“SEXスキャンダル”に包まれた北朝鮮の金正恩(中央)第1書記の妻、李雪主(リ・ソルジュ)夫人(右)が先月15日を最後に公開席上から見えなくなった。正恩氏の元恋人として知られている玄松月(ヒョン・ソンウォル、左)氏は8月にポルノ製作•販売の疑いで公開処刑されたことが分かった。|提供<ソウル新聞> |
[スポーツソウルドットコム|キム・スギョン記者] 北朝鮮の金正恩国防委員会第1書記と一緒に公の場に頻繁に登場した正恩氏の妻、李雪主(リ・ソルジュ)が最近姿を見せていない。李氏が最後に公の場に出たのは、先月15日に平壌で開かれた国際重量挙げ競技。その一週間後に“SEXスキャンダル”に包まれた以降、公の場から姿を消した。“金正恩の女”がSEXスキャンダルに巻き込まれたのは今回が初めてではない。
これに先立ってSEX スキャンダルを起こした“正恩氏の女”は、北朝鮮の歌手玄松月(ヒョン・ソンウォル)だ。正恩氏と玄氏は、正恩氏がスイスでの留学を終えて帰国した2000年ごろから交際したが、李氏と結婚する前に金正日前第1書記の指示で別れたという。北朝鮮の事情に詳しいある関係者によると、玄氏は8月20日、ポルノ製作・販売の疑いで公開処刑された。正恩氏の“性映像物(ポルノ)は見てはいけない”という指示が下された直後だった。玄氏と一緒に処刑された約10人は、「銀河水管弦楽団」や「旺載山(ワンジェサン)軽音楽団」に所属する歌手、演奏者、舞踊家で、ポルノを撮影・販売した疑いを受けた。
李氏も今回のSEX スキャンダルに巻き込まれ話題になった。朝日新聞は先月21日、脱北した北朝鮮の高官の話を引用し、北朝鮮人民保安部が先にポルノ制作の疑いで公開処刑された北朝鮮の芸術家たちの会話を盗聴したところ、「李雪主も前は僕たちと同じように遊んだ」という内容を確保したと報道した。李氏は、正恩氏の妻になる前、「銀河水管弦楽団」で所属して活動した。李氏のスキャンダルが話題になると、北朝鮮の当局はスキャンダル最初流布者の調査に乗り出したという。
このため、一部では、李氏が公式の場から姿を消した理由を今回のSEXスキャンダルから探している。これに対して韓国統一部は、「(李雪主が)公開活動をしていないことを根拠に彼女の身辺に問題が発生したと解釈することは適切ではない」と語りつつも、「現時点で判断するのは難しい。状況を見守る」と述べた。特に、SEX スキャンダルに関しては、「事実かどうか、確認するのは難しい」とし、「今後注視する」と付け加えた。
一方、中国筋は、処刑されたと知られている玄氏が先月15日頃、中国瀋陽の七宝山ホテルの近くで目撃されたと述べた。しかし、その人物が玄氏であるのかは確認されなかった。