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「私の息子が愛した女性の妊娠… 親として子どもの健康状態を確かめるのは当然なこと」
望みは一つだった。息子が恋愛をして、その相手が妊娠したというので、親子鑑定と子どもの健康を確認することだけだった。万が一、円満に解決できるなら、嫁として迎える心の準備もした。すべては、彼女が私の息子の子どもを授かったと“一方的に”主張したからだ。
歌手兼俳優キム・ヒョンジュン(29)が、昨年から議論となっている元交際相手のA氏(30)との真実戦、第2ラウンドがはじまった。これまではキム・ヒョンジュンに向かってモラル的な非難が寄せられたなら、去る3日にあった弁論準備期日の以後、戦勢は逆転された。この日A氏の妊娠と流産は、事実確認されなかった。
3日午後4時30分、A氏がキム・ヒョンジュンを相手に提起した16億ウォン(約1億8千万円)台の損害賠償請求訴訟の弁論準備期日が行われた。先月入隊したヒョンジュンとA氏が欠席した状況で、両側の弁護人が出席し、争点と見解の差を取り交わした。
関鍵はA氏が主張するキム・ヒョンジュンの子どもを妊娠、暴行による流産だった。ところがA氏側は、“無月経4週”の診断書をこの日証拠資料として提出した。追加証拠では、キム・ヒョンジュンと交わした(スマートフォン)メッセージを提出すると明かした。
しかし、妊娠と流産において、それまで診療を受けた病院記録を、もっとも明確な証拠としてみるのが通常的だ。妊娠診断書ではない“無月経4週”と書かれた診断書は、本人の申し立てで病院が書いてくれるものだ。
たとえA氏側がキム・ヒョンジュンの子どもを妊娠したあとで、流産したという主張を曲げず、それにともなう証拠提出と証人申請を要請すると知られたが、キム・ヒョンジュン側はむしろ、A氏が通ったという5箇所の産婦人科に事実照会を申請し、返信がきたら証拠で提出すると伝えた。
弁論準備期日でA氏側が妊娠診断書を出さないと、世論はキム・ヒョンジュン側に傾いた。彼の両親が事件初期から一貫してA氏の妊娠診断書と子どもの状態を確認したいと要求したため、彼らの話が再び注目されているのである。
ヒョンジュンの両親は今年2月、<THE FACT>との独占インタビューで、「私の息子が愛した女性が子どもを授かったと言っている。それなら子どもの健康状態を直接確認することが、親として正しいことではないか。妊娠したという話を聞いて当然なことを確認しようとしたのに、A氏は私たちに“それが正常的な親が言うことなのか”と言われた」と苦しい心境を打ち明けた。
A氏はそれに先立ち、<Dispatch>を通じてヒョンジュンの父親であるキムさんと交わしたスマートフォンメッセージの一部を公開した。「2月14日、書類を見せてほしいと言われて、会って妊娠確認書、私の健康診断書すべてをみせたのに、なぜ疑うんですか」などの内容だった。
これと関連してキムさんは、「妊娠確認書、産婦の健康診断書をすべてみせてくれたと言っているが、私たちがみたのは、(スマートフォン)メッセージで送ってくれた名前の明記がない子どもの超音波写真3枚、A氏の名前は書かれたが折っていたから内容が見えない診療確認書だけだった。なぜすべての書類をみせたと嘘をつくのか」と声をあげた。
A氏はキム・ヒョンジュンの家族に妊娠事実を知らせた1月から、病院に同行したいという要求をずっと避けてきた。ようやく会うことに約束した日には、一方的に病院に現れず、ヒョンジュンの両親の胸に大きな釘を打ち込んだ。そうする間、ヒョンジュンとA氏の復縁説、結婚説など、さまざまな事実確認されていないことまで報道された。
ヒョンジュンの家族は、「最初から今まで私たちが望むことは、子どもの確認だけだ。私たちが知らないヒョンジュンの私生活を暴露するとしても、それを恨んだりしない。しかし、私の息子の子どもだから、健康なのか、産婦は大丈夫なのか、私たちがすべてを背負うために知りたい。なのになぜ、ずっと病院に一緒に行くことを避けるのかわからない。本当にその内情を知りたい」としながら涙をみせた。
キム・ヒョンジュン側が求めた妊娠の確認、子どもの健康状態の確認は、結局できなかった。両親が病院に一緒に行くことを要求した時、すでにA氏のお腹の子どもは流産された状態か、そもそもいなかったかもしれない。ヒョンジュンの両親が涙で訴えても、真実を歪曲したまま対応したわけだ。
そうしながらも16億ウォンの損害賠償請求訴訟を起こしたA氏。ヒョンジュンの両親に会うことを避けながら、メディアとのインタビューでは、「私は隠すためではなく、守るためにこうしているのです。子どもは私が責任をとります。ヒョンジュンとの結婚はありません」と母性愛を強調したが、金銭的な狙いがあるのか疑問がわく。
キム・ヒョンジュンの弁護人は、「A氏が彼の子どもを妊娠したという証拠がない。またA氏は、秘密を維持するために示談金の名目で(キム・ヒョンジュンさんに)6億ウォンを受け取ったものの、メディアに妊娠と流産をしたと主張した。そのためヒョンジュンさんの名誉が失墜され、この部分に対する違約金と虚偽事実の流布で損害賠償、名誉毀損まで、12億ウォン以上の反訴状を提出するつもりだ」と伝えた。
キム・ヒョンジュンとA氏に対する初公判は、7月22日に行われる。
THE FACT|パク・ソヨン記者