[INTERVIEW] キム・ボム、「その冬は、思いがけないプレゼント」
入力 : 2013-04-10 18:54:03 / 修正 : 2013-04-10 18:54:03

 

俳優のキム・ボムが、SBS「その冬、風が吹く」の放送終了後、<スポーツソウルドットコム>とのインタビューを行い、ドラマに関するさまざまなエピソードを紹介した。|撮影:チョ・ジェヒョン インターン記者

 

[スポーツソウルドットコム|キム・ガヨン記者] MBCシチュエーションコメディ「思いっきりハイキック」の“下宿ボム(劇中でのあだ名)”のイメージが強かったせいか、俳優のキム・ボム(24)にはまだもろいイメージが残っていた。
さまざまなドラマで子役からはじめて、多少は濃いキャラクターを演じてきた彼だが、まだ少年のような香りする。
ところが、SBS水木ドラマ「その冬、風が吹く」(以下、その冬…と表記)では、その面貌がまったく変わっていた。
彼が演じたパク・ジンソン役は、オスの匂いがたっぷりする“男”に変身したのである。
キム・ボムを男として成長させた「その冬…」は、彼にどんな意味を持つ作品になったのか。
“思いがけないプレゼントのような作品”という彼に、“その冬”の物語を聴いてみた。

 

インタビューに先だって写真撮影が行われた。

 

半事前制作で放送をはじめた「その冬…」は、他ドラマの撮影スケジュールより余裕があって、最終回の撮影も順調に行われたそうだ。
キム・ボムは、その最終回をドラマで共演したチョ・インソン、ソン・ヘギョなどの主演俳優たちやスタッフらとともに視聴した。
ドラマを終えた所感について、「最終回を一緒に観たんです。泣きましたね。淡々と観るつもりがインソン兄が“ご苦労だったな”と言ってくれると、急に目頭が赤くなりました」と話した。
去年、JTBCドラマ「パダムパダム -彼と彼女の心拍音-」に続き、映画「サイコメトリー」、また中国映画を1本撮った彼は、「その冬…」のシナリオを受け取ったとたん出演を決めたそうだ。
以前は作品性とキャラクターが決め手となったが、「その冬…」の場合は、ノ・ヒギョン作家という影響があったらしい。そしてキム・ギュテ監督と一緒に作業できることも大きな理由だった。
「『パダムパダム -彼と彼女の心拍音-』の以降、2度目の作品じゃないですか。前作は視聴率にちょっと惜しいところがありましたけど、今回の作品は上手くいったのでありがたいです。ノ作家とキム監督がまた僕を抜擢してくださったので、すごく感謝しているんです。思いがけないプレゼントでしたね。普段は作品を選ぶ際にキャラクターをみますが、今回はあの二人の方がタッグを組むことだけをみたんです。悩む価値もありませんでした」
キム・ボムが演じたパク・ジンソンは、男らしいカリスマとユーモラスな面を揃えた人物だった。彼は“男”という一文字で、パク・ジンソンを定義しながら、キャラクターを作った方法を説明してくれた。
オ・ス(チョ・インソン)との関係、ヒソン(チョン・ウンジ)との関係をすべて新しくしたかった彼の努力が、ドラマを通じて上手く表現された。
「キャラクターを作る時に、いろいろなことを描いたんです。ジンソンが出てくるシーンだけは、視聴者の方がほっとする空間を作りたかったですね。オ・ス兄とは実の兄弟のように、また彼との兄弟愛を描いたかったし、ヒソンとのメロには視聴者の方にかわいくみていただければって思いましたけど、上手くできたようです。ヒソンとの2ショットは悪くなかったと思います」

 

キム・ボムが優しい笑顔をみせてくれた。

 

出演俳優たちが余裕を持って撮影に臨めた理由は、やはり半事前制作環境があったからだ。ドラマが始まる前、すでに8話分まで撮影済みの状況で、日程も毎日撮影が行われたわけではない。1週間に2日は休みが取られたそうだ。
しかし、身体的には余裕があっても、精神的にはまったく余裕がなかった。キャラクターの難しさと台本のせいだ。キム・ボムは難しくないようで難しい作品だと「その冬…」に対する感想を伝えた。
「物語が難しかったじゃないですか(笑)絵や映像美を考えることにはノ作家とキム監督は相当苦労されたはずです。実際には俳優とスタッフたちが自由に時間を使える環境ではなかったですね。台本から手を離すことはできませんでした。1話から16話までかなりこって夢中になっていたんです。キャラクターと物語自体が難しかったから、もっと練習しました。こうしたみんなの努力があったからこのような作品が作られたわけですよね」
「その冬…」は、先日3日に終了したが、最終回の内容に対しては相変わらずさまざまな解釈が見られている。
桜の花びらが散る中、オ・スとオ・ヨンの姿はハッピーエンドだったのか。サッドエンドだったのか。その結末についてキム・ボムは、観るひとによって違う結末になると語った。
時間が経っても多くの人々に膾炙されるドラマを作ることが目標だったと。
「僕はあの結末にすごく気に入っています(笑)長らく視聴者の方の心に残る作品になったらって。そういう意図があったと思います。現場では台本をもらうまで俳優とスタッフらの間でもさまざまな説が出てきます。観る人によって違うかもしれないので。むしろそうしたところがちゃんと伝わっているようです」

 

俳優 キム・ボム

 

去年11月から初撮影を初めて、約6ヶ月間のスケジュールを終えたキム・ボウは、温かい国へファッショングラビアを撮影しにいく予定だ。4作品も連続で全力疾走した彼は、しばらく休んだあと、またも走り始めるつもりだ。
これまでは先だけをみて100メートル競走をしてきたのなら、デビュー7年目を迎えた今は違う。お芝居をマラソンのようにやりたいというのが、俳優キム・ボムの演技哲学である。
「『その冬…』は寒かったので、たぶん温かいところへグラビア撮影にいくと思います。継続して作品に出演してきましたたけど、今回は大変だった記憶はないですね。それほどおもしろく一生懸命撮影に臨みました。『パダムパダム』の前、1年6ヶ月を休んだ時は、不安もあって早く作品がしたいと思ったんです。今はそういう不安はなくなりましたね。まだ次期作は決めてないですが、しばらく休んだあと、すぐ戻って次の作品をやるつもりです」

 

 

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