SHINee|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
[スポーツソウルジャパン|小川典子記者|記事提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会] 人気グループSHINeeとCNBLUEが、12月22日から24日までの3日間、国立代々木競技場第一体育館にて開かれた、音楽を通じて新しい年への前向きなパワーを発信するライブイベント『FamilyMart presents MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE』に出演し、レーベルを越えたアーティストたちと競演した。
昨年に“忘れちゃいけない年の、忘れられないクリスマス”というコンセプトの元、「音楽」を通じて力強くメッセージを発信し、次の年につながるパワーを全国に届けた同イベントであるが、今年は、昨年のイベントでつながった絆を絶やさず、より一層「音楽」の持つパワーで日本を盛り上げていくために、3日間で計26組の豪華アーティストが競演、約36,000人の音楽ファンが来場した。SHINeeとCNBLUEはそれぞれ、23日と24日のトリを務め、イベントを大成功に導いた。たくさんのアーティストが出演したライブの模様を、各開催日ごとに一挙お届けする!
12月22日に、スタートした本イベントの初日は、AI、加藤ミリヤ、三代目J Soul Brothersなど計9組のアーティストが登場。“思い出は、音楽と一緒に。未来は、みんなと一緒に。”をテーマに掲げたこのイベントの開幕を華やかに彩った。本格的なミクスチャーロックを響かせたBACK-ON、高揚感あふれるトラックのなかで大らかな歌を聴かせてくれたGOLD RUSH(いずれもオープニング・アクト)に続き、「代々木、盛り上がってる!?」とAIが登場。最新鋭のR&Bサウンドとソウルフルなボーカルによって、会場のテンションが一気に上がっていく。ビートとメロディに導かれ、すべてのオーディエンスがひとつになる――それはまさに「MUSIC FOR ALL,ALL FOR ONE」のコンセプトそのものだ。さらに4人の男性ダンサーとともに“自立した女性”を表現した「INDEPENDENT WOMAN」、この季節にぴったりの「This Christmas」、アコースティック・アレンジの「Story」など幅広い音楽性を披露。強烈な個性をストレートに発揮した、圧巻のステージだった。
三代目J Soul Brothers|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
爽やかな疾走感をたたえた「走れ!Bicycle」から始まった乃木坂46は、キュートなダンスと瑞々しいボーカルを真っ直ぐに表現。ヒットチューン「おいでシャンプー」、最新シングル「制服のマネキン」では多くの女性客が振り付けをマネするなど、その魅力をしっかりアピールした。続くシェネルも“歌のパワー”をダイレクトに感じさせてくれた。先鋭的なダンス・ビートとともに凛とした歌声を響かせた「フォール・イン・ラヴ」、愛らしい恋心を表情豊かに描いた「ベイビー・アイラブユー」、そして、ドラマティックなメロディを高らかに歌い上げた「ビリーヴ」。曲を重ねるたびに歓声と拍手が大きくなる、大充実のパフォーマンスだったと思う。
乃木坂46|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
11月にファースト・シングル「BRAVE IT OUT」でデビューを果たしたGENERATIONSは、圧倒的な熱量に満ちたステージを展開。低音を効かせまくったトラックに乗って、鋭いスピード感とアクロバティックな動きを兼ね備えたダンスを体現した。最後はニューシングル「ANIMAL」を初披露。新世代パフォーマンス・グループとしての高いポテンシャルを証明してみせた。ニューアルバム「TRUE LOVERS」をリリースしたばかりの加藤ミリヤも際立ったステージ・センスを発揮。「Put your hands up!」というシャウトによって観客が一斉に手を挙げた「HEART BEAT」、「クリスマスに会いたいなって思う人を思い浮かべながら聴いてください。私も会いたいなって思う人のことを考えて歌っちゃいます」という言葉に導かれたバラード「Aitai」などを次々と披露、オーディエンスをグイグイと惹きつけていく。清水翔太、SHUNをフィーチャーした「今夜はブギー・バック」のカバーも最高。普遍的なパワーを持った楽曲が世代/時代を超えて受け継がれていく、本当に素晴らしいシーンだった思う。
今年、大躍進を遂げた“ビジュアル系エアバンド”ゴールデンボンバーは、この日も大暴れ。「一応、振り付けとかもあるんですけど、自由に楽しんでくださいね。子どもがグズったらお乳をあげるとか」(鬼龍院翔)というMC、さらに喜矢武豊がシャンプーをはじめたり、樽美酒研二がTバック姿を晒したりとやりたい邦題。そして最後は大ヒット曲「女々しくて」で大合唱を巻き起こすなど、独自の芸風をこれでもかと見せつけた。“どんな手を使っても盛り上げてやる”という気合いに脱帽!
