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なんと15年。キムチも1年が経てば深みが出るというが、G.Soul(36・本名:キム・ジヒョン)はJYPエンターテインメントで15年という歳月を送った。歴代の歌手の中、もっとも長い練習生活を耐えて、ついにメジャーデビューを果たした。
19日午前0時に公開されたG.Soulの1stアルバム「Coming Home」には、その15年間培ってきたすべてが凝縮されている。ニューヨークでプロデューサーのイ・ウミンと共同して作ったアルバムは全6曲が収録。すべての楽曲に作詞作曲を務めた。
1番トラックの『Coming Home』は、G.Soulがもっとも大切にする楽曲。ディープハウスというジャンルに影響され、夢幻的ながらも中毒性の強いサウンドを完成した。曲をかけると、まるで彼の独り言を聴いている気分だ。
2曲目の『Superstar』は、ファンキーなベースとノリノリ感のあるビートトラックがレトロな感じで展開される。G.Soul自身が憧れの存在である故マイケル・ジャクソンに捧げるために作ったトリビュートナンバーだ。歌詞にも彼を‘スーパースター’と称しながら敬愛の気持ちを伝えている。
3番トラックにあるタイトル曲『You』は、瞬間の感情をそのまま書いたシンプルな歌詞のラブソング。それだけに多くの人が共感できる魅力がある。オルタナティブ・ロックをベースにした楽曲で、強いドラムビートとG.Soulのクールなボーカルが調和された。雄大に繰り広げる後半部は、オーディエンスたちの耳を一気に魅了する。
4曲目の『First Love』は1980年代のオールドスクールナンバーを連想させる。レトロ風のトラックの上にモダンなシンセのテーマが加われ新鮮な気分を与える。過去G.Soulが初恋の人とよく訪れたニューヨークのある公園で思い出を浮かびながら率直な歌詞を書いたロマンチックな楽曲だ。
5番トラック『Excuses』(言い訳)では、悪い男に変身した。「歌詞にある文字一つ間違えず、過去付き合っていた人に言ったことがある」というくらい、別れを目の前にして変心した男の言い訳を語る楽曲だ。ミニマルな楽器編成にコードの流れが濃い余韻を残す。
最後にある『もう一度』は、G.Soulがデビューアルバムのコンセプトを決定するに大きな影響を与えた楽曲と知られている。昔書いておいた曲で、強いヒップホップビートと叙情的なコードの展開が中毒的。別れたヒトを回想しながら書いた歌詞が感性をいっそう極めた。
G.Soulはインタビューで「15年間の答えがこのアルバムにあります。初めてのアルバムだけに、僕の話が聞かれたいと思ってこのように作りました。すべてのことは時があり、僕のデビューは今が適合の時だと思います」と期待を寄せた。
このような自信はアルバムで感じられる。「なぜ15年も?」という音楽ファンの質問に、G.Soulはただ6曲の楽曲で答える。そしてアルバムを聴いているうちに、彼の気持ちがはっきりとうかがえる。
G.Soulの音楽人生はついに始まった。
THE FACT|パク・ソヨン記者