[Interview] 女優 チョン・リョウォン、「視聴率ですか?気にしていないです」
入力 : 2013-01-24 18:42:42 / 修正 : 2013-01-24 18:42:42

 

SBSドラマ「ドラマの帝王」が終了して、前髪をカットしたというチョン・リョウォンは、その変わらぬ童顔美貌を自慢した。|イ・セロム記者

 

[スポーツソウルドットコム|キム・ガヨン記者] ドラマは視聴率という枠から完全に離れることができない。大衆との共感や呼吸がうまくできないドラマは、たちまち酷評の対象となってしまうからである。
「ドラマ帝王」は、“いいドラマ”という評判を受けたにも関わらず、低い視聴率を記録。逆転のチャンスを狙ったがそれさえも厳しく、結局1桁の視聴率で幕を閉じた。
しかし、この作品で主演を務めた女優のチョン・リョウォン(32)は、その結果について気にしないようだった。


この間、ソウル・小公洞(ソゴンドン)にある某ホテルで会った彼女は、「視聴率が低かったのは事実ですが、現場の雰囲気は全然違いましたよ。本当に気にしなかったですよね。視聴率が低いと俳優やスタッフたちのテンションは下がるはずなのに、そんなこともなく、最後まで情熱を注ぐことができました」と答えた。
多分、現場の雰囲気がよかったのは、キム・ミョンミンという俳優が中心にいたから可能だったという話に、その理由が気になった。
彼女は、「キム・ミョンミン先輩は、たった一度も撮影時間に遅れたことがないです。いつも撮影が始まる時間より早めにいらして準備しています。そんな先輩がいたら、どんな後輩だって遅刻するわけにはいかないでしょう?それから、相手俳優との呼吸も重要に考えてらっしゃるので、何度も息を合わせるんです。私が考えなかった色々な部分まで引き出してくださったですね」と回想した。
続いて「キム先輩には久々ドラマに出演する作品だったので、おもしろいエピソードがたくさんありました。ある日はキスシーンを撮るのに、“ドラマバージョンで撮る?それとも映画バージョンで撮る?”と聞いてきて、それでスタッフたちが“どう違うのですか?”って。皆大声を出しながら笑ったこともあったです。映画とドラマのキスシーンってカメラ角度とか照明の照らし方が少し違いますから。それで私は、“ドラマバージョンでお願いします!”と答えたんですね」と満面に笑みを浮かべた。
チョン・リョウォンは、「“ドラマの帝王”はスケジュール的に厳しい作品ではなかったと思います。週1回は休みを頂きましたから。それから、みんな準備を徹底的にしてくるのでNGもあまりなかったです。シウォン(SUPER JUNIOR)君も現場ではマンネ(末っ子)だったけど、自分の役割はちゃんとしていましたし、キム先輩は言うまでもないですよね。だから、作品が終わったら本当に仲がよくなっていて、何だかすっきりしながらも淋しい気持ちもありました」とドラマを終えた当時の感想を伝えた。

 

女優のチョン・リョウォンがカメラに向かってさまざまなポーズを決めている。

 

「ドラマの帝王」は、俳優と制作会社、作家、放送局など。ドラマ1本を作るのに起こる全ての状況をリアルに描いた。ドラマの中で描かれる芸能界の現実に対しては、事実可否の論争が絶えなかった。事実があれば、おもしろさのために劇的な部分もあった。
劇中、アンソニー・キム役を務めたキム・ミョンミンの実名と関連した部分は、視聴者からもっとも批難を受けた場面でもある。
彼女は、「アンソニー・キムの実名と関連したのは、すでにシナリオ上にあった内容です。途中で入れたわけではないです。だから私たちはアンソニー・キムが、いつ実名になってピンチを克服できるかという疑問がありましたね。台本には伏線をしいておいたんです。でも視聴者の方にとってはそれが理解できないかもしれないし、多少はおかしな設定にみられたかもしれません。だけど“ドラマの帝王”が描くストーリが、実際のドラマの制作環境を100%反映したわけではないし、ある程度は合っていると思います」と答えた。
であれば、出演俳優が考える視聴率低調の理由は何だろう。彼女に聞いてみた。
「おそらく、ファンタジーがないところが大きな理由だったと思います。“本当に”リアルに描きましたから。ドラマってある程度ファンタジーがないと、視聴者の方の視線を奪うことは難しいです。私たちのドラマはそういう部分が物足りなかったですね。アンソニー・キムとイ・ゴウン(チョン・リョウォンが演じた役名)のラブストーリーもそうでしたし。楽しみにしていた物語が始まらないから、視聴者の方にはなかなかアピールしなかったかもしれませんね」と打ち明けた。
続いて彼女は、「普通、ドラマをご覧になる視聴者の方って、日常からの疲れを、もしくはストレスを発散するために観られますよね。だからトレンディなドラマ、おもしろいドラマが人気を集めるのです。そのため、自分が現実でみる世界がドラマで同じく再現されたら、そのおもしろみが落ちてしまうんですね。“ドラマの帝王”が事実に基づいたところはいいと思いますが、そんな裏面性が作用したと思います」と自身の見解を語った。


年1本、または2本くらい地道に作品活動をしてきたチョン・リョウォンの次期作が気になった。
彼女は、とりあえず休みたいと話した。「まだ決めていないです。スタッフたちとパリ旅行にいくつもりなので、帰ってきてからじっくり考えたいと思います。私はまだまだやってみたいキャラクターや作品がいっぱいありますから。いい作品でいい演技をたっぷりお見せしたいです!」と最後のコメントを付けた。

 

チョン・リョウォンがキュートな表情をみせている。

 

 

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