「2015新大久保映画祭」がいよいよ開幕!7カ国17作品を上映
入力 : 2015-08-14 23:59:52 / 修正 : 2015-08-14 23:59:52

 

「2015新大久保映画際」が14日、幕を開けた。|写真:安宰範

 

「未来に向いて共に歩こう」
「多国籍化・重層化が進行する新宿区において、映画というコンテンツを通じて相互の文化を尊重し、理解を深められる」
「日本、韓国、中国、ベトナム、ネパール、タイなど、さまざまな国籍の人々が、立場や利害関係を超えて一つになれる」というテーマで、第2回目を迎えた「2015新大久保映画際」が8月14日午後、いよいよ開幕しました。
今年は、韓国映画をはじめ、日本、日韓合作、中国、日中合作、タイ、トルコ、ネパールベルギー韓国合作など7カ国からの17作品の出品が決定し、15日(土)より新宿区大久保にある K-StageO! にて上映を開始します。
開幕式が行われた都内の駐日韓国文化院・ハンマダンホールでは、日韓政財界の著名人らをはじめ、一般招待客、映画関係者、俳優、公式応援団、そして上映作品の監督では、昨年観客1400万人を動員し、韓国歴代2位の興行成績をおさめた大ヒット映画「国際市場で逢いましょう」のユン・ジェギュン監督(46)、韓国映像資料院が選定した歴代韓国映画トップ10の中に「星たちの故郷」(74年)「風が吹いて良い日」(80年)「バカ宣言」(84年)など3作品が選定された韓国映画界の巨匠イ・ジャンホ監督(70)が出席して、注目を集めました。

 

「2015新大久保映画際」の実行委員長兼新宿韓国商人連合会 呉永錫会長 

 

「2015新大久保映画際」の実行委員会会長兼東京日韓親善協会連合会 保坂三蔵会長

 

「2015新大久保映画際」の実行委員会会長兼在日本大韓民国民団 東京地方本部 金秀吉団長

 

同映画祭の呉永錫 実行委員長の開幕宣言から始まった開幕式。まずは、実行委員会の保坂三蔵会長からあいさつの言葉が伝えられた。「歴史とは文化と文化の衝突という学者の言葉があり、さすれば、新しい時代を切り開くためには、文化の力を借りるのが一番早いのではないかと、誰もが考える」と、これからは多忙面の文化で互いの文化を供用していくことを強調しつつ、今年が日韓国交正常化50周年の記念すべき年に似合うようなすばらしい年になるとともに、映画際の成功と多文化共生の街として新大久保が発展することを祈願した。
次は、同じく映画際の実行委員会の会長を務める在日本大韓民国民団・東京地方本部の金秀吉団長からのあいさつがあり、今年の映画際がすばらしい成果をあげることを願った。

 

駐日本国大韓民国 柳興洙 特命全権大使

 

祝辞には、新大久保映画際への支援を惜しまなかった大韓民国大使館の柳興洙 特命全権大使が登壇。韓流の発祥の地である新大久保地域が、日韓関係の厳しい局面のため訪問客が減って懸念される状況でも、同地域を「文化の街」として新しく跳躍させるために映画際が開催されることを激励しつつ、「未来に向いて共に歩こう」という映画祭のテーマのように、この映画際が単なる文化行事に留まることなく、商店街の人々が中心となって、アジアの国々の多様な国民とともに交流し、協力する場になることを期待した。

 

鳩山由紀夫 元内閣総理大臣

 

もうひとり祝辞を伝える来賓として、鳩山由紀夫 元首相が登壇した。「映画というものは、こういうことを伝えたいというメッセージを伝えるもっともすばらしい文化」とし「新大久保が元気になり、日韓の人々が映画という文化の架け橋でより親しく結ばれていくように、映画際を開催することは大変嬉しいこと」と話した鳩山氏は、厳しい状況が続く中でも、互いが理解し合うことをあきらめず、日韓関係が改善されていくことを祈願した。

