[INTERVIEW] イ・スンギ、「次は男の映画に挑戦してみたいです!」
入力 : 2013-06-29 14:32:18 / 修正 : 2013-06-29 14:32:18

 

MBCドラマ「九家の書」でチャ・ガンチ役を熱演したイ・スンギが、先日25日、ソウル・コンラッドソウルホテルにて、<スポーツソウルドットコム>とのインタビューを行った。|ナム・ユンホ記者

 

[スポーツソウルドットコム|イ・ダウォン記者] イ・スンギ(26)のことを浮かべてみると、彼の職業をどう書けばいいのか困る。歌手それとも俳優?その二つの分野でバランスよく綱渡りする彼は、どれ一つ逃さない才能充満な“スター”だった。


先日25日、MBC月火ドラマ「九家の書」の放送終了を記念して、ソウル・汝矣島(ヨイド)にあるコンラッドソウルホテルで会った彼は、期待通り輝いていた。
撮影が全般的に大変だったせいか多少痩せた顔だったが、きらめくまなざしからは演技に対する情熱と、歌手としての欲が伝わってきた。
優しく笑う彼に、「九家の書」やこれまで気になっていたさまざまな質問を一気に出してみた。中ではストレートな質問の含まれてはいたが、賢い彼らしく、インタビューの終始あまりにも旨いコメントに感嘆が絶えなかった。

 

かっこいいポーズをリクエストすると、スマートで男性的な魅力をみせてくれた。

 

◆イ・スンギにとって「九家の書」とは?“死ぬほど大変でしたが、たくさんのことを学んだ作品”
Q:4ヶ月間、本当にお疲れ様でした。所感はいかがですか。
本当に死ぬほど大変だったし、自分が狂っているように撮りました。無事に終わって幸いですし、後悔なく最善を尽くした気がします。実際は撮影分量、スケジュール、演技など、全てが大変だったので無事に終わらせるか心配もありましたけど、最後までちゃんとできましたので嬉しいです。それに頑張っても結果がよくないと落ち込んだりしますが、視聴率もいい成績がとれましたので嬉しいです。

Q:初めての時代劇挑戦でしたね。難しいところはありませんでしたか?
現代劇よりは時代劇の方が、感情表現を強くするところがありまして、ちょっと疲れてしまう時もありました。感情の程度も激しく、劇的な展開もたくさんあったので負担もありましたね。もちろん体力的にも時間的にも大変でしたけど、セリフや場面一つ一つに正確な解釈をしてから演技するわけですから、時間に追われる時が多かったですね。

 

Q:にも関わらず、“イ・スンギの再発見”という好評が続いています。泣いたり怒ったりするシーンが多かったですが、感情演技の秘訣は何ですか?
俳優それぞれ感情をコントロールする方法は色々だと思いますが、僕は敢えて準備しないで撮影に入ります。自分で考えてみたら“かっとなる”までは0.1秒で決まると思っています。前持って準備するからってその感情になるとも思っていないです。むしろ普段は演技のポイントをよくキャッチして、それを覚えておいて、現場に言ったらただ体が反応していく方向でやっています。感情がなかなかとれなくて心配するよりは、体力が落ちて感情シーンを撮ることが難しくなることに心配しました。そういうシーンは体力も重要ですから。


Q:以前より本当痩せましたね。どうやって体力をつけましたか?
本当にそうでしょう?暑かったからですかね(笑)。最初は“チェ・ガンチ”役をこなせるためにダイエットしましたが、後からは何もしなくても痩せ始めたんです。昨日は夜食でチキンも食べましたけど、むくまないです。もともと少しでも食べたらすぐ太るタイプですけどね。だから撮影の時は保養食をたくさん食べました。うなぎのエキスから、ビタミン、オメガ3、拱辰丹、鴨肉まで!それから「九家の書」を撮りながらインスタント食品を控えましたけど、もっと健康になった気分です。

 

イ・スンギが選んだMBCドラマ「九家の家」の名場面。チェ・ガンチ(イ・スンギ)が死を目の前にしているタム・ヨウル(スジ)を抱きしめながら嗚咽している。|MBC「九家の書」放送キャプチャー

 

Q:「九家の書」で一番記憶に残るシーンは何ですか?
最終回でチェ・ガンチが死んでいくタム・ヨウル(スジ)と小川のほとりでお互い抱きしめながら泣く場面です。すごく悲しいシーンじゃないですか。撮影当時は僕もスジも感情が上手くとれて、セリフを交わすと自然と泣き始めたんです。長いシーンでしたけど“名場面一つが撮れた”と思うくらい感情がよかったと思いました。ところがその瞬間クレイン1台が消されてしまったんです。それでもう一度撮ったんですね。最初に撮ったものが本当によかったので心配しましたけど、また撮ってもその感情がそのまま出てきたので上手くいったですね。スジも本当に演技がうまかったですし。

