辛東彬会長が第2ロッテワールド事故でそわそわする理由は?
入力 : 2013-07-02 21:34:46 / 修正 : 2013-07-02 21:34:46

 

25日、‘第2ロッテワールド’で発生した人身事故のため、辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長のランドマーク設立プロジェクトにブレーキがかかった。|イ・セロム記者

 

[スポーツソウルドットコム|オ・セヒ、ソ・ジェグン記者] ‘第2ロッテワールド’で発生した人身事故のため、辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長のランドマーク設立プロジェクトに赤信号がついた。


6月25日午後2時50分頃、ソウル松坡区(ソンパ・グ)の第2ロッテワールド工事現場で40階の外壁に設置された自動型コンクリート型枠(ACS)が落ち、作業中の作業員1人が21階から墜落して死亡、他の作業員5人がACSの破片などに当たって怪我をした。
翌日の26日、現場鑑識に出たソウル・松坡警察側は、「ACSが落ちた43階を含め、事故が発生した地域を中心に大々的な鑑識を行ったが、正確な原因は見つけなかった」と明らかにした。


警察は事故現場のACS残骸をすべて回収し、事件の全貌を明らかにするACS構造の固定装置を探し出して事故原因を究明する方針だ。既に回収されたACSの残留物の一部は、国立科学捜査研究所に分析を依頼したという。

 

現場鑑識によってロッテ建設側の未熟な安全管理が事故の原因だと判明される場合、ACS工法自体の全面修正は避けられないというのが業界の意見だ。

 

ロッテ建設側は鑑定結果に不安感を隠せない様子だ。事故発生から2カ月前の4月に、消防当局が現場点検を実施したことが確認されたため、不十分な管理監督がまな板に上がったからだ。
ロッテ建設は、過去2011年の第2ロッテワールド建設に独自開発した新工法である‘無交換自動上昇のコンクリート型枠システム’を世界で初めて適用すると明らかにした。工期の短縮とコスト削減効果を見込むというのが新工法導入の理由だった。


無交換自動上昇型システムは、産業安全衛生法上、安全義務の対象に含まれないため建設業者の自主的な安全管理が不可欠だ。しかし、2014年5月から一部施設の会場計画を明らかにしたロッテ建設としては、工期短縮が可能な新工法の導入が絶対的だったという分析が出ている。


問題は、既に消防当局はもちろん、多く業界関係者が事故の原因について、「安全施設の不備」を挙げていることだ。ある建設業界関係者は、「特定した外部からの衝撃なしにコンクリート型枠が墜落したのは、建設現場では異例的」と語りながら、「コンクリート型枠に亀裂が生じたり、一部の固定装置に欠陥があった可能性が大きい」と述べた。


もしロッテ建設側の未熟な安全管理が事故の原因と判明した場合、ACS工法自体の全面修正はもちろん、大きな波紋が予想される。これと関連し、ロッテ建設は、「まだ事故鑑識結果が正確に出だわけでもない。最後まで見守る」という立場だ。


第2ロッテワールドの安全性疑惑は今回が初めてではない。2月には、建物の重要な柱に11カ所の亀裂が発生した事実が明らかになって論議を起こしたことがある。当時建築学会の精密安全診断の結果、崩壊の危険はないという結論に至り、工事は中断せず進まれたが疑惑は簡単に鎮まらなかった。


辛格浩(シン・キョクホ)ロッテグループ総括会長の宿願事業として始まった第2ロッテワールド建設プロジェクトは、1998年に建築許可を受けた以来、‘階数の問題’で四回も設計が変更されたり、李明博(イ・ミョンバク)前政権との癒着疑惑が起きたり、紆余曲折の中で工事を進めてきた。しかし相次ぐ安全性問題でロッテグループのランドマーク建設プロジェクトにブレーキが掛かり始め、鑑識の結果に世間の関心が集まっている。

 

 

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