 

「釜山国際映画祭」の初代実行委員長を務めたキム・ドンホ氏

 

映画関係者では、「釜山国際映画祭」の初代実行委員長を務めたキム・ドンホ氏が祝辞を述べた。日本の諸映画祭のほか、韓国人が日本で作り上げる韓国の映画祭は「新大久保映画際が唯一」ということで、「日韓両国の友好を深められる意義を持っている」と語った彼は、今後、新大久保映画際がアジアの大きな映画際として成長していけるように、たくさんの支援をしていくことを伝えつつ、日本の観客が同映画際に積極的に参加してくれることを呼びかけた。

 

「2015新大久保映画際」の広報大使の俳優キム・グォン

 

広報大使を務める俳優キム・グォンは、「未来に向かっての共生」という今年新大久保映画際のテーマを強調しながら、今回アジアの17作品が参加することで、これから世界中のいい作品も参加できるように、広報大使として励んでいくことを約束した。

 

(左から)イ・ジャンホ監督、ユン・ジェギュン監督、篠原哲雄監督、俳優イ・ギュヒョン

 

次は日韓の実力派監督らと注目の俳優が登壇し、まず、韓国映画界の巨匠イ・ジャンホ監督から映画際の成功を願うあいさつが伝えられた。
続いては、「国際市場で逢いましょう」のユン・ジェギュン監督がコメントし、この日会場に来る際に寄った新大久保である感動と運命を感じたが、それは14年前、新大久保駅で線路に落ちた日本人男性を助けようとして犠牲になった韓国人の故イ・スヒョン(李秀賢)さんが小学校時代の後輩であることを明かしつつ、「これまで忘れていた故人の存在を改めて思いながら、運命的なものを感じた」と敬意の気持ちを示し、彼の犠牲で日韓両国が和合を成したことと同じく、この映画際をきっかけに、もう一度両国が和を作り、共生して世界的な映画際になっていくことを祈願した。
日中合作映画「スイートハート・チョコレート」の篠原哲雄監督は、過去新大久保で住んでいたことを明かしつつ、街との縁を語りながら「ここで映画際が行われることは、非常に喜ばしいこと」と、今回作品を上映することになったことを嬉しく伝えた。新大久保映画際で「スイートハート・チョコレート」の上映は、日本での正式公開になる前の上映だという。
上映作と決定された韓国映画「私の独裁者」に出演したイ・ギュヒョンは、映画際に招待されたことを光栄に思うと感謝の気持ちを表し、これからは日韓で活躍できる俳優になりたいと抱負を語った。
来賓からのあいさつ、祝辞が終わり、ここからは「2015新大久保映画際」の上映17作品が紹介。昨年と同様、プレゼンターからの作品プレゼンが行われた。

 

公式応援団 (左から) OUT1、甘党男子 NOM、HIDDEN

 

作品紹介が終わると、同映画際の公式応援団らが登場してあいさつ。15日の午後7時から新大久保のショーボックスにてライブが行われることを伝えた。出演には、日本の混声ユニットF:ma、男性ボーカルグループのOUT1、そして甘党男子、韓国からは新人ボーイズグループのNOM、HIDDENがそれぞれ華麗なパフォーマンスを準備している。 

 

「2015新大久保映画際」の実行委員長兼在日本韓国人連合会 李玉順会長

 

開幕式の締めのあいさつには、李玉順 実行委員長が「2015新大久保映画際」の決意を込めた言葉を伝え、「多くの国の方々がお互いの文化を尊重し、相互理解を深めるきっかけになって、ますます新大久保が多文化共生のすばらしい街に発展していくこと」と期待。2回目を迎えた新大久保映画際を祝した。


「2015新大久保映画際」は、14日を皮切りに9日間(22日迄)開催される。

 

THE FACT JAPAN|安宰範

 

 

 