 

イ・スンギとともに「九家の書」で熱演したスジ、イ・ユビ、チェ・ジニョク(左から)|スポーツソウルドットコムDB

 

◆スジ、イ・ユビ、チェ・ジニョク…「九家の書」の人物を語る
Q:劇中スジとイ・ユビ、二人の女性から恋されたんですね。実際理想のタイプはどなたに近いですか?
スジとイ・ユビを論ずるよりは、劇中のタム・ヨウルとパク・チョンチョ(イ・ユビ)で比較する方が正しいと思います。となると、僕はタム・ヨウルを選びたいです。なぜなら優しくて純粋な魅力があるからです。これは男も女もみんなが好きなところでしょうね。まあ、最近の女性の方は“悪い男”が好きだとか言われますけど、実際自分の彼氏が悪い人なら、それは“悪い奴”だし、“悪い男”じゃありませんね(笑)だから優しくて純粋な面貌は誰もが好きな性格だと思います。

 

「九家の書」でチェ・ガンチとタム・ヨウル役で好演技を繰り広げたイ・スンギとスジがかわいらしいポーズを決めている。

 

Q:スジさんもmiss Aのメンバーですし、スンギさんも歌手ですから、お二人でデュエットはいかがですか?
実は「九家の書」のOSTにデュエットソングを入れようと思って1曲作ったんです。スジと一緒に歌いたいなと思いましたから。それで監督に聴かせてあげましたけど、「ドラマとちょっと合わないかな…切なさすぎじゃない?」と言われて、だから結局は惜しくも不発になりました。


Q:ク・ウォルリョン役を務まれたチェ・ジニョクさんとの呼吸はどうでしたか?年齢差が少なくて親子演技がなかなか難しかったと思われますが。
呼吸は悪くなかったと思います。ジニョクさんは僕より2歳上ですが、劇中のク・ウォルリョンは神獣なので、若さが維持できる人物ですし、年齢差はそれほど問題にはなりませんでした。だけどドラマで親子関係が少し浅かったのは、僕らが台本に充実しなかったからだと思います。ちょっと惜しいところがある部分でもあります。“ク・ウォルリョン”と“チェ・ガンチ”親子関係がもっとリアルに描かれましたら、あとでチェ・ガンチの悲しみがいっそう伝わったはずなのに、そうしなかったことは僕ら俳優たちが反省すべきところだと思います。


◆“欲張り俳優”イ・スンギ!“男の映画に挑戦したいです”
Q:こう話してみると、お芝居に対する欲が本当に多いみたいですね。
どうですかね。演技って勉強するからってできる分野だとは思いません。たくさん悩んで色々な作品をみながら、人生そのものを演技にするのではないか。とユ・ドングン(俳優)がおっしゃったんですね。“君は演技のために何もしないがいい。学ぼうともしないで、ただ孤独を感じられる時間だけを作ってほしい”ぅて。


Q:「九家の書」のおかげで、何かたくさんのことを感じられたようですね。俳優として心の中に持っている文章とかってありますか。
“忍耐”です!今回の作品で切実に感じました。俳優は演技力、集中力も重要ですが、忍耐心が一番重要だなって。主演になると演技意外にもたくさんのことを耐えなければならないと思います。特に我慢すること。不当な待遇とか苦しい状況などの問題を耐えながら、忍耐できる力を育つことも大切だと思います。


Q:俳優として志が確固ですね。次の作品ではどんな役がしたいですか?
まだシノプシスを頂いたのがなくて、何とも申し上げられないですが、機会があれば家族ドラマとかやってみたいです。普通こういう経験をするとまたミニシリーズとかがまたやりたくなりますけど、僕はキム・スヒョン先生(脚本家)の作品のように、素晴らしい家族ドラマで大先輩たちを見習いながら演技したいです。もちろん以前「噂のチル姫」で経験はしましたけど、もしその作品を今またすることになったら、上手くできる自信があるんです。家族ドラマで一人息子役をやってみたいです。表では礼儀正しいけど、裏は利己的な最近の男たちの性格をそのままみせる役。また一人っ子じゃないと大先輩たちと僕一人で演技ができるわけですから(笑)


Q:毎回ドラマ出演ですが、映画には挑戦しないですか?
僕が挑戦しないわけじゃなくて、できないんです(笑)。映画のオファーが来て検討しようとすると、いつもドラマやアルバムの計画が決まってできなかったです。機会があればチェ・ドンフン監督やポン・ジュノ監督など、本当に旨い方々の下で学びたいです。脇役も本当に一生懸命頑張る準備ができていますから。特に、キム・ユンソク、ソン・ガンホ、ハン・ソッキュ先輩たちが出てくる“男の映画”を撮ってみたいです。本当におもしろそうですから。

 

映画に対する率直な欲を伝えたイ・スンギが、自信あふれる表情でカメラをみつめている。

 

 

 

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