元社長が拘束に元職員実刑まで…韓国水力原子力㈱、“不正の温床”に転落
入力 : 2013-07-08 12:17:50 / 修正 : 2013-07-08 12:17:50

 

韓国水力原子力㈱の役・職員がリベートを受けた容疑で重刑を宣告され、批判の声が上がっている。

 

[スポーツソウルドットコム|ソ・ジェグン記者] 韓国水原子力(以下、韓水原と表記)が、不正・非理の温床に転落しながら、緩んだ道徳性に対する批判の声が上がっている。


8日、韓国の大法院1部(主審 コ・ヨンハン大法官)は、*古里(コリ)原子力発電所での管理部品を納品する業者から億台のリベートを受けた容疑(特定犯罪加重処罰法上の賄賂)で起訴されたホ氏(58)に対し、上告審で懲役6年・罰金1億ウォン(約880万円)を宣告した原審を確定したと明らかにした。
〔*釜山広域市・機張郡(キジャン・グン)古里と蔚山(ウルサン)広域市・蔚州郡(ウルチュ・グン)に所在する原子力発電所。韓国水力原子力が所有している〕
ホ氏は、去る2009年から去年までの4年間にわたり、韓水原の古里原子力本部・計測制御チーム長として勤めながら、計7社の協力業者から数回におよび1億7900万ウォン(約1600万円)のリベートを受けた容疑で起訴された。
韓水原の職員がリベート容疑で実刑を宣告されたことは、今回が初めてではない。6月には古里原子力発電所の所属幹部のキム氏(50)が、同じ容疑で懲役8年の重刑を宣告された。
裁判部は各上告審で、「市場型共企業の役・職員は公務員とみなされ、賄賂罪と斡旋収賄罪適用の対象となる」と彼らを公務員として規定し、賄賂罪と斡旋収賄罪を適用した。


職員たちの相次ぐリベート容疑をめぐって、韓水原の道徳性欠如の論争が起こるなか、韓水原の元取締役社長 キム・ジョンシン氏(68)が拘束されたことが知られ、批判の声はますます高まっている。

 

7日、釜山地検・東部地庁、原発賄賂捜査団(団長 キム・ギドン)は、冷却水など原発用水を処理する設備供給業者から、およそ1億ウォンのリベートを受けた容疑で、元社長キム氏を拘束した。
キム氏に賄賂を渡したと知られた該当業者は、去る2002年から12年間も、3年に1回、計4回渡る入札で協力業者として選定された。さらに韓水原に対する維持と管理、整備業務を独占していることと知られた。

これに検察は、12年も該当業者が継続して入札に成功し、光栄(ヨングァン:全羅南道・光栄所在)原発の3~6号機、新月城(慶尙北道・慶州所在)原発の1・2号機など、殆どの原発用水処理を供給してきた点に疑問を提起、賄賂収受可否について捜査を進めている。


しかし検察はキム氏に対する捜査と関連し、「キム氏の賄賂容疑は、原発部品の偽造とUAE(アラブ首長国連邦)原発受注とは関連していない」と打ち明けた。

 

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