~実施概要~
【テーマ】「未来に向いて共に歩こう」
【会期日程】2015.8/14(金)~8/22(土) 計9日間 【開幕式】8/14(金)に開催 ※場所未定
【動員目標】10,000人(映画会場、イベント会場の合算) ※第1回となる前回は約7,000名の動員
【関連イベント】「多文化共生」をテーマとしたシンポジウム、「Jpop、Kpop歌手の日韓ライブ対決」を開催


~コンテンツ~
●映画
・作品数…本邦初公開作を含む7か国17作品を合計35回上映 ※特別上映作を含む
・上映館…「K-StageO!」(東京都新宿区大久保1-8-4)
・参加費…パスポート券2,000円 ※1作品は500円
・オープニング作:『道 –白磁の人-』(制作:日本)、クロージング作:『花の生涯 ~梅蘭芳~』(制作:中国)
・注目作:『私の独裁者』(制作:韓国)…イ・ビョンジュン氏(俳優)来日 ※本邦初公開作品
:『Love You Baba』(制作:ネパール)…世界最年少(8歳)の監督による作品
:『HAFU』(制作:日本)…日本初、ハーフの女性監督による本音に迫ったドキュメンタリー


●イベント
・シンポジウム…「新大久保と多文化共生」 司会:申明直(熊本学園大学教授)
日時:8/19(水)午後1時~3時半 会場:「K-StageO!」 
・JKライブ…「F:ma」や「OTU1」など、注目の若手歌手による日韓対抗ライブ
日時:会期中随時 会場:「SHOW BOX」(東京都新宿区大久保1-178)

 

~広報大使~
・公式広報大使キム・グォン氏
…2014年の韓国視聴率NO.1ドラマ「風の便りで聞きました」に出演
・公式応援団…「F:ma」や「OTU1」


~新大久保映画祭の魅力~
・世界最年少監督としてギネス記録を持つ『Love You Baba』を上映!
・2,000円のパスポートチケットで17作品が見放題!
・シネマトークにはイ・ビョンジュン氏や、篠原哲雄監督が出演!

 

 

【新大久保映画祭2015 上映作品リスト】

(C)2012「道~白磁の人~」フィルムパートナーズ

 

1『道 ‐白磁の人‐』

 ○解説
日本統治時代の朝鮮半島で植林事業に勤しみ、民族間で争いあう中でも信念を貫いて生きた実在の青年・浅川巧の半生を描いたドラマ。監督は「光の道」「火火」の高橋伴明。浅川役に吉沢悠、浅川と親交を深めた韓国人青年チョンリムにペ・スビン。1914年、朝鮮総督府の林業試験場で働くことになった23歳の浅川は、京城(現ソウル)に渡り、そこで出合った朝鮮の工芸品・白磁の美しさに強くひかれる。職場では同僚のチョンリムから朝鮮語を習い始め、研究に没頭。チョンリムとも友情を育んでいくが、その一方で、朝鮮の地で横暴に振る舞う日本人の現実を知る。
○スタッフ
監督 高橋伴明 、製作総指揮 長坂紘司、エグゼクティブプロデューサー 與田尚志、倉内均、プロデューサー 紀伊宗之
○キャスト
吉沢悠、ペ・スビン、酒井若菜、石垣佑磨、塩谷瞬
○作品データ
製作年 2012年、製作国 日本、配給 ティ・ジョイ、上映時間 118分

 

(C)2014 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.

