮、また愉快だった。


これまで清純イメージをみせてきたユナ(23、少女時代)は、おかしな髪型で「総理はトランクスじゃなくて、三角を着る」としながら、むちゃくちゃに走り、国務総理の内定者に扮したイ・ボムス(43)は、その大きな目をさらに剥いて、ユナを軽蔑するかのように見つめた。


放送前、20歳の年齢差があるイ・ボムスとユナが描いていくこのロマンチックコメディに、大衆は心配の声も上げたが、その期待(?)を気持ちよく裏切った「総理と私」は、そんな懸念を無色にさせるほど、興味深い素材と役者たちの熱演が際立っていた。

 

「総理と私」でユナは、清純を捨てて気さくな女記者のナム・ダジョンに扮して熱演した。|KBS2TV「総理と私」放送キャプチャー

 

「総理と私」が前面に出した長所とは、役者たちの演技変身とストーリーの新鮮なコンセプト。最愛の妻を失い、子供を男独り身で育つ総理と、三流芸能誌の女記者が繰り広げるロマンスという多少ユニークな素材に、清純なイメージを捨て、破格的な演技変身を試みたユナの熱演は、劇のおもろしさをよりいっそう加えてくれた。また久々にブラウン管で会うイ・ボムスの優れた演技力は、劇を力強く引っ張っていた。さらに助演のチェ・ジョンアン、ユン・シユン、リュジンという役者たちは、それぞれの個性のあるキャラクターで、誇張なく自然と作品のなかに溶け込んでいた。

 

「総理と私」の主演女優のユナ(上)は、これまで見せたことのない気さくな魅力で、女記者のナム・ダジョンに扮し、イ・ボムスは、国務総理の内定者のクォン・ユルに扮して、繊細な演技を特有の表情で自然と噴出した。|KBS2TV「総理と私」放送キャプチャー

 

三流芸能誌の恋愛担当記者、ナム・ダジョン役を演じるユナは、今作を通じて新たな演技変身に挑んだ。これまでキレイで清純なイメージを主に自分のカラーとしてみせてきた彼女は、この作品を通じて勝気な女ながらも、分別なくふるまうナム・ダジョンというキャラクターに変身した。ユナは初放送から掃除屋になって、モップを手にして体を張ったり、寝言しながら“ぶうぶう”と音を出したりするなど、“清純女神ユナ”を完全に捨て、気さくすぎるダジョンに生まれ変わった。


イ・ボムスも意地っ張りな総理クォン・ユルを表現するために、特有の表情演技と、声のトーンに気をつけながら、加減が良い自然な演技を披露した。彼はマスメディアに対する過剰な関心、自身を恨む妻の兄パク・ジュンギ(リュジン)の間で苦しむ繊細な演技を繰り広げた。総理という重い王冠の中で、感情は極力コントロールしながら生きるべきだが、中身は優しいクォン・ユル特有のキャラクターをしっかりと把握しているようだった。

 

「総理と私」で優れた演技力を披露、安定した物語を作っていく助演のチェ・ジョンアン、イ・ミンホ、ユン・シユン、リュジン(左上から時計回り)。|KBS2TV「総理と私」放送キャプチャー

 

ドラマが始まる前から話題を呼んだ華麗なキャスト、助演たちの役割も輝いた。
クォン・ユルの随行課長カン・インホに扮したユン・シユンは、初回から視線を集めるそらぞらしいふるまいを見せた。
彼は総理の随行課長職の面接に受けながら、怒るまなざしでクォン・ユルとこれから展開していく場面を予告、視聴者らに興味を引き出す一方、ナム・ダジョンとの呼吸では、天津浪漫な微笑みをみせながら、優秀な外国語能力まで自慢するエリート役で視線を集めた。
クォン・ユルに片思いする公報官、ソ・ヘジュに扮するチェ・ジョンアンと、妹の死をクォン・ユルの責任とさせる国会議員 パク・ジュンギに扮したリュジンの暗い演技も、劇に緊張感を加えた。

 

新鮮な素材。主・助演役者たちの優れた演技力が際立つ「総理と私」だが、月火ドラマの頂点をとるためには、乗り越えなければならない山がたくさんある。|KBS2TV「総理と私」放送キャプチャー

 

順調なスタートを切った「総理と私」だが、これから乗り越えなければならない山は多くある。KBSが“ロマンチックコメディの女王”ユン・ウネを前面に出して、意欲的に準備した前作「未来の選択」が、期待される成績まで至らなかったからだ。それに同時間帯に放送されるMBC月火ドラマ「奇皇后」は、韓国内全国視聴率20%までをとっている人気作だ。さらに、ハ・ジウォン、チュ・ジンモ、チ・チャヌクという華麗な役者たちの熱演も除いてはならない。
結婚後、久々にドラマ復帰を果たしたハン・ヘジン主演のSBS月火ドラマ「温かい一言」も乗り越えるべき山だ。この作品も同じく、ハン・ヘジンをはじめ、チ・ジニ、キム・ジス、イ・サンウという実力派役者たちが主役となり、視聴率を攻略する準備を整えた。


「総理と私」が初放送で見せてくれた新鮮さと愉快な感じを、最後まで持ち続けることとは、おかしなストーリーにならない、また余不足のないシナリオの力。そして役者たちの安定した演技力が継続することだ。そこにはユナとイ・ボムスが描いていくロマンチックコメディが、20歳という年齢差を無色にさせるか、それとも、たとえその年齢差が実感されるとしても、二人は、ドラマの勝敗を決める重要なカギとなっている。
その第一歩を踏み出した「総理と私」に、今視聴者の目と耳は、熱く寄せられているのだ。

 

 

TOPIC
Top 10
  • 前の ページへ
  • 次の ページへ