『愛するウンドン』(原題) チュ・ジンモ KNTVオフィシャルインタビュー
入力 : 2015-10-11 09:00:03 / 修正 : 2015-10-11 09:00:03

 

 

Q)まず、ドラマの内容とチュ・ジンモさんが演じたウンホの紹介をお願いします。
1人の男性、ウンホが1人の女性を愛し好きになって、彼女をずっと愛していたのに、ある日突然自分の意図とは関係なく別れることになってしまいました。彼女を忘れられず、彼女を探すことに人生のすべてをかけたウンホの愛。現実にもあるかもしれませんが、とても辛い愛です。だけど、そうした姿からは希望も見えます。つまり、僕は愛することができるし、また愛されることもできるのだということが分かるのです。今ではここまで一途に愛することはできない愛を描いたストーリーで、愛の指南とも言えるドラマです。


Q)キム・サランさんと息は合いましたか?
息が合うというのは、僕はこう思います。すべての女優が「こうやって、ああやるわ」という時に、男優が「君がそうやるなら、僕はこうやる」と意見をするとぶつかってしまいます。サランさんは「私はドラマ出演が4年ぶりなので、感覚を取り戻すのも難しいし、主役なのでさらに大変だ」と悩んでいました。だから「君が思うようにやって。僕が全部合わせるから」とはっきりさせて撮影を始めたので、僕が彼女に最初から合わせていたような感じがします。


Q)韓国では普段TVドラマを見ない層までが熱狂した本作品ですが、その理由はどういう点にあると思いますか?
一番大きな魅力はありふれた話だけどありふれた映像ではなく、ありふれた演技でもなく、ありふれた話でもなかったからでしょうか。それが、視聴者を釘付けにしたのではないでしょうか。役者がよかったというより、演出の部分も大きな役割を果たし、作家の描き方もよく、また役者が演技しやすいような現場を作ってくれたスタッフのお陰でもあります。現場が躍動的だったからいい結果が出たと思います。そういうことも含めて視聴者の皆さんに愛していただけたのだと思います。


Q)ドラマの中では純情男を演じるチュ・ジンモさんですが、実際の現場ではムードメーカーだと聞きましたが、現場の雰囲気をどのように盛り上げたのでしょうか?
わざわざそうしているわけではないですが、僕は現場の雰囲気を明るくする俳優のようです。現場が楽しくなく、気が重くて、気まずい感じだったら僕は演技などできません。だから雰囲気を盛り上げて、自分がやりやすい現場を作ります。疲れていても、撮影時にはスタッフと笑い合って始めます。気まずいのが嫌いです。自分が率先して雰囲気を作って笑いをとっています。


Q)悲しいシーンの場合は?
シーンによって雰囲気を合わせないといけません。泣くシーンで笑うわけにはいかないですよね。泣かないといけなくて、深刻なシーンだとしたら、笑いではなく、小さなスピーカーを持って来て、雰囲気に合う音楽を聞いたりします。現場が重要なのでそういう部分に神経を使います。


Q)ドラマのセリフの中でこの言葉にドキドキしました。「ウンドン、僕たちはぜったい再会するんだ、いや、再会できる」皆さんの反応はどうでしたか?
ときめいたというか……。ありふれた内容だったので、幼稚な演技になる可能性が高い表現でした。ナレーションの録音をする時もそうでしたが、感情をどう表現するか、興奮した演技のように泣き崩れる表現をするべきか、すごく悩みました。監督もそのシーンのリハーサルの時に僕に「まだウンホではないね」と何度もダメ出しをしました。自分でも心から湧き出てくる台詞ではなく、演技をしていました。やがて、ウンホという人物に近づき始め、ウンドンというキャラクターを理解できるようになって、熟成した深みがある感覚がわいてきました。簡単に説明していますが、この感覚は忘れられません。監督からも「いいね」「こういう気持ちだよ」とOKをもらいました。その感情ですね。視聴者にも十分伝わったと思います。