 

2『国際市場で逢いましょう』

○解説
韓国で歴代2位となる観客動員数1410万人を記録した大ヒット作。前作「TSUNAMI ツナミ」でも1132万人動員という記録を打ち立てたユン・ジェギュン監督が、釜山の国際市場を主舞台に、激動の時代を家族のために生きたひとりの男の生涯をつむいだ大河ドラマ。朝鮮戦争で父と末の妹と離れ離れになり、母と残された2人の妹とともに避難民として釜山で育ったドクス。父親代わりとして一家を支えるため西ドイツへ出稼ぎにいき、ベトナム戦争への出兵では生死の瀬戸際に立たされるなど過酷な人生を歩むが、それでも家族への愛情と笑顔を絶やさず、時代の荒波を生き抜いていく。主演は「ユア・マイ・サンシャイン」「新しき世界」のファン・ジョンミン。米人気ドラマ「LOST」で知られるキム・ユンジンが、ドクスの妻ヨンジャを演じるほか、「東方神起」ユンホの出演も話題。
○スタッフ
監督ユン・ジェギュン、撮影チェ・ヨンファン、美術リュ・ソンヒ、衣装クォン・ユジン、音楽イ・ビョンウ
○キャスト
ファン・ジョンミン、キム・ユンジン、オ・ダルス、チョン・ジニョン、チャン・ヨンナム、ユンホ(東方神起)
○作品データ 原題 国際市場、製作 2014年、製作国 韓国、配給CJ Entertainment Japan、上映時間 127分
 

(C)2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.

 

3『今日の恋愛』
(C)2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.
○解説
韓国の人気歌手イ・スンギのスクリーンデビュー作で、「ユア・マイ・サンシャイン」のパク・ジンピョ監督が、友だち以上で恋人未満な男女の関係を描いたラブストーリー。小学生の時にしでかした失敗のせいで、ヒョヌに振られてしまったジュンス。それから18年がたち、ヒョヌは人気絶頂のお天気お姉さんに、ジュンスは小学校教師になり、つらいことがあれば助けあう親友として付き合いが続いていた。しかし、ある日ヒョヌが付き合っていた男から別れ話を切り出され、ショックを受けた彼女はジュンス相手にやけ酒をあおる。ヒョヌは彼女を励まし、18年間秘めていた思いを告白するが……。
○スタッフ
監督パク・ジンピョ
○キャスト
イ・スンギ、ムン・チェウォン、イ・ソジン、チョン・ジュニョン、リジ
○作品データ
原題 Love Forecast、製作年 2015年、製作国 韓国、配給 CJ Entertainment Japan、上映時間 118分 

 

(C) 2013 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

 

4『チング 永遠の絆』

○解説
日本でも話題を集めた2001年の韓国映画「友へ チング」の12年ぶり続編。前作に続いてクァク・キョンテク監督と主演のユ・オソンがタッグを組み、裏社会で生きる3世代の男たちの壮絶な人生を描きだす。あれから17年後。親友ドンスの殺害に関わった罪で服役していたヤクザのジュンソクは、刑期を終えて釜山へと戻る。ところが、組織では狡猾な副会長ウンギが幅を利かせていた。刑務所で知りあった青年ソンフンを弟分として迎えたジュンソクは、ウンギ一味との抗争に乗りだす。そんな中、実はソンフンがドンスの隠し子だったことが判明し……。ソンフン役に、本作が本格映画デビューとなる人気モデルのキム・ウビン。
○スタッフ
監督クァク・キョンテク 、脚本クァク・キョンテク
○キャスト
ユ・オソン、キム・ウビン、チュ・ジンモ、チョン・ホビン、チャン・ヨンナム
○作品データ
原題 Chingu 2、製作年 2013年、製作国 韓国、配給 東京テアトル・日活、上映時間122分、映倫区分 R15+ 

 

(C)2013 SINGAPORE FILM COMMISSION, NP ENTERPRISE (S) PTE LTD, FISHEYEPICTURES PTE LTD

 

