人気トップのグループSUPER JUNIOR。デビュー10年目を迎えた彼らは、今年だけで5人のメンバーが入隊した。|ぺ・ジョンハン記者 |
15日、ドンへが入隊した。SUPER JUNIORのメンバーのうち、7番目の入隊者だ。これにより、11人組で活動しているSUPER JUNIORは、メンバー4人が現役兵士になった。さらに、現在放送中のドラマ「彼女は綺麗だった」で大活躍しているシウォンも来月入隊する予定だ。
◆デビュー10年目、変わらない「E.L.F」の支持!
2005年に歌謡界に登場した、デビュー10年目のSUPER JUNIORは、今年だけでソンミン、シンドン、ウニョク、ドンへ、シウォンなど5人のメンバーを軍隊に送っている。去る5月にはイェソンが国防の義務を果たして除隊した。本当に軍隊と縁が深かった一年だ。
一人の彼氏を軍隊に送ることも大変なのに、なんと11人のお兄さんを軍に送らなければならないE.L.F(SUPER JUNIORの公式ファンクラブ)の心情は如何ばかりであろう。去る2010年、メンバーのカンインの入隊からSUPER JUNIORの入隊ラッシュが始まり、一人が戻ってきたと思いきやまたも一人が行ってしまうパターンが繰り返している。ファンとしてはすごく疲れる状況だが、E.L.Fらの支持は今も強力だ。
最近入隊したメンバー・ドンへ(左)とウニョク。|ぺ・ジョンハン、ナム・ユンホ記者 |
2005年にデビューした当時、SUPER JUNIORを見る大衆の視線は大きく分かれた。10年前までは12人という大員数は破格だったため、「SMエンターテイメントの練習生大放出か」という嘲笑もあった。ボーカル、バラエティ、演技など、それぞれ特化したメンバー構成も以前まではなかった新しい試みであった。
“メンバーが変わるユニークなアイドルグループ”を掲げたSUPER JUNIORは、翌年、キュヒョンという名前の新メンバーを迎え入れた。メンバーの“卒業”というシステムに馴染みのなかった10年前の韓国だ。他のメンバーが補充されたり、既存のメンバーが卒業したりする状況にファンが愉快な気分になるはずがない。
E.L.Fの試練は続いた。SUPER JUNIOR-K.R.Y.、SUPER JUNIOR-Tなどさまざまな形のユニットでブレイクしていた2007年、メンバーたちが交通事故に遭うことが起ったのだ。特に最後に合流したメンバー・キュヒョンは、この事故で生死の岐路に立たされる深刻な状態だった。
キュヒョンは2006年、SUPER JUNIORのメンバーに合流した。|ぺ・ジョンハン記者 |
中国での活動のため、メンバーにヘンリーとチョウミを迎え入れた、SUPER JUNIOR-Mを誕生させる試みもあった。最もメンバー数が多い男性アイドルグループとしてデビューしたSUPER JUNIOR。すべてのものにこれまでのなかった新しい実験を試みたが、その分、世間の雑音は多かった。
戦争を共にした人の間で戦友愛が生まれるように、何度も辛いことを経験しながら、SUPER JUNIORとE.L.Fの間にも固い絆が生まれた。単に顔がハンサムだから、歌がトレンディだからではなく、嬉しい日、悲しい日を一緒にすることで形成された愛と支持であった。このように積んだ信頼と連帯感は、現在もE.L.Fが長い時間「SUPER JUNIORの入隊ラッシュ」を耐える原動力となっている。
◆第2の『Devil』『MAGIC』を期待
韓国では「ギャグドル(ギャグ+アイドル)」とも呼ばれているが、SUPER JUNIORは「グローバル帝王」という修飾語を持つくらい、全世界でものすごい愛を受けているグループだ。2009年発表した『SORRY, SORRY』が台湾の音楽サイトKKBOXで121週間も1位をしたことは、うんざりほどよく知られている「SUPER JUNIORの威厳」の事例だ。
2013年、異色なパフォーマンスを見せたSUPER JUNIORのメンバーたち。|THE FACT DB |
『SORRY, SORRY』でSUPER JUNIORは“SJファンク”という独自のジャンルを確立した。その後発売された『美人 (BONAMANA)』『Mr. Simple』『MAMACITA』などがSJファンクに属する曲。デビュー5年目の中堅アイドルグループが新しい音楽の色を持つことは、決して容易ではないことだ。
そんな彼らが今年、デビュー10周年を記念して発売したスペシャルアルバムを介してもう一回音楽変身を試みた。 『Devil』は恋をしながら感じた喜びと痛みを軽快なメロディと面白い歌詞で表現した曲だ。デビュー10年目だからといって、うんと力を入れる代わりに、むしろ肩の力を抜いたのが感じられた。
その2カ月後、デビュー10周年を記念する記念アルバムパート2「MAGIC」が発売された。『MAGIC』も『Devil』のように聴き心地の良いメロディが印象的だ。ヴィンテージなリズムにファンキーなギターとベースが調和したサウンドは、一度聴くよりも、2度、3度聴いたときにその魅力がより伝わってくる。
SUPER JUNIORの10周年記念アルバム「Devil」。|SMエンターテイメント |
「Devil」と「MAGIC」は、デビュー10年目のアイドルグループSUPER JUNIORを「次のアルバムが期待されるグループ」にさせた。音源チャートで全曲を並べるのも、長い時間チャートでトップを占めるのも嬉しいことだろうが、現状に安住せず、常により良いものを作ろうとする努力は、重要なことである。SUPER JUNIORは、各種のバラエティ番組に出演することで、「アイドルグループは格好付けなきゃならない」とルールを破った。ファンと積極的にコミュニケーションしながら、新しい音楽を生み出している。この多芸多才こそがファンの心をつかむ最強の武器ではないだろうか。
THE FACT|チョン・ジニョン記者