韓国のケーブルチャンネル・MBC every1の新シチュエーションコメディドラマ「下宿24番地」の制作発表会が19日の午後、ソウル市内汝矣島(ヨイド)IFC CGVで開かれた。|キム・スルギ記者 |
アイドルとシットコムが出会った。
20代青春たちの自画像を、ギャグの感覚で溶け込んでいくMBC every1新シチュエーションコメディドラマ「下宿24番地」がその主人公だ。
ZE:Aのドンジュンをはじめ、Tiny-Gのドヒ、VIXXのケン、RAINBOWのヒョニョン、Jewelryのセミ、BIGFLOのHIGHTOPなどの人気アイドルたちが描いていく若者のストーリーは、今の時代を生きる20代の視聴者たちに笑いと共感を与えながら、視聴率までとることができるだろうか。
「下宿24番地」の主役たち。(左から)セミ、ヒョニョン、HIGHTOP、キム・サウン、ケン、ドヒ、キム・グァンギュ、ドンジュン。|キム・スルギ記者 |
19日午後、ソウル市内にある汝矣島(ヨイド)IFC CGVで行われた制作発表会では、個性派俳優のキム・グァンギュを筆頭にアイドル出演者が全員出席して、記者会見を行った。
この日もっとも注目を浴びたのは、音楽番組を彷彿させるほどの多くのアイドルたちがシットコム(シチュエーションコメディの略)に挑戦すること。役者と名前をあげたのは、キム・グァンギュと新人女優のキム・サウン、二人のみ。ドラマを引っ張っていく6人の主役たちはみんなアイドルで構成され、どんな絵が描かれるか気になり始めた。
ケン、ドンジュン、ドヒ(左から)など、強く結ばれたアイドルたちのチームワークが「下宿24番地」の強みと挙げられた。|キム・スルギ記者 |
演技経験があるドンジュンとドヒは、このような視線を意識したようで、硬く結ばれたチームワークとしっかりとした台本の仕組みを自慢し、作品に対する期待を寄せた。
ドンジュンは「シットコムなので、面白い要素がたくさんあると思います。“こんなものまでみせていいのかな?”と言いたいくらいです」としながら「HIGHTOPくんの体を張ったギャグ、ドヒのモクバン(먹방:食べる番組を指す略語)などで見所が多くあります」と自信を表した。
これにドヒも「同年代のアイドルたちと一緒に撮影したら、本当に楽しいです。tvN『応答せよ1994』の時とは違って、出演陣みんな歳が近い人が多く、すぐ仲良くなりました。それに台本もうまくできていて、毎日楽しく撮影しています」と作品に対する愛情を示した。
ドンジュン(右)がキム・サウンをエスコートしながら、仲を誇示している。|キム・スルギ記者 |
ともにした新人HIGHTOPもチームワークを強調した。彼は「『下宿24番地』を撮るためではなく、本当にセット場で先輩たちと下宿している気分です。すごく楽しいですし、音楽番組だけでお会いした先輩たちを、こうして一緒に演技ができることになって光栄です」と述べつつ「脱北少年役なのでタフなシーンが多くありましたが、撮影が楽しくでその傷さえも楽しいです」と笑顔を浮かべた。
「下宿24番地」の公式ポスター。|提供:MBC every1 |
出演陣の発言通り、「下宿24番地」はユニークで面白い設定から始まる。90年代、カザノバと呼ばれた男が自分の隠し子を捜すために下宿をはじめ、自分の子と疑われる6人の若者を集めて同居することになり、ドタバタの物語が繰り広げられる。ここには就活生、ブランド品中毒女、脱北者、モクバンVJなどさまざまなキャラクターが20代の現実を描いていきながらも、笑いと共感を作る予定だ。
演出を務めるイ・スンオク監督は「作品に20代の現実的な物語を盛り込む」と述べつつ「ドラマ的なあらすじと共感できる話、シットコムの笑いが調和され、軽く楽しめるはず」と自身を示した。また「SNSで話題になっている映像が多数あるが、それを見つけていく面白さもある」と一味違う観戦ポイントも紹介して期待感を高めた。
このように「下宿24番地」は、ユニークな設定とキャラクター、アイドルライナップなど強力な武器で視聴率狩りに挑戦する。もちろんファン層が厚いアイドルの人気が視聴率に貢献するはずだが、出演アイドルのほとんどが初めて演技に挑戦するため、「新鮮」という評価をどんなに引きだすのかがカギとなっている。
新シットコム「下宿24番地」は、9月23日午後6時、韓国のケーブルチャンネルMBC every1で初放送される。
THE FACT|イ・ダウォン記者