5『イロイロぬくもりの記憶』

○解説
2013年・第66回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞し、第14回東京フィルメックスでは観客賞を受賞したシンガポール映画。これが長編デビュー作となった30歳の若手監督アンソニー・チェンが、自身の少年時代を題材に、シンガポール人の一家とフィリピン人のメイドとの心の交流を描いた。1997年、シンガポール。共働きの両親とともに高層マンションに住む一人っ子のジャールーは、わがままな振る舞いで問題児扱いされていた。そんな時、一家にフィリピン人のテレサが住み込みのメイドとしてやってくる。テレサに対して当初は心を開かなかったジャールーだったが、次第に2人の間には家族のような関係が築かれていく。一方、ジャールーの父親はアジア通貨危機による不況でリストラにあい、母親はテレサに対して嫉妬にも似た複雑な感情を抱き始める。
○スタッフ
監督アンソニー・チェン 製作アン・フィー・シム、アンソニー・チェン、ワユン・A・ハディ、脚本アンソニー・チェン
○キャスト
コー・ジャールー、アンジェリ・バヤニ、ヤオ・ヤンヤン、チェン・ティエンウェン
○作品データ
原題 Ilo Ilo、製作年 2013年、製作国 シンガポール、配給 日活・Playtime、上映時間 99分

 

(C)2014 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

 

6『王の涙 ‐イ・サンの決断‐』

○解説
名君として名高い朝鮮第22代国王イ・サンの暗殺計画として、1777年7月28日に起こった「丁酉逆変」を史実とフィクションを巧みに交えて映画化。理想を抱きながらも暗殺の危機に怯えていた若き王が、偉大なる王へと成長していくきっかけとなった運命の一日を描いた。宮廷内の最大派閥である老論派の陰謀により、幼い時に父を殺され、25歳で祖父から王位を継いだイ・サンは、陰謀渦巻く宮廷内で常に命の危険を感じていた。それでも、理想の治世を実現しようと老論派の排斥に動き出すが、そんな彼に対して、老論派は当代一と言われる刺客ウルスを使い、暗殺を企てる。監督は、テレビドラマ「チェオクの剣」などの演出で高い評価を受けてきたイ・ジェギュ。
○スタッフ
監督 イ・ジェギュ 、脚本 チャ・ソンヒョン、撮影 コ・ラクソン、美術 チョ・ファソン、衣装 チョン・ギョンヒ
○キャスト
ヒョンビン、チョン・ジェヨン、チョ・ジョンソク、チョ・ジェヒョン、パク・ソンウン
○作品データ
原題 逆鱗 The Fatal Encounter、製作年 2014年、製作国 韓国、配給 ツイン、上映時間 137分、映倫区分 PG12

 

(C)2013 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

 

7『テロ、ライブ(邦題)』 

○解説
「チェイサー」「ベルリンファイル」のハ・ジョンウが、電話越しにテロリストとの息詰まる攻防を繰り広げるキャスターに扮したリアルタイム型サスペンス。不祥事を起こし、テレビ局からラジオ局へ左遷された人気アナウンサーのユン・ヨンファは、ラジオ番組の生放送中、正体不明のリスナーからソウル市内の漢江にかかる麻浦大橋を爆破するという脅迫電話を受ける。いたずらだと思い電話を切ると、予告通りに麻浦大橋で爆発事件が発生。相手が本物のテロリストだと確信し、このスクープがテレビ局復帰へのチャンスになるとにらんだヨンファは、犯人との通話の独占生中継を始めるが……。
○スタッフ
監督 キム・ビョンウ 、脚本 キム・ビョンウ、撮影 ピョン・ボンソン、美術 キム・シヨン、音楽 イ・ジュノ
○キャスト
ハ・ジョン、イ・ギョン、チョン・ヘジン、イ・デビッド、キム・ホンパ
○作品データ
原題 The Terror Live、製作年 2013年、製作国 韓国、配給 ミッドシップ、上映時間 98分

 

(C)メディア総合研究所

 