Q)ナレーションが多かったですが、ウンホの感情はうまく伝えられましたか?
独白、ナレーションの部分ですね。撮影に入る前に台本の理解と設定と人物分析をしながら台本のナレーションを撮ろうとしたのですが、全く感情移入できなくて自分が恥ずかしくなるほど棒読みしかできませんでした。視聴者や聞いている方は役者だったらできるでしょ、と思うかもしれませんが、読んでいる本人が感じるものです。感情が定まらなくて自分がとても嫌でした。撮影が始まってもナレーションシーンは撮りませんでした。撮ろうとはしましたが、感情がつかめないのでやり直しをしました。僕の記憶ですと初放送の2、3日前に録音しました。1回、感覚がつかめてからはNGなくナレーション撮りをした記憶があります。それからは、最後までナレーション撮りはうまく進みました。初めは、映像を見ながらナレーション撮りをしようとしましたが、タイミングが合わなかったのです。映像を見ると感情が入るんですが、オーバーになってしまい、視聴者はわざとらしく感じると思いました。ですから頭の中に画を描いて台詞を言いました。不思議なのは、そういうふうに言った台詞と映像を合わせると、意外にも新たないい雰囲気になったことです。だからみなさんが喜んでくださったのだと思います。もし、僕が映像だけを見てナレーションを撮ってしていたら聞いている人はわざとらしく思ったはずです。普通のナレーションシーンとは違っていました。特別な体験でした。


Q)チ・ウンホの独り言がドラマのところどころに出てきますが、そのたびに素敵な声だなと感じます。よく言われませんか?
(笑)声がいい……ありがたいです。でも声に自信を持ちすぎて演技をしたら大変なことになります。演技がうまくないと。


Q)最初のソ・ジョンウン(ウンドン)との通話では、何事もなく電話を切ってしまいますが、彼女に対してどのように思ったのでしょうか。そして2番目の通話、本のタイトル(愛するウンドン)について話しているときに何か変な感じがしたようですが、どうですか?
この時は相手がウンドンだとは分からなかったんです。確実に分かっていたらそういう表現はしなかったと思います。ウンホが彼女をウンドンだと分かるようになるまで、数多くの女性と出会うたびに、どんなことを思ったでしょうか。「この女性はもしかしたらウンドンではないか?」「この女性は?」と考えることが習慣になっていたと思います。そういう積み重ねでウンドンの人物像がはっきりし、「彼女がウンドンかな」という感覚が芽生えたのだと思います。ただ、「違う」と言う人もいて、ウンホはその言葉にも流されるわけです。そのシーンでは、ウンホがもし本当に「彼女がウンドンだ」と確信できたのなら、すぐにその言葉が出たはずです。ウンホはウンドンと会っても、まず「違うだろう」と否定しながら同時に「もしかしたら」という気持ちを持っていたんですね。


Q)最後に日本のファンの皆さんにご挨拶お願いします。
こんにちは。チュ・ジンモです。『愛するウンドン』(原題)というドラマでお目にかかることになりました。僕にとって意味のある作品で『愛するウンドン』(原題)というタイトルの通り愛を中心にしたストーリーですので、たくさんの方に愛される作品になると思います。チュ・ジンモの応援もよろしくお願いします。

 

(C) JTBC |提供:KNTV

 

『愛するウンドン』(原題)
KNTVにて10月14日(水)日本初放送スタート
毎週(水・木)午後10:05~11:15
再放送:毎週(土)午後4:20~6:35(2話連続)


***企画意図***
■永遠のテーマ、純白の愛
『冬のソナタ』や『天国の階段』の時代を過ぎて、いつの間にか韓国ドラマからは1人の女性に無条件の愛を捧げる純情派男性主人公が姿を消した。ロマンティックコメディでもなく、悪い男の物語でもない、本物の恋物語が再びブームを呼び起こすときが来た。
■煩わしくないロマンスと友情、新鮮な笑い
ピュアな恋愛を描いたドラマには過度にお人好しすぎて、見る側をイライラさせる、「煩わしい主人公」が登場する。だが、『愛するウンドン』にはこのような人物はいない。猪突猛進型のウンホと前向き思考のジョンウンはロマンティックコメディ向きなキャラクター。さらに厄介なウンホを兄のように面倒見るマネージャーのドンギュや、過去を失って苦しむジョンウンを暖かく包むミスンなどの周辺人物たちが大いに笑わせてくれる。
■ピ・チョンドゥクの『因縁』と『華麗なるギャツビー』の古典の香り
村上春樹は代表作『ノルウェイの森』のなかで、「『華麗なるギャツビー』を理解する人ならば友達になれる」と、作中人物に語らせた。1人の女性に全てを捧げる男の華麗な情熱は創作者たちのロマン。そして20年に亘って束の間の出会いしか持てない運命的な恋人たちの物語は、作品の中のモチーフであるピ・チャンドゥクの『因縁』を通して、見る者の心を揺さぶらずにはおかない。


