17日午前10時50分ごろ、沈没した旅客船セウォル号の捜索を支援していた消防ヘリコプターが韓国南西部・光州市中心部の住宅街に墜落して爆発した。この事故で搭乗していた消防隊員など5人が亡くなり、墜落現場の近くにいた女子高校生1人が軽いヤケドをした。|THE FACT |
旅客船“セウォル号”の惨事で捜索活動を支援し復帰した際に、韓国南西部・光州市中心部の住宅街に墜落した消防ヘリコプターの事故原因に注目が集まっている。
消防ヘリコプターのは17日午前10時50分ごろ、光州市中心部の道路付近に墜落して爆発し、搭乗していた消防隊員5人全員が死亡した。目撃者によると、ヘリコプターの胴体の中で頭の部分が先に墜落し、轟音と共に爆発した。そしてすぐ火がつき、炎に包まれたという。
事故発生の時には光州市地域で雨が降っていた。このため一部では降る雨で視界を確保することができず墜落した可能性が提起されている。ヘリが墜落した同日の午前10時〜11時までの間、この地域では時間当たり3.5㎜の雨が降り、風は秒速1.2mを記録したが、突風や雷は観測されなかった。ただし、雲が低く敷かれたため、視界に多少の困難があった可能性はある。しかし、ヘリコプターの運航が難しいほどではないということで、気象などによる外部的な要因で墜落した可能性は大きくないと見ている。
また、墜落ヘリコプターは7日、整備点検も終えていたことも分かった。墜落したヘリコプターは2001年、フランスから導入された。消防ヘリコプターの使用年限が一般的に20年であることを考えると、老後の機種でもない。それだけでなく、離陸重量が4250kgなのに対し、事故のヘリコプターの当時の積載重量は、合計1980kgに過ぎなかった。
これにより、気象の問題や機体の老朽化、過積などに問題がないという意見が多く、調査結果に関心が集まっている。
THE FACT|イ・チョルヨン記者