8『人間‐The Human‐』

○解説
トルコ+フランス+中国+日本による奇跡的な出会いが紡いだ、異色のファンタジック・ヒューマン・ラブ・ストーリーが遂にその全貌を明かす!役者は全て一般人、台本無し!常識を覆す手法と幻想的な映像が心を揺さぶる、感動の物語。狸と狐の化かし合い。男に化けた狸と女に化けた狐が街に出て行く所から物語は始まる。時はあっという間に過ぎ、吉野に化けた狸は結婚し、中小企業を経営していたが、女に化けた狐はどこへ行ったのか?やがて自身の会社が経営不振となり、心も体も弱り果ててしまった吉野は、療養所でひとりの女性と出会う。取り戻した穏やかな日々、旧友との再会と別れ。そこでふと目にした狐と狸のおとぎ話が自分の人生に重なっていると気づいた時に、彼の中で何かが目覚める。本当に求めていた“彼女”=狐を探して吉野は旅に出る。
○スタッフ
監督チャーラ・ゼンジルジ(トルコ)、ギョーム・ジョヴァネッティ(フランス)
製作総指揮 吉野眞弘
○キャスト
吉野眞弘、李子牧、和島政子、鮎川めぐみ、佳卓、仙松伸也、メグ&カメ
○作品データ
原題 人間-Ningen-、製作年 2013年、製作国 日本・トルコ、配給 株式会社メディア総合研究所、上映時間 104分

 

(C)2013 Gmm Tai Hub Co.,Ltd. All Rights Reserved.

 

9『愛しのゴースト』

○解説
タイでは有名な怪談で、これまでにも数度にわたって映画化されてきた「メ・ナーク プラカノーン」を再映画化し、本国タイで歴代興行収入第1位のヒットを記録したホラーラブストーリー。若き帰還兵とその妻が織りなす愛を、恐怖と笑いと涙を織りまぜながら描く。仲間たちとともに戦場から帰還した青年マークは、最愛の妻ナークと念願の再会を果たす。しかし村では、ナークはすでに死んでおり、幽霊となって村にとどまっているという奇妙な噂が流れていた。彼女を深く愛するマークは噂を信じずにいたが、やがて帰還兵たちの間で、本当に死んでいるのは自分たちではないかという疑惑が湧きおこり……。監督はハリウッドリメイクもされた「心霊写真」のバンジョン・ピサンタナクーン。
○スタッフ
監督バンジョン・ピサンタナクーン 、脚本バンジョン・ピサンタナクーン
○キャスト
マリオ・マウラーマーク、ダビカ・ホーンナーク
○作品データ
原題 Pee Mak、製作年 2013年、製作国 タイ、配給 キネマ旬報DD、上映時間 113分

 

(C)2014 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

 

10『私の独裁者』

○解説
初めての南北首脳会談を控え、無名俳優“ソングン”(ソル・ギョング)は会談リハーサルのための金日成(キム・イルソン)代役オーディションに合格する。生まれて初めての主人公役に口調からジェスチャー1つまで、必死に没頭するソングン。結局、南北首脳会談は失敗に終わるが、彼はキム・イルソン役から抜け出すことが出来ない。それから20数年後、自らを未だにキム・イルソンだと信じる父ソングンのせいで精神が崩壊する直前である息子“テシク”(パク・ヘイル)。借金精算のために仕方なく父を再び昔の家に連れてきたテシクは独裁者・首領同志と平穏ではない毎日を送るが…!大韓民国の真ん中で、キム・イルソンになってしまった父と人生が歪んでしまった息子。彼らの呆れた同居が始まる!
○スタッフ
監督:イ・ヘジュン
○キャスト
ソル・ギョング、パク・ヘイル、ユン・ジェムン、イ・ビョンジュン
○作品データ
原題 나의 독재자、製作年 2014年、製作国 韓国、上映時間 75分

 

(C) Mosaïque Films - Artémis Productions - Panda Média - Nadasdy Film - France 3 Cinéma - 2012

 

