少女時代 ユナに「のだめ役」、無理なのか…再解釈なのか
入力 : 2014-07-09 15:27:39 / 修正 : 2014-07-09 15:27:39

 

少女時代のユナが韓国版「のだめカンタービレ」の“のだめ役”に有力な候補に上がった中、ユナのキャスティングについてさまざまな意見が出ている。|THE FACT DB


日本のメガヒット作「のだめカンタービレ」の韓国版制作が進められている中、同作品のキャスティングについて世間の口がうるさい。「のだめカンタービレ」を牽引するヒロインの“のだめ役”を一体誰が引き受けるのかが関心の的となっていたが、少女時代のユナが有力視されているというニュ―スが伝われたからだ。


韓国のドラマファンの間では、ユナの“のだめ役”に「期待」ではなく、「キャスティングミス」という指摘が多く見られる。最高の人気を博しているユナがなぜこのような批評を受けるのか、<THE FACT>が分析してみた。


◆生き生きとして元気なイメージ、「首相と私」で証明
ドラマ「のだめカンタービレ」は、二ノ宮知子が2001年から漫画雑誌<Kiss>に連載した後、2006年にドラマで制作された。ドラマには、上野樹里や玉木宏などが出演し、日本だけではなくアジア全体で大きな人気を集めた。
韓国でも厚いファン層を確保しているドラマであるだけに、韓国版の「のだめカンタービレ」制作ニュースに大衆は歓呼しつつもキャスティングに神経を尖らせた。


韓国版「のだめカンタービレ」の制作社であるグループエイト側は7日、「ユナがオファーを受けて肯定的に検討している」と明らかにした。ユナの所属事務所SMエンターテイメント側も「最終調整の段階だ」と発表した。大きな異変がない限り、ユナがのだめ役を務める可能性が非常に高い状況だ。

しかし、俳優チュウォン、ペク・ユンシク、ドヒなどのキャスティングが決定したときには静かだった世論が、ユナのキャスティングニュースには大きく沸き立っている。


「のだめ」は、4次元のキャラクターだ。それを表現するのには相当な努力が必要だ。また、上野樹里が日本版「のだめカンタービレ」でシンクロ率100%の完ぺきな演技を見せたのも「のだめ」役を務める人に大きなプレシャーになっている。さらにこの人物がドラマのストリーを牽引して行かなければならないという点で、相当な演技力も要求される。

 

まずユナは、連続ドラマ「君は僕の運命」をはじめに演技キャリアをきちんと積み重ねてきた。興行面では低調だったが、「シンデレラマン」「ラブレイン」「首相と私」などで着実に主演を務め、女優としても成長してきた。最近作である「首相と私」では、生き生きしながら元気な芸能部記者ナム・ダジョン役を演じ、ロマンチックコメディのヒロインとしての可能性を見せた。


日本と東南アジアなどの海外で少女時代のファン層が厚いのも彼女のメリットの一つだ。リメイク作品ではあるが、ユナと少女時代という名前の価値で、順調な「ドラマ輸出」も成し遂げることができるからだ。こういう面で少女時代のユナというカードは肯定的だ。これまでのイメージを破って、女優としての新しい成長を成し遂げる可能性は十分にあるというのが、彼女のキャスティングに賛成する側の声だ。


◆“清純美人”ユナ、猟奇的なキャラクターを上手く表現できるのか
ユナは、清純なイメージで有名な女優だ。これまで彼女を修飾する言葉も「花鹿」「清純」など。しかし、いけずうずうしくて漫画的な“のだめ”には似合わないという話になる。


完ぺきな美貌を持つ彼女だが、ぶっ壊れる強烈な演技をみせなければならないキャラクターなだけに、ユナがどのような演技を披露するか、なかなか想像がつかない。これがユナのキャスティングを反対する大きな理由になっている。


ユナと上野樹里が比較されるのは当たり前だが、結論から言えば、上野の演技は完ぺきしすぎた。キャラクター設定にくわえ、上野のぶっ壊れた姿は漫画的な“のだめ”のキャラクターをとても特色のある人物に導いた。ユナは上野に負けないくらいの美貌だが、それだけでは上野の越える“のだめ”を見せるのには不十分な感じがする。特にこれまで、これと言った特徴のない平面的な、限定的な演技を繰り広げてきたユナなので、立体的な演技が必要な“のだめ”役には疑問符が付くのも無理ではない。


特色のある演技も見せられなかったユナが、カワイイさを越えて猟奇的な姿を見せなければならない“のだめ”をどうやって表現するのか、それが彼女のキャスティングに反対する側の声だ。また、多くの作品で主演を務めてきたが、確実な興行成績を残していなのも不安要素になっている。

 

しかし、まだ彼女のキャスティングが確定したわけではない。また、ユナを介して「のだめカンタービレ」が原作を乗り越えて、新たに脚光を浴びる可能性も十分にある。結果というものは「蓋を開けて見ないと分からない」からだ。


THE FACT|キム・ハンナ記者

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