セウォル号の沈没事件を描いた映画「ダイビングベル」が、10月中一般公開を決定した。|映画のポスター |
「第19回釜山国際映画祭」を熱くさせたドキュメンタリー映画「ダイビングベル」が、遂に一般公開日を確定した。
「ダイビングベル」(演出:アン・ヘリョン、イ・サンホ、制作:アジアプレス、配給:シネマダル)の配給会社は最近、釜山国際映画祭でみせてくれた観客らの熱い声援を受け、映画を今月中に一般公開すると明らかにした。
映画は、搭乗476人、脱出172人、死亡279人、失踪10人で史上最大の人災となった旅客船セウォル号の惨事を描いた作品。沈没事件当時の救助活動中、事故現場に投入したダイビングベルの議論をめぐった状況を記録している。
同作は今年の釜山国際映画祭の「ワイドアングル-ドキュメンタリー部門」に公式招待されたが、公開前から上映を反対する声が寄せられた。
しかし先日6日の午前、釜山・海雲台にあるCGVセンタムシティで初上映された「ダイビングベル」は、ネットでの前売り券が販売を開始してすぐ売り切れ、二日間の上映分が完売となる観客らの熱い関心が見られた。
上映後、演出を務めたイ・サンホ監督は、涙をこぼしながら「たくさんの議論があった作品だけに、今ここにいらっしゃるみなさんに感謝を伝えたい」とあいさつ。アン・ヘリョン監督も「多くの方々がこの映画をご覧になって、セウォル号に対する持続的な関心を続けてほしい」と語った。
映画は今月中、上映館を確保する次第正確な公開日を案内する予定だ。
THE FACT|ソン・ジヨン記者