映画『PIETA』が、第69回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した。 |
[スポーツソウルドットコム|パク・ソリ記者] キム・ギドク監督の映画『PIETA』(ピエタ)が、8日の夜(現地時刻)、イタリア・ベニスで開かれた‘第69回ヴェネツィア国際映画祭’で最高賞である“金獅子賞”を受賞した。
韓国の映画が、世界3大の映画祭(ヴェネツィア国際映画祭、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭)で最高賞を受賞したのは今回が初めてだ。
キム・ギドク監督は、この賞を受賞した初めての韓国監督となり、更には‘若い批評家(PREMIO AGISCUOLA LEONCINO D‘ORO)’と‘ゴールデン・マウス(MOUSE D’ORO)、‘ナザレのレノタデ(Premio P. Nazareno Taddei)’まで獲得、同映画祭の3冠王に輝いた。
彼は「この映画に参加してくれた全ての俳優やスタッフの方に無限となる感謝の気持ちを伝えたい。またこの映画祭で私の作品を選んでくださった皆様にこの栄光を捧げたい」と受賞の感想を伝えながら、韓国の‘アリラン’(韓国民謡)を歌い、話題をよんだ。
また受賞式に同伴した同映画の主演女優の‘チョ・ミンス’は「初めてキム監督と共演させて頂いた映画で、こんなに大きな賞を頂くことになり大変嬉しい限りです」と感想を伝えた。
キム・ギドク監督は、1996年映画『鰐〜ワニ〜』でデビューし、2004年には『サマリア』でベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)、同年『うつせみ』でヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)、2011年『アリラン』でカンヌ国際映画祭「ある視点」賞を受賞し、2012年『ピエタ』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞した。
映画『PIETA』は、極悪な借金取り立て屋の男(俳優 イ・ジョンジン)の前に、自分を母親(女優 チョ・ミンス)だと名乗る謎の女が現れ、男の人生を狂いはじめるというストーリを描いた作品だ。