11『はちみつ色のユン』

○解説
韓国系ベルギー人のマンガ家・ユンの半生をつづった自伝的作品「肌の色:はちみつ色」を、実写ドキュメンタリーとアニメーションを組み合わせて映画化。朝鮮戦争後、韓国では20万人以上の子どたちが養子として祖国を後にした。そんな子どもの1人だったユンも、ベルギーのある一家に迎えられ、血のつながりもなく、顔立ちも髪の色もまったく異なる親子関係や、成長するにつれて意識する自らのルーツなど、さまざまな悩みを抱えながら育つ。そして40年後、ユンは初めて韓国へ帰郷する。ユン自身と、フランスのドキュメンタリー作家ローラン・ボワローが共同で監督を務めた。2012年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルで観客賞とユニセフ賞を受賞。
○スタッフ
監督ユン、ローラン・ボアロー、原作ユン脚本ユン、ローラン・ボアロー
○キャスト 
※アニメーション
○作品データ
原題 Couleur de peau: Miel、製作年 2012年、製作国 フランス・ベルギー・韓国・スイス合作、配給 トリウッド、オフィスH、上映時間 75分

 

(C)ユナイテッドピープル

 

12『ハーフ(HAFU)』

○解説
日本初ハーフの女性監督2人による、ハーフたちの本音に迫ったドキュメンタリー映画。厚労省の統計によると、日本の新生児の49人に1人が、日本人と外国人の間に生まれています。「ハーフ」と言う日本語が私たちの生活の中で日常的に使われる一方で、日本に住む「ハーフ」たちが何を感じ、何に悩み、どのように生きているのかはあまり知られていません。外見が目立つ人と全く目立たない人、日本語を話せる人と話せない人、日本で暮らす人と日本での生活は未知の世界という人…。背景や国籍、年齢もばらばらな5組のハーフたちの本音に、自身もハーフである女性監督二人が迫った貴重なドキュメンタリー。
○スタッフ
監督・撮影:西倉めぐみ、高木ララ、プロデューサー:西倉めぐみ、共同プロデューサー:高木ララ、エグゼクティブプロデューサー:スピッツミラー・ジラン
○キャスト
デイビット、ソフィア、大井ガブリエラ、大井哲也、エドワード、房江
○作品データ
原題 HAFU、製作年 2013年、製作国 日本、配給 ユナイテッドピープル、上映時間 87分

 

(C)2012 MZ Pictures

 

13『スイートハート・チョコレート』

○解説
「地下鉄(メトロ)に乗って」の篠原哲雄監督が、「レッドクリフ」のリン・チーリンを主演に迎えて描いた日中合作のラブストーリー。日本で絵を学ぶため上海からやって来たリンユエは、夕張で出会ったレスキュー隊員・守と恋に落ちる。やがて守が命を落としたことから、リンユエは彼の遺志を継いで上海でチョコレート店を開くことに。密かにリンユエに思いを寄せていた守の友人・総一郎は、共に上海へと渡りリンユエのことを見守り続けるが……。2012年・第25回東京国際映画祭「アジアの風」部門で上映された。お蔵出し映画祭2014でグランプリを受賞。
○スタッフ
監督 篠原哲雄 、撮影 上野彰吾、音楽 久石譲
○キャスト
リン・チーリン、池内博之、福地祐介、山本圭
○作品データ
原題 甜心巧克力、製作年 2012年、製作国 中国・日本合作、配給 アークエンタテインメント、上映時間 106分

 

(C)アスミック・エース、角川エンタテインメント

 

14『花の生涯〜梅蘭芳〜』

○解説
1993年に「さらば、わが愛/覇王別姫」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したチェン・カイコー監督が、再び中国の伝統演劇の京劇を題材にした実話に基づくドラマ。京劇の全盛期に登場した天才的な女形・梅蘭芳(メイランファン)の波乱に満ちた生涯を描く。主演は「天使の涙」「インファナル・アフェアIII」のレオン・ライ、「SAYURI」のチャン・ツィイー。梅蘭芳への敬意と軍への忠誠心とに揺れる日本人の軍人役で安藤政信も出演。
○スタッフ
監督チェン・カイコー 、脚本ゲリン・ヤン、チェン・クォフー、チャン・チアルー、製作総指揮ハン・サンピン
○キャスト
レオン・ライ、チャン・ツィイー、スン・ホンレイ、チェン・ホン、ユィ・シャオチュン
○作品データ
原題 梅蘭芳、製作年 2008年、製作国 中国、配給 アスミック・エース、角川エンタテインメント、上映時間 147分