***制作陣***
演出:イ・テゴン
2013『隣人の妻』
2011~2012『インス大妃』
2009~2010『あなた、笑って』
脚本:ペク・ミギョン
2014『カング物語』
2014年MBC脚本公募ミニシリーズ部門優秀賞
2013年SBS脚本公募展大賞
2012年第10回慶尚北道映像コンテンツシナリオ公募展奨励賞
制作:チョ・ジュンヒョン、ユ・ビョンスル


***登場人物***
1.チ・ウンホ役(37歳):チュ・ジンモ
本名パク・ヒョンス。映画俳優。初恋の人ウンドンを探すためにトップスターになった執念の男。1人の女性への盲目的な情熱ばかりは『華麗なるギャツビー』より華麗な最後の純情男。外見は堅物男だが実際は優しくかわいい魅力を持つ。反抗的な17歳のときに澄んだ瞳を持った少女ウンドンと運命的に出会って人生が変わった。若い頃に忽然と消えたウンドンへの思慕を胸に秘めて生きる。ウンドンを探すため自叙伝出版を決意して、マネージャーのドンギュの紹介でゴーストライターのジョンウンと出会う。
2.ソ・ジョンウン役(33歳):キム・サラン
ゴーストライター。彼の自叙伝の中の話や、彼が直接語る話をひどく身近に感じる。10年前、自分を助けようとハンドルを切った今の夫のおかげで彼女は助かった。しかし夫は胸椎を損傷して下半身不随になり、ジョンウンは事故以前の記憶を失った逆行性健忘症を患う。10歳の息子ライルと夫とつましいながらも幸せに暮らしている。そんなある日、俳優のチ・ウンホの自叙伝の代筆を依頼される。
ウンホが必死に探しているウンドンという女性に妙な親しみを感じ、2人の物語を書いているとしきりに涙が出る。あたかも自分がウンドンにでもなったように、幻想の場面がオーバーラップして、ウンホが話したこともない彼らのエピソードをあまりに鮮明に知っている自分を発見する。作家だからか、それとも想像力旺盛なのか。そして自叙伝が出版された後、自分に接近してくるウンホに魅かれ始め、彼を見ると心臓の鼓動が高まってデジャヴュが起きる。状況が思い出されるのではなく、この心臓の鼓動に覚えがあるのだ。そして新しい世界が広がり始める。ウンホへの炎のような気持を抑えられなくなる。