初日のラストを飾ったのは三代目J Soul Brothers。3rdアルバム「MIRACLE」(’13年1月1日リリース)の1曲目に収録されている「LET’S PARTY」が始まった瞬間、オーディエンスが気持ち良さそうに体を揺らし、会場全体が巨大なクラブへと変貌していく。さらに「全員で“伝わる”パフォーマンスをしたいと思います。ぜひ、三代目J Soul Brothersの世界を楽しんでいってください!」(今市隆二)というMCのあとは、彼らのカラフルな音楽性を体感できるシーンが続く。今市、登坂広臣の奥深いボーカルを全面に押し出したウィンターバラード「Powder Snow~永遠に終わらない冬~」、パフォーマーの個性を活かしたエレクトロチューン「LOOK@US NOW!」、そして、アグレッシブなパワーに満ちた「FIGHTERS」。今年、初のアリーナツアーを成功させた彼らは、自らのパフォーマンスを進化させ続けている。そのことがはっきりと伝わってくる、きわめて魅力的なアクトだった。
2日目となる12月23日は、倖田來未やSHINee、JUJUなど話題のアーティスト計9組が登場。まずはオープニングアクトが2組。きゃりーぱみゅぱみゅのステージでも活躍中のパフォーマンス集団TEMPURA KIDZは、シュールでキレのあるダンスで大人たちを圧倒。表現力豊かなボーカルと美しい笑顔が魅力の福田桃代は、デビュー曲「Dear Best Friend」など2曲を披露した。
倖田來未|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
5人のダンサーとともに登場した倖田來未は、セクシーな衣装で攻撃的なダンスビートを連打。「こういうイベントは、赤ちゃんを出産する前から出てないから久しぶり!皆さんの前で歌えて本当に嬉しいです!」と語り、中盤ではラベンダーのニットに着替えてバラードも披露。レコチョクでダウンロードされているTOP2ということで、「you」と「恋のつぼみ」が歌われると、会場からは大きな歓声がわき起こっていた。
家入レオ|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
続いて登場したのは今年デビューした現役高校生シンガーソングライター家入レオ。心の中の迷いも葛藤もストレートにぶつけるボーカルはとても力強く、この1年の成長が凝縮されたような堂々たるステージングでオーディエンスを魅了していた。Crystal Kayは最新アルバム「VIVID」からのナンバーを中心に披露。最先端のダンスビートから繰り出されるハイレベルなダンス・パフォーマンスはとにかく圧巻で、目にも耳にもかなり刺激的!最近ではFar East Movementのアルバム「ダーティ・ベース」の世界盤に参加するなど、日本だけにとどまらない活躍ぶりも納得のステージだった。
EXILEのDNAを受け継ぎ、本格的なダンス・パフォーマンスを展開しているガールズ・パフォーマンス・プロジェクト、E-Girls。アグレッシブな「制服ダンス〜One Two Three」、初披露の新曲「JUST IN LOVE」、CMでもおなじみの「Follow Me」など全5曲。次々と変化するフォーメーションも楽しく、初めて見た人でも一瞬で惹き付けられるような魅力を放つフレッシュなステージを見せてくれた。
JUJU|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
イベントもいよいよ後半戦。黒いドレスの裾を美しくなびかせて現れたJUJUのステージは、大ヒット曲「明日がくるなら」でスタート。切ないラブソングでグッと盛り上がった後は一転、「クリスマスはカップルでイチャイチャする日じゃないと思う(笑)」などと自虐的な毒を吐きながらもアットホームなMCで進行(笑)。しかし後半、「やさしさで溢れるように」、「奇跡を望むなら」、そして「ありがとう」と続いたセクションでは、きっと会場にいた誰もが楽曲の世界観にどっぷりと浸り、大切な人を心に強く想うひとときになったはず。確かな歌唱力と年々深みを増す表現力に圧倒される素晴らしいライブに、会場からは長い長い拍手が寄せられていた。
続いては、今年、日本の男性ボーカリストの楽曲をオリジナルの英語詞で歌ったカバーアルバムが大きな話題となったBENIが登場。この日も「Ti Amo」(EXILE)と「歌うたいのバラッド」(斉藤和義)が歌われたのだが、原曲とはひと味もふた味も違うBENIバージョンは何度聴いても最高。楽曲の世界観をより深く伝える言葉の力、歌に込められた熱は、アーティストとしての確かな成長を伝えるものだったと思う。
SHINee|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
イベント2日目のラストを飾ったのは、悲鳴のような歓声に迎えられたSHINee。CMでもおなじみのアッパーなダンス・チューン「Dazzling Girl」からスタートし、エモーショナルなラブソング「Keeping love again」、最新シングル「1000年、ずっとそばにいて…」などを披露した。今年、日本全国アリーナツアーを成功させた彼らのパフォーマンスはとても自信に満ちていて、清々しい色気も倍増。日本での初ワンマンもこの会場だったということで、感慨深げなメンバーは「素晴らしいアーティストの皆さんと、またこんなに大きなステージに立てて嬉しいです」、「これからも音楽をたくさん聴いて、愛して下さい」と口々に想いを伝え、最高の笑顔をプレゼントしてくれた。
