映画「二十歳」の公式ポスター |
キム・ウビン、カン・ハヌル、イ・ジュノ(2PM)が主役を演じる映画「二十歳」(イ・ビョンホン監督)が4日連続でボックスオフィス1位を記録しながら、評判になっている。
韓国の映画振興委員会は28日、映画館入場券統合ネットワークによる集計結果を発表。「二十歳」は27日に16万13人の観客を動員しながらボックスオフィス1位を記録し、累積観客数は44万3903人に上ると明らかにした。
そうそうたる競争作の中、「二十歳」がこのような勢いをみせる理由はどこにあるのだろうか。
映画は、“青春がみる青春映画”という特色を持つ。「*三諦世代」(正しくは“3포세대:サンポセデ”-韓国の不況により、今の若者たちが“恋愛”“結婚”“出産”この3つを諦めるという意味を指す造語)の若者が、厳しい社会とぶつけ合いながら失敗する状況を惨めにみないで、「そんな人生を生きてはいけない」といましめる声もなく、作為的な状況で観客らに感動を与えようとする要素もない。映画がみせるコメディの中には、時々“青春の心に響く”台詞が登場。今の時代を生きる若者たちに大きな共感を得た。
さらにこの映画は、最近の韓国映画でみられる枠にはまった構成と真摯なところの代わりに、ありのままの“二十歳”という青春をみせることに充実している。それだけに「二十歳」には、年上の大人の視線ではなく、若者たちの視線をメーンにして余計な感情は排除した秀作と評価されている。
THE FACT|カン・ヒジョン記者