女優キム・ブソンが、アパートの暖房費問題を明らかにして話題だ。写真は26日午後、捜査のためにソウル・東部地方検察庁へ出頭したキム氏が庁舎前で記者会見を行っている様子。|ナム・ユンホ記者 |
ベテラン女優のキム・ブソン(53)が、アパートの暖房費のでっちあげ疑惑を明かして波紋が広がるなか、社会指導層も加担している可能性を示唆した。
26日午後、キム氏はソウル・東部地方検察庁前で記者会見を行い、「アパートの住民の中で社会指導層がいるらしいが?」という質問に「そういう話は私もたくさん聞いている」と答えた。しかし具体的な内容については「私としては名誉毀損の素地があるので、言えない」とし「そういうことはメディアたちが積極的に調べてほしい」と付け加えた。
彼女は24日にソウル・城東警察署に出頭して調べを受けたあと、「(金を)たくさん持っている連中たちが(暖房費)払わなかった」と発言。これと関連して詳しい答弁はなかったが、「暖房費を払わなかった世帯のリストも公開できる」と堂々と主張した。
キム氏は今月12日、自分が住んでいる城東区(ソンドング)玉水洞(オクスドン)にあるHアパートの例会の途中、婦女会長のA氏と口論となって激しい乱闘に発展。A氏がキム氏に暴行を受けたと警察に通報した。その後事件の真相が調べられるところ、今年の1月から提起された当アパートの暖房費のでっちあげ疑惑が理由だったことが、わかった。
キム氏は昔から「暖房費を一銭も払わなかった住民がたくさんいた」と疑惑を提起し、是正を要求してきた。昨年11月、城東区が調査した結果、2007年から2011年まで、当アパートの536世帯のうち、12月から翌年2月までの暖房費が「0ウォン」と測定されたのが300件、1ヶ月間の暖房費が9万ウォン(約9千円)以下と2398件も摘発された。
城東区はキム氏が指摘した通り、Hアパートの暖房費が各世帯に正しく賦課されていなかったことを確認し、城東警察署に捜査を依頼した。
(参考:韓国は5~10階以上の住居ビルをアパートと呼び、マンションの場合5階建て以下のものがほとんど。アパートの暖房は、中央暖房システムで管理されている)
一方キム氏は、この日の会見で、「芸能人と公人は、良くないことに対して庶民のために行動するべきだ。公人だからできないというのは、権力者たちが自分たちのために作ったとんでもない理屈」と述べつつ「芸能人は社会的に波及力のある身分なので、プライドはともかく、正しいことに関しては弱者の代わりに戦ってあげるべきだ。私はこれからも継続して弱者のためならなんでもやるつもりだ」と所信を明かした。
現在韓国のネット中には、キム氏を応援する声が広まっている。
THE FACT|キム・ギョンミン記者