写真:ROAD FC |
韓国の格闘技団体である「ロードFC」が日本進出を宣言し、7月25日「ロードFC IN JAPAN」を開催する。現在日本の格闘技界は、前に比べてその勢いが弱まっているところだが、ロードFCはあえて日本進出を強行している。人々の懸念の声があがる中、日本進出に挑戦する鄭文弘(チョン・ムンホン、40)代表の本音は何だろうか。
Q. 近年、プロ格闘技が韓国よりも盛り上がってない日本を初の海外進出国として決めた背景は?
A. 私にとって日本は初めて格闘技を教えてくれた、ある意味で格闘人生の地元といえる国である。そして以前から、必ず日本でロードFCを開催することを約束したという理由もある。一方では、いつもロードFCで頑張っている日本人選手達に自国で試合ができる機会を作ってあげたかった。彼らの活躍を会場やテレビを通じて日本のファンの方々にお見せしたい。
Q. 東京には試合ができるたくさんの会場がある。その中で初めての場所を有明コロシアムに決めた理由は?
A. 有明コロシアムは少女時代が日本で初めてライブを行った場所だと聞いた(笑)。
Q. 最近日本現地の格闘技団体の実績はあまり良くない。そんな状況で日本進出を決める理由はあるのか
A. 韓国だとしても成功が保障されるわけではない。頑張って進めばできると思う。できないのであればできる時までやるつもりだ。
Q. 今回の「ロードFC 024 IN JAPAN」を成功させる自信はあるのか
A. 成功の定義は人それぞれだと思う。ただお金を稼ぐことだけが絶対に成功とはいえない。それよりは自分が目標にしていること達成することが、私にとって成功の定義である。
Q. それなら鄭代表が達成したいこととは?
A. 約束を守ることだ。私は日本人の選手達、日本の記者達に日本でロードFCを開催すると約束をした。それが全ての理由である。
Q. 大会まであとわずかだ。どんな心情なのか
A. 「日本はコストがとても高い国」という感じだ。最近日本では格闘技があまり盛り上がってないのに韓国より経済力が高く、格闘ビジネスでかかるコストは相変わらず高いなと思った。
Q. 日本では時代を風靡したファイターが多い。好きな選手は?
A. たくさんいるが、その中で選ぼうとしたら大山峻護選手、三崎和雄選手だ。凄く礼儀正しいし、人間性が素晴らしい。
Q. 日本語は喋れるのか。
A. ほとんど喋れない。
Q. これからの活躍が期待されるロードFCのファイターは?
A. 福田力、久米鷹介、佐藤将光、韓国のヘビー級ではチェ・ホンマン、チェ・ムベ、ライト級ではキム・スーチョル、イ・ユンジュン、クォン・アソル、チェ・ムギョムだ。
Q. 今回の大会はある意味で日韓戦と言っても過言ではない。どちらを応援したいのか?
A. 勝つ方を応援する派だ。私は正直スポーツでは国籍は関係なく、実力がある選手が認められてほしい。
Q. 日本以外にもたくさんの国へ進出を希望していると聞いたが、具体的な計画は?
A. ロードFCが全世界で実況されているだけに、必ず全世界への進出を目指している。次は中国だ。準備は着々と進んでいる。
Q. 会場に必ず招待したい方は?
A. DEEP、PANCRASE、IGF、SHOOTO、GLADIATORS、HEAT、ZST、OUTSIDER など全ての団体の方々を招待するつもりだ。このような方々がいらっしゃるからこそ、今の日本の格闘技が存在すると思う。
Q. 最後に一言
A. 日本の格闘選手達のために、日本格闘技の活性化のために、少しでも力になりたいと考えたことがロードFCの日本進出の目的である。今回日本での大会は100%赤字だ。もう既に予測している。しかし、たとえ赤字になっても、頑張る姿を見せることが出来れば、周りの方々から自分の本当の思いを認められると思う。日本のファン、選手達が私の本気を理解してくれれば、日本で2回目に開催するときは1回目よりは赤字が縮小すると思う。そして3回目には±ゼロにはなれると思う。そのあと4回目には、黒字になれるのではないかと思う。そうなるのであれば、稼いだお金は全部選手達にファイトマネーで返すつもりた。それが私の流儀だと思う。
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