新ドラマ「Heart to Heart」に‘コーヒープリンス1号店’を期待してもいいですか?(制作発表会レポ)
入力 : 2014-12-30 20:09:53 / 修正 : 2014-12-30 20:09:53

 

tvN新金土ドラマ「Heart to Heart」の制作発表会が30日午後、ソウル・汝矣島(ヨイド)にある63スクエアホールで行われた。|写真:tvN

 

第2の「コーヒープリンス1号店」が誕生するだろうか。
tvN新金土ドラマ「Heart to Heart」が、男装女性という素材に勝るユニークなコンセプトと、甘くて初々しいロマンスを装着して、視聴者に会う準備を整えた。


30日午後、ソウル・汝矣島洞(ヨイドドン)にある63スクエアで、ドラマ「Heart to Heart」制作発表会が行われた。
強迫性障害を持っている精神科医、対人忌避性による顔面紅潮症を持つ患者。女優になることが目標だが現実はなかなか才能を発揮できない少女まで。
俳優たちと演出を務めるイ・ユンジョン監督は、ここで「Heart to Heart」ならではのユニークなコンセプトについて興味津々な話をはじめた。


実際にも顔面紅潮症があると明かしたイ・ユンジョン監督は、この日も顔を赤くしながら「このドラマに、恥ずかしがり屋、うぬぼれ屋、そして常に相手のことを思ってくれる優しい人が繰り広げるストーリーになっています。顔面紅潮症や強迫性障害などは、表だけを見れば独特な人物と言えますが、実際にその中身を見てみると、人が持っているある特徴たちが固まっている連中だと思います。ドキュメンタリーのようなドラマではないですが、かといってファンタジーでもない。その中間のどこかだと言いたいです」と述べた。


このような説明を聞いたら、イ監督の代表作である「コーヒープリンス1号店」が浮んできた。男装女性というユニークな素材を持っているが、やがてはときめきと愛の物語だった「コーヒープリンス1号店」と、顔面紅潮症を持ちながら7年の間も片思いしてきたチャン・ドゥス(イ・ジェユン)と愛を実現しようと奮闘するチャ・ホンド(チェ・ガンヒ)の物語を描く「Heart to Heart」は、妙に似ている。ユニークな人たちが登場するので、ユニークな物語になるわけだが、最終的には、私たちの物語、人の物語だ。


イ監督が制作発表会で何度も強調したのも、この部分だった。彼女は企画意図について「簡単に申し上げますと、愛なんです。‘自分を愛しよう’というのが、企画意図です。それぞれ違う人たちが出会い、恋をして、自分自身を愛するようになる物語」と述べつつ「毎回同じような考えが浮かぶけれど、その正体が何なのかなかなかつかめず、いつの間にか涙が出てくるドラマになってほしいです」と抱負を明かした。

イ・ユンジョン監督は「Heart to Heart」が「ユニークな素材のドラマだが、人々の物語を描く作品だ」と強調した。|写真:tvN

 

イ監督と「心ふるわせて」(05)で息を合わせたことがあるチェ・ガンヒは、台本に書かれた‘イ・ユンジョン’という名前だけをみて、出演を決めたと言うくらい深い信頼感を表した。続いて「私のことを、みなさんは明るい人だとみているようですが、実は昔の私は、人の目をよく見られなかった子でした。後ろめたいことが多い人が人と目を合わせないと言いますが、私はそうでもないのに、なぜかそうでした。だから、よく人の目を避けるようになって、それで苦しんだこともありました」と、チャ・ホンドとの共通点を説明した。
‘平凡’とは距離がある対人忌避症の患者チャ・ホンドについて、チェ・ガンヒが見せてくれた理解は、平凡な人たちとホンドとの距離を一瞬で縮ませた。


他の俳優たちもキャラクターに自分を入れて、ややファンタジーと思われる物語に、生命力を吹き込んだ。イ・ジェユンは「野原にいる一匹の羊のように演技する気分です。そこで牧草を食べています」と述べ、チョン・ジョンミョンは「イ監督は俳優の気持ちをよく理解してくれます。おかげで気楽に楽しく撮影しています。相手役のガンヒさんは、感情のやりとりがちゃんとできる方で。だから息がぴったりと合っています」と期待を高めた。


これまで多くのロマンチックコメディ作品に出演してきたチェ・ガンヒは「いつもこのような作品をするたびに、これが最後だと思っていました。実際にもそれ以上見せることがないですし…」と述べつつ「でも、イ監督と一緒に作品を作ると、自分がどんな面貌を見せるか気になってきました。初めてカメラの前に立ったとき、自分がどのように映るか知らないで演技しましたが、今回その気分を改めて感じています」と新しい演技をみせることを予告した。


ユニークなキャラクターたちが繰り広げる平凡な物語。「溜まっていくときめきを見せてあげたい」というイ監督の言葉のように、『Heart to Heart』が「コーヒープリンス1号店」のように視聴者たちの心を温かくしてくれるだろうか。キャラクターに集中している俳優たちとリラックスした現場の雰囲気。一旦、半分は成功しているようだ。

 

「Heart to Heart」で主役を演じる俳優チョン・ジョンミョン、チェ・ガンヒ(左)は、居心地のいい現場の雰囲気と演技呼吸について満足していた。|写真:tvN

 

「Heart to Heart」は、人に注目されることが大好きな強迫性障害を持つ医師コ・イソク(チョン・ジョンミョン)と、注目されることが大苦手な顔面紅潮症の患者チャ・ホンド(チェ・ガンヒ)のロマンスを描いていく作品。
来る1月9日(金)の夜8時30分、韓国のtvNチャンネルから初放送される。


THE FACT|チョン・ジニョン記者

 

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