ロッテ家の後継者争い...長男の失格は父の警告?!
入力 : 2015-01-07 14:09:20 / 修正 : 2015-01-07 14:09:20


ロッテホールディングス(HD)は5日、重光宏之副会長(60)をグループ3社の役職から解任したと発表した。|THE FACT DB


辛格浩(重光武雄)総括会長の後を継ぐ、日韓ロッテグループの後継者は誰になるのか。


辛総括会長の長男である辛東主(重光宏之、61)日本ロッテ副会長が最近、グループの中核子会社の役職から解任されたことが一歩遅れて伝われた。長男の役職解任でロッテ経営のコア軸は、自然に次男の辛東彬(重光昭夫、60)韓国ロッテ会長に移ると一部では予想しているが、東彬氏の現在の立地もひたすら硬くわけではない状況。ロッテグループ経営権継承の行方に財界の関心が集まっている。


辛総括会長は、日本ロッテと韓国ロッテの経営を長男と次男にそれぞれ任せ、過去20年余りの間に二元体制でロッテを経営してきた。
どころが5日、産経新聞によると、長男の東主氏(日本ロッテホールディングスの副会長)が昨年12月26日に開かれ臨時理事会で、日本ロッテホールディングスの子会社であるロッテ商事の社長、ロッテの副会長、ロッテアイスの理事などの3つの子会社で解任された。解任は、本人が辞退意思を明らかにする「辞任」とは異なり、強制的に退職をさせられる重処分。ただし東主氏は、持株会社であるロッテホールディングスの副会長の役職はそのまま維持した。


長男が子会社の役職から同時に解任されたその背景に世間の耳目が集中している。東主氏が社長のポストから解任されたロッテ商社は、日本国内のロッテ物流事業を担当する企業でロッテホールディングスの100%子会社。売上高は1000兆円以上で、日本ロッテホールディングスの中核子会社でもある。


日本ロッテとロッテ商社は辛総括会長が未だにも経営に深く関与している企業と知られ、今回の長男解任には父の辛総括会長の意思が反映されたものと見られる。なぜ父が長男を降ろしたのかは正確にわからないが、ただし、昨年東主氏が韓国ロッテの主要系列会社の株式を買い入れたのが原因ではないかという意見がある。つまり、弟との経営権争いは許せないという意味で、父である辛総括会長が“解任”のカードを使い、警告のメッセージを表したと財界は見ている。


このような観点からすると、韓国ロッテを責任している弟の東彬氏がグループ最高経営権継承において有利な位置を占める可能性が高い。しかし、東彬氏も第2ロッテワールドの問題で試練の時間を送っている。第2ロッテワールドは建設過程から早期開場以来まで、安全事故が後を絶たない状況。そのため、辛総括会長の叱責が東彬氏に集中しているという。
さらに臨時使用承認を出したソウル市は、これ以上の安全事故はあってはならないとし、安全事故の再発には使用承認を取り消すという強硬な立場を韓国ロッテに伝えた。


すでに第2ロッテワールドのコア収益事業である水族館とロッテシネマが営業停止処分を受けた中、低層部にあるロッテワールドモールが使用停止にされた場合、入店したブランドの反発などで莫大な損失を余儀なくされる。ソウル市の強硬な態度で第2ロッテワールドの超高層タワー棟の工事完工と安全性に対する世論も急速に悪化している。東彬氏はロッテワールドモールの安全管理のためにグループ全体の力を集中した安全管理本部を新設したが、確信することはできない状況。兄弟二人ともが厳しい時期に間違いない。


財界の関係者は「ロッテの経営権継承は、結局、辛総括会長の意志にかかっている」とし「辛総括会長の年齢を考えると、新たな経営環境に直面している二人の息子が今年どんな経営成果を出すかがカギになるようだ」と述べた。


THE FACT|ファン・ジンヒ記者

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