俳優パク・シフが総制作費20億ウォン台のミュージックドラマの撮影中断と関連された損倍賠償の請求訴訟で、勝訴した。|キム・スルギ記者 |
俳優パク・シフ(36)が、韓流コンテンツ業者のA社が提起した損害賠償の訴訟に、勝訴した。
ソウル南部地裁第3民事部は、4日午前に開かれた宣告公判でA社の請求をすべて棄却した。裁判部は「パク・シフに損害賠償の責任はない」と判決した。
A社は2012年の9月、タイで総制作費20億ウォン(約2億円)台を投入したミュージックドラマの撮影を始めたが、制作途中で霧散となったことを理由にパク・シフと彼の元所属事務所であるデディム531(旧社名:イヤギエンターテインメント)を相手に損害賠償の請求訴訟を起こした。これにパク・シフ側は、「両側が正式に署名した契約書が存在しないし、撮影が中断された理由は、タイ現地の業者にあるということをすべての当事者らが認めていることで、損害賠償の責任がない」と主張した。
これと関連してA社は、「口頭契約が成立されており、デディム531には契約金を支給した。タイロケも事前に合意されたことである」と反駁した。また「タイロケの霧散以来、韓国内で追加撮影を行うことにしたが、パク・シフ側は一方的に履行しなかった」と主張した。しかし、今回パク・シフ側が勝訴したことで、約1年間に及んだ紛争は一段落した。A社とパク・シフ、デディム531は、これまで2回の調停期日を経て、すべて決裂。今年の3月から4回の弁論を行ってきた。
パク・シフの所属事務所であるHOOファクトリーは「名前が知られた芸能人であることを理由に、悪意的なことを試みる事例が多くある時点で、意味のある結果が得られたと思っている」と述べつつ「黙々と耐えながら努力したことが実ることになって嬉しい。揺れることなく、パク・シフのことを応援してくださったファンの愛に答えていくために、より謙遜し、真摯な俳優になるよう努力していきたい」とファンに対する感謝の気持ちを伝えた。
一方、パク・シフは最近、中国映画の初主演作「香り」がアフレコを終え、公開を控えている。
THE FACT|イ・ゴンヒ記者