キム・スヒョン(左)とチョン・ジヒョンが、白頭山を長白山と表記する中国産ミネラルウォーターのCMに出演して、議論になっている。|ナム・ユンホ記者 |
[スポーツソウルドットコム|イ・ゴンヒ記者] 俳優キム・スヒョンと女優チョン・ジヒョンが中国ミネラルウォーターのCMモデルに抜擢されたことと関連して、二人が中国の「*東北工程に利用された」という主張が提起された。
(*東北工程:中国東北部(旧満州)の歴史研究を目的とする中華人民共和国の国家プロジェクト)
キム・スヒョンとチョン・ジヒョンは最近、中国・恒大グループのミネラルウォーターブランドである「恒大冰泉」のCMモデルとして抜擢された。SBSドラマ「星から来たあなた」が中国内で高い人気を集めていることで、現地CMにも出演することになった。
しかし「恒大冰泉」の採水地は、白頭山ではなく、長白山と表記されていることが問題となった。長白山は、中国が東北工程の一環として世界に知らせている白頭山の別名。中国政府は「長白山は、女真族(金1115年~1234年)の発祥地」とし、高句麗(紀元前37年~668年)、渤海(698年~926年)を古代中国の東北地方に属された国だと、歴史を歪曲している。
そのため、採水地を長白山と表記した「恒大冰泉」のCMモデルになったキム・スヒョンとチョン・ジヒョンに対して、韓国のネットユーザーたちによる議論の声が上がっている状況だ。一部のユーザーは「知ってて出演したなら大きな問題」と指摘。「いったいどういうこと?」「所属事務所はちゃんと調べてから契約したのか?」と疑問を示している一方、「知らなかったんじゃない?」「魔女狩りになっちゃいそう…」という心配の声も。
このような騒ぎに、キム・スヒョンとチョン・ジヒョンの所属事務所側は20日、「広告の契約を締結した当時は、『恒大生水』のブランドイメージやコンセプトだけに集中したので、採水地の表記までは確認しなかった」と釈明、「議論になったことは遺憾であり、恐縮な気持ちでもある。先週CM撮影が終わったが、まだ現地でCMは流していない状況だ。この問題で現在広告主には立場を説明しており、問題解決に取り組んでいるところだ」と付け加えた。