 

(C)TBI  CO  LTD

 

15『Love You Baba』

○解説
ギネスブックに登録された、世界最年少の映画監督であるサウガット・ビスタが贈る、父と娘の幸せを求めて生きてゆく過程を描いた心あたたまる作品です。
主人公チャンチャルの母は、彼女を出産したのちに亡くなり、父と二人暮らし。
でも彼女は父親と力強く人生を歩んでいこうとします。父と娘の愛情にあふれた物語をお楽しみください。
ネパールでは父親をババと呼ぶため、本映画のタイトルとなっています。
○スタッフ
監督SAUGAT BISTA
○キャスト
Gajit Bista、Nishima Ghimire
○作品データ
原題 Love You Baba、製作年 2014年、製作国 ネパール、配給 TBI  CO  LTD、上映時間 153分


(C)韓国シナリオ作家協会

 

16『Makgeolli Girls』

○解説
時代の流れの中で徐々に人気が落ち込みつつある韓国の伝統酒「マッコリ」。このマッコリの開発に情熱を注ぐ、高校生3人組の青春コメディ。マッコリ無しには生きていけない情熱家の「チョロン」、何でもそつなくこなす優等生の「ゴンジュ」、色黒で人と話すことが苦手な「セミ」。3人は、「五穀マッコリ」を開発中。どうしても出品したい「マッコリコンテスト」だが、高校生にはお酒の出品が出来ない。だが、先生や家族は、手を貸しのべてくれない。本当に、コンテストに出品できるのだろうか…。
○スタッフ
監督 キムキヨン
○キャスト
主演:ホンアルム、チャンジョ(Teen top)、イムウオンヒ
○作品データ
原題:막걸스、製作年:2015年、製作国 韓国、製作 韓国シナリオ作家協会、配給 ドリームファクト、上映時間 103分

 

 

17『Sunakali』

○解説
「私は女の子だから、自分が何か出来る力を持っているなんて全く思えませんでした。でも、今はもっと自分に可能性があるって思えるようになりましたし、教育を受け続けたい」。『SUNAKALI』は、ネパール西部にあるMuguという村の少女サッカーチームが、ネパール全国大会に出場するまでの道のりを追ったドキュメンタリー映画です。Muguはネパール西部にある小さな村で、2011年の調査では、女性の識字率はわずか10%と、最も開発の遅れた地域と言われています。厳しくも美しい村を舞台に、物語は始まります。主人公の1人であるSunakali Budhaは、このMuguの村に住む13才の女の子。チームメイトと共に様々な困難を乗り越えながら、全国大会まで歩んで行きます。サッカーへの情熱は、彼女達の夢を叶え、さらには、彼女達の活躍が村の女性に対するイメージを変えていくこととなります。監督は、カトマンズに拠点を置き、紛争問題を専門としているジャーナリストのBhojrat氏。登場人物たちの表情が豊かに描かれています。
○スタッフ
監督 : Bhojraj Bhat、脚本: Bimal Singh Bist、音楽 : Kutumba、撮影: Prakash KC, Manoj Maharjan, Jeewan Shrestha、編集 : Bharat Mani Regmi、字幕: Bhojraj Bhat、字幕翻訳: Bishnumani Bhattarai
○スタッフ
監督:Bhojrat Bhat
○キャスト
出演:Sunakali Budha
○作品データ
原題 Sunakali、製作年 2013年、製作国 ネパール、上映時間 51分

 

「2015新大久保映画祭」公式HP
http://shinokubofilm.com 

 

 

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