サムスン電子が第2四半期に過去最大の9兆5000億ウォン(約8.4千億円)の営業利益を記録したが、市場の期待には及ばなかったとの低い評価を受けた。 |
[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨウン記者] サムスン電子が第2四半期に過去最高の業績を達成したが、市場からは期待値を下回ったという失望の声が出ている。
5日、サムスン電子は暫定実績を発表し、第2四半期に国際会計基準(IFRS)連結基準で57兆ウォン(約5兆円)の売上と9兆5000億ウォン(約8.4千億円)の営業利益を達成したと明らかにした。これは、前年同期比て売上高は19.75%、営業利益は47.06%が伸びた過去最大の実績だ。
しかし、サムスン電子の第2四半期の業績が予想値をやや下回ったとし、株価は下落した。当初業界では、サムスン電子が10兆ウォン(約8.8兆円)以上の営業利益を達成すると予想した。第2四半期の業績が市場の期待値を5000億ウォン以上下回ったため、5日午前9時50分現在の韓国証券市場で、サムスン電子の株価は前日の131万7000ウォン(約12万円)より1.59%安の129万6000ウォンを記録した。
専門家らは、サムスン電子の第2四半期営業利益が市場予想に達していなかった要因として、スマートフォン分野でのマーケティング費用の増加を挙げている。マーケティング費用による収益構造の悪化と、半導体システムのLSI事業部門での実績不振が大きな影響を及ぼしたという分析だ。
市場関係者は、「第1四半期には、サムスン電子の無線事業部マーケティング費用が比較的少なかったが、第2四半期には前期比5〜7%上昇した」とし、「この部分が営業利益に打撃を与えたと見られる」と分析した。
一方、販売不振で伝えられたギャラクシーS4の売上高は良好であることが分かった。4月26日、韓国をはじめにグローバル販売が開始されたギャラクシーS4は、ギャラクシーシリーズの内最も早い期間で1000万台を突破した。前作のギャラクシーS3は50日がかかり、ギャラクシーS2とギャラクシーSは、それぞれ5ヶ月と7ヶ月がかかった。
サムスン電子側は、「まだ決算が終わっていない。今回暫定業績の発表は、投資家に便宜を図るレベルで提供されたもの」と付け加えた。業界では、サムスン電子の業績確定値が暫定値より小幅上昇すると見込んでいる。