東京韓国学校(校長 金得永)は学生たちに正しい歴史観と民族アイデンティティを植えつけるため、「歴史新聞作り」を実施した。 |
東京韓国学校(校長 金得永)は在外同胞学生たちに正しい歴史観と民族アイデンティティを植えつけるため、夏休みを利用して、「歴史新聞作り」を実施した。
東京韓国学校の初等部全生徒(720人)が参加した今回の行事は、東京韓国学校では初めて実施された歴史行事で、保護者と学生たちから大きな反響を得た。'うちの家族と親戚の紹介'、'私のおじいさんとおばあさんについて'、'両親の故郷を辿る'、'韓国の古代国家の建国神話'、'近代国家の樹立に向けた努力と民族運動'などのテーマを予め提示し、その中から生徒らがテーマを自ら選択。同テーマを自ら勉強し、創意的に歴史新聞を作ることで、歴史意識を鼓吹させるのが今回の事業の目的だった。生徒720人の作品は現在、東京韓国学校にて展示されている。
東京韓国学校に勤務する初等部の教師は、「東京韓国学校の生徒たちは日本で生まれて成長した。このような環境的な特性によって韓国の歴史に接して考える機会が少ないのが現状。特に低学年の生徒たちの大半は、第1言語が日本語であるため、韓国人としてのアイデンティティが十分に形成されていない場合があり、高学年生たちは教育課程に登場する歴史的事実と内容が“私たちの生活とかけ離れた話”と感じることもある」と伝えた。
さらに、「このような行事を通じて、韓国と違う環境で暮らしているが、本人の家族と親戚などの身近な歴史から接し、自分のルーツを知って、韓国の歴史を理解するという順で考えの幅を拡張していく機会になった。民族教育の観点からも良き機会で、特に学生たちには、韓国の歴史と自分の生活が直接的に関係があるという事実を認知することになり、それを体感できる契機になった」と語った。
東京韓国学校の金得永 校長は、「学年の学歴レベルに合った歴史新聞作りの結果物は現在、各学年の廊下に展示されている。このような歴史教育の機会が学生たちにたくさん提供できるように、生徒と保護者が自ら参加できる歴史教育を今後も実施していきたい」と話した。