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ついに、元祖韓流スターが結婚を発表した。チャン・ドンゴンやイ・ビョンホンが次々と結婚する中、よくぞここまで、ファンのために(彼自身はどう思っているか知らないが)独身を貫き通してくれた。ファンにとってもありがたい事だろう。
しかし、少し疑問を抱いたことがある。日本での“ヨン様結婚”報道だ。日本ではスポーツ紙のトップを飾るなど、大々的に報じられたが、韓国での報道との温度差に矛盾を感じられずには得なかった。
韓国ではヨン様はもはや、俳優ではなく実業家のイメージだ。俳優としては、2007年に出演した「大王四神起」を最後に、ほぼ休業状態になったが、今やキム・ヒョンジュンやキム・スヒョンなどを抱える大手芸能事務所に成長したキーイーストの経営者。よって、韓国では俳優ペ・ヨンジュンの結婚ではなく、実業家ヨン様の結婚であり(2年前に女優イ・ミンジョンと結婚したビョン様ことイ・ビョンホンのほうが韓国では大々的に報道されたらしい)、“お相手であるパク・スジンが誰?”といった方向に報道が傾いたらしい。彼女は韓国メディアの間でも下馬評にも上がらなかったお相手で、若い男女には有名なようだが、私の知り合いのアジョシ記者たちは「誰?」と言うぐらいほぼ無名女優。よって、韓国のマスコミはこぞってパク・スジン調査に躍起になっていたそうだ。
韓国と日本の“ヨン様結婚”報道の視点の違いは、韓流ファンの方であれば、誰しもが感じたのではないかと思う。また、韓国の芸能界の“今”を知らない日本の“ヨン様結婚”報道は、少し違和感を覚えたのではないだろうか。一方、この報道はヨン様が日本では何者にも代えがたい、唯一無二の元祖韓流スターたる所以を証明していると私は考える。
THE FACT JAPAN|中西