アップルのiPhone7に機器の欠陥が提起され、業界の関心が集まっている。|アップルのホームページ |
サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」のリコール事態によって漁夫の利を得ると期待されるアップルの「iPhone7」に、ノイズなど機器の欠陥と思われる問題点が報告され論議になっている。
20日、業界によると、世界の主要メデイァは「機器の過負荷の時に“ヒュー”という音が聞こえる」と報じた。
米国経済紙フォーチュンは「アップルはまだノイズ問題に関する公式立場を出していないが、一部の消費者のiPhone7を交換していたことからみれば、機器に欠陥があるかもしれない」と述べた。まだノイズの正確な原因は明らかになっていない。ただ、一部ではiPhone7シリーズに搭載された最新プロセッサー「A10」が正常に機能せず、ノイズが発生したと見ている。
iPhone7シリーズの防水防塵機能にも批判の声があがっている。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のITコラムニスト ジョアンナ・スターンは、iPhone7の水中実験動画を例に挙げながら、「水の中でiPhone7のタッチ機能は不完全に動作する」と説明した。米ZDNetも「iPhone7を防水携帯と呼んではならない」と批判した。また、CNNは、「iPhone7の防水機能を過信すると、大きな損害を被るかもしれない」と伝えた。
現在、iPhone7は、「革新性が足りない」という専門家の酷評とは正反対に、販売成績を伸ばしている。今月16日に米国、中国、日本など28カ国で発売され、準備した在庫は売切れとなった。英フィナンシャル・タイムズは、「iPhone7の販売好調は、今年第4四半期のアップルの収益を増加させるだろう」と予想した。
iPhone7の好成績は、最大のライバルであるサムスン電子が新作ギャラクシーノート7のバッテリー発火問題で全量リコールを決定した後、ギャラクシーノート7に失望した消費者の流入に支えられた面が大きいと業界はみている。ハイ投資証券の研究員ソン・ウンジョン氏は「ギャラクシーノート7のリコールと使用禁止措置が下された時、米国の3大通信事業者では、ギャラクシーノート7の販売を撤回し、iPhone7を中心に販売戦略を進めた」と説明する。
しかし、iPhone7に対する機器欠陥問題が提起され、今後の販売にどのような影響を与えるか未知数だ。業界関係者は、「ギャラクシーノート7のリコール事態ほどではないが、ノイズなどの問題が解決せず持続的に発生する場合は販売にもある程度影響を与えるだろう」と予想した。
THE FACT|イ・ソンラク記者