3.チェ・ジェホ役(35歳):キム・テフン
元野球投手。ジョンウンの夫。全国高校野球大会の歴代最高防御率を持つ。メジャーリーグ進出の最有力候補と目され、選手としての将来も嘱望されていたが、交通事故で下半身麻痺になる。温和な性格でジョンウンに対する愛情も一途だ。しかし彼女を見つめる視線はなぜかいつも不安げで苦しそうだ。ウンホの自叙伝を執筆しながら、話の中に引き込まれているジョンウンに不安が募る。
4.チョ・ソリョン役(37歳):キム・ユリ
ミョンソングループ相続人。ミョンソンホテル企画室長。「自分の手に入らないなら、ずたずたに引き裂いてやる」と言う冷淡な性格だが、自分に全く無関心のウンホへの気持ちばかりは炎のように熱い。彼を所有できなくて苛立ち、ウンドンへの嫉妬で身が震える。ウンホが初恋のウンドンを探すために自叙伝まで出版するや、彼を手に入れるため悪女の本能が頭をもたげだす。
5.パク・ヒョナ役(35歳):キム・ユソン
ウンホの妹。セブランス病院神経外科医師。兄とは友達のように仲が良い。レジデント1年次のとき不治の病の患者と愛し合い、両親と絶縁して同居を始めた。夫の死後娘を出産してシングルマザーになった。ジェホの主治医で、彼に妙な憐憫を感じる。
6.ヒョンス母役(63歳):イ・ヨンラン
ヒョンスとヒョナの母親。立派な息子と娘に恵まれて幸せなはずだが、顔つきは暗い。ウンドンを想って苦しむ息子が不憫だ。
7.ヒョンス父役(70歳):チョン・ドンファン
ヒョンスとヒョナの父親。中小企業の工場長を退職後、ウンホが渡してくれる資金で駐車場を営み、その家賃収入でゆとりのある老後を送っている。
8.ソ監督役(58歳):ナム・ギョンウプ
ジョンウンの養父。プロ野球団の投手コーチ。一番大事な弟子だったジェホが事故で身体障害者になった責任を娘のジョンウンに責任転嫁する。
9.パク女史役(56歳):ソ・ガプスク
ジョンウンの養母。交通事故で記憶を失ったジョンウンが憐れで胸を痛めている。ジェホとの結婚が不幸せそうで気が重い。ジョンウンの失われた青春の記憶を取り戻させるため、難しい決断をする。
10.ライル役(10歳):パク・ミンス
ジョンウンの息子。ずっとアメリカで生活してきたので韓国の学校に馴染めないが、苦しい生活を支える母親に泣き言を言わない健気な息子。父親が大好きで、深い絆で結ばれている。
11.パク女史役(61歳):未定
チェ・ジェホの母親。自慢の息子が身体障害者になって、人生を諦めた。息子に似ている孫可愛さで、辛うじて生きている。介護している嫁の誠意に文句は言えないが、根本的な恨みと憎しみは拭えない。
12.イ・ヒョンバル役(37歳):キム・ヨンヒ
ウンホの友達。DMエンターテインメント代表。ウンホの校友。高校を中退して闇の世界をうろついていたが、ヒョンスの紹介で企画社マネージャーになった。芸能事業の世界に足を踏み入れ、ヒョンスの後押しでDMの代表理事に就任した。だが代表理事とは名ばかりのチョ・ソリョンの操り人形。友情と野望の間で葛藤する。
13.コ・ドンギュ役(29歳):キム・ミンホ
ウンホのマネージャー。丸い性格だが、ウンホには遠慮なく直言する。ウンホを信頼して従う義理堅い男。ウンホのウンドンへの気持ちを支持して応援する。
14.コ・ミスン役(39歳):キム・ミジン
江南の高級美容室院長。従姉弟のドンギュがウンホのマネージャーなのが自慢。ジョンウンとは姉妹のような仲。ウンホのゴーストライターとして、ジョンウンをドンギュに紹介する。
15.パク・ヒョンス役(17):Jr.
悪ぶっていた17歳のとき、ウンドンと初めて出会った。20年に亘るウンドン一筋の至高至純で運命的な恋の始まりだった。澄んだ瞳のウンドンとの出会いはヒョンスを変えた。幼いウンドンはいつも側にいて守ってやりたい大切な存在だ。そのウンドンが急にいなくなった。
16.チ・ウンドン役(13歳):イ・ジャイン
13歳のウンドンは祖母と2人暮らしの気の毒な子だった。だが神秘的な瞳と明るく伸び伸びした性格が誰からも愛された。何でも自分ひとりでやったので、他の同年の子たちより大人びていた。雨の日傘も差さずに道に飛び出し、ヒョンスのバイクと接触して倒れた。ヒョンスを見てそのまま失神する。事故のせいで少年院に送られそうなヒョンスを助けるため、学校を抜け出す。ヒョンスはウンドンの初恋だった。生活苦の中に生きる少女にとって、ヒョンスはチョコレートのような甘い贈り物で、優しく降り注ぐ慈雨だった。
祖母の死後神父の勧めで孤児院に入り、その後養子に出されると聞く。急に現れなくなったヒョンスを待ち焦がれる。祖母の死とヒョンスの不在を同時に体験して傷ついたまま、ある野球監督夫婦の家の養女になる。
一瞬もヒョンスを忘れたことはない。買ってもらった靴は大切に持っている。捨てることなどできない。でもどうしてもヒョンスには会えない。
17.パク・ヒョンス役(27歳):ペク・ソンヒョン
公益勤務要員。無名の新人俳優。いなくなったウンドンを探し続け、胸に穴が開いたまま10年が過ぎた。有名な俳優になりたい理由はウンドンを探すため、『TVは愛を乗せて』に出演するためだ。27歳の夏、23歳のウンドンと再会する。熱烈な愛を交わしたある日、またウンドンはいなくなる。辛い愛の傷跡が深く根を下ろす。そしてウンドンとの約束を果たすため有名俳優になり、名前もチ・ウンホと変える。
18.チ・ウンドン役(23歳):ユン・ソヒ
23歳の夏、ヒョンスに再会する。10年過ぎても少しも変わらず、依然として素敵なヒョンス。彼を見た瞬間心臓が固まってしまった。しかし彼女にはすでに恋人がいた。メジャーリーグ進出有望株のチェ・ジェホ投手。ヒョンスの執拗な嫉妬と執着に幸せいっぱいのウンドン。ヒョンスが自分を女性として見ていると知って、舞い上がるほど嬉しい。そして運命的な事故が起きる。

 

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