最終日となった、クリスマスイブのこの日、会場にはサンタ帽をかぶっていたりサンタ風ワンピースを着た女の子たちの姿も見えて、祝祭的なムードが漂っている。なにかが起こりそうなこのハッピーな雰囲気にぴったりだったのが、オープニングアクトのニューカマー2組、chayとSerenaだった。10月にシングル“はじめての気持ち”でデビューしたシンガーchayは、透明感のある伸びやかな歌声を披露。「ハッピー・メリークリスマス!」とキュートな笑顔で会場の空気をほころばせる。続いて登場のSerenaは、10代のシンガーながら大人っぽい佇まいと力強いハイトーンで観客を魅了して歓声を浴びた。
きゃりーぱみゅぱみゅ|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
いよいよ本編、トップバッターはきゃりーぱみゅぱみゅ。「梅ともやしとサメが大好きな19歳です」と自己紹介したきゃりーは、昨年はオープニングアクトで登場していた。わずか1年でその舌を噛みそうな名前と、シュールでポップな世界観がお茶の間にも浸透。“PON PON PON”“ファッションモンスター”“つけまつける”等のヒットチューンを、振り付けをレクチャーしながら、歌って踊って盛り上げる。カラフルなダンサーたちと織りなすきゃりーのポップワールドに会場はたちまち染まってしまった。
バンド編成でのアグレッシヴなサウンドを背に登場したのは、Ms.OOJA。ステージを闊歩して観客に手を振り、コブシを突き上げて歌い上げた1曲目、“gotta feel”のパワーは圧巻! しかしこの「動」の力強さから一転、宇多田ヒカルのカヴァー曲“First Love”でセンシティヴなヴォーカルをも聴かせ、「人はひとりでは生きていけないという思いを込めた」という“Be…”へ。襞のあるエモーショナルな歌声の余韻が会場を温かく包んだ。続いての登場はAqua Timez。インディーズ時代から大事に演奏をし続けている“等身大のラブソング”で、ライブはスタートした。心地好いレゲエビートに身を委ねて観客は手を大きく振り、続く爆発力たっぷりの“輪になって”ではジャンプ! 今年リリースされた“つぼみ”が披露されると、その歌を噛みしめるように聴き入った。「ここに来たみんなとたったひとつの虹をかけにきました」という太志(Vo)の言葉とともにプレイした“虹”に、会場は一体感を増していった。
華原朋美|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
この日、一段と大きな歓声に迎えられたのが、歌手活動を再開した華原朋美だ。真っ赤なドレス姿で登場したその表情は緊張も滲んではいたが、喜びで満ちあふれていた。ステージで観客を前に歌うのは約6年半ぶり。“I BELIEVE”、“LOVE IS ALL MUSIC”、“I’m proud”。この3曲に歌への愛情すべてを注ぎ込み、解き放つ。目の前の光景に胸いっぱいになったのか、「絶対泣かないと決めていたのに」と言いながらこぼした涙を、温かい拍手が受け止めた。「来年は“執念”でがんばります!」と語るその笑顔が眩しかった。DJとダンサーとともに、クールで構築的なステージングで魅せたのは、三浦大知。今年は年間72本のライブをし、「ステージの上で生きた年だった」という。歌にあるグルーヴもダンスのキレもまさにその賜物。ミディアム・チューンの“Voice”、アカペラで歌いだし、艶やかな歌声で酔わせる“Two Hearts”、そして再びバキバキにアグレッシヴなダンスチューンで会場を躍らせた。歌とダンスで、華やかにショーアップするその存在感は、貫禄の2文字が似合う。
CNBLUE|提供:MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE実行委員会 |
3日間の大トリを担うのは韓国発の4ピース・バンド、CNBLUE。会場をブルーのサイリウムが彩り、割れんばかりの歓声を飲み込むように、ダイナミックなロック・ナンバー“Where you are”をぶちかまし、さらに攻撃的なギターリフの“Get Away”で会場の温度を上げていく。ゴリっと重厚な曲だけでなく、リリースしたばかりの新曲“Robot”などファンキーなノリも柔軟に紡ぎあげる。会場一体となってシンガロングしたり、踊ったり、バラエティに富んだサウンドでパーティを盛り上げた。イブの夜にもぴったりのステージだった。
<セットリスト>
【SHINee】
M1 Dazzling Girl
M2 Replay - 君は僕のeverything -
M3 Keeping love again
M4 JULIETTE
M5 Stranger
M6 Love Like Oxyen
M7 Sherlock
M8 1000年、ずっとそばにいて・・・
アンコール LUCIFER
【CNBLUE】
M1 Where you are
M2 Get Away
M3 Have a good night
M4 Wake up
M5 Robot
M6 Time is over
アンコール In My Head
「FamilyMart presents MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE」
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