サムスン、現代自動車など財界、「セウォル号沈没事故」に寄付を慎重に検討中
入力 : 2014-05-19 18:09:58 / 修正 : 2014-05-19 18:09:58

 

セウォル号事故の犠牲者に対する寄付動きが芸能界から財界に広がっている中、財界1位のサムスングループに業界の耳目が集中している。|スポーツソウルドットコムDB


[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨン記者] 旅客船セウォル号の惨事を哀悼する国民的な雰囲気の中、韓国国内の主要グループと企業が慎重にセウォル号事故の犠牲者に対する寄付の規模や時期などについて検討していることが分かった。


財界の関係者は「19日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が国民向け談話形式でセウォル号事故に対する政府の立場を公式に発表することにより、財界もセウォル号事故への寄付にもっと積極的に動くと予想される」と語った。また、「サムスン、現代自動車、LG、SKなどの主要グループが遠くないうちに、寄付に乗り出すだろう」と予想した。


別の関係者は「サムスングループの経営陣らがセウォル号の犠牲者や遺族に哀悼の意を表明しただけに、サムスンが適切な時期を選んで寄付に動くだろう」と見通した。韓国財界1位のサムスングループの寄付金額と動きによっては、他のグループも動く可能性が高いと財界関係者は見込んでいる。


これまで財界(企業)の寄付は、一部の企業単位で行われた。BMWコリアと公式ディーラー8社が19日、セウォル号沈没事故の犠牲者のために10億ウォンの寄付金を出した。これに先立ってネクソンや中小企業中央会などいくつかの企業と団体が寄付に乗り出した。


セウォル号事故に対する寄付の動きは、芸能界から始まった。1億ウォンを寄付した俳優ソン・スンホンをはじめ、キム・スヒョン、チョン・ジヒョン、ヤン・ヒョンソク、イ・スマン、イ・ミヨンなど多くのスターが億単位の寄付を行った。以降スポーツスターたちも寄付行列に続々と参加したが、財界は、比較的静かな姿を見せてきた。


財界は政府次元の補償と収拾がまともに行われていない状況で、大企業が先に出ることへの負担があったという。実際に財界順位10位内のあるグループは、当初、数十億ウォンを寄付しようとしたが、その計画を先送りしたことが分かった。財界関係者は「事故の収拾が終わった後、本格的に乗り出すだろう」と観測した。


財界の関係者らは、セウォル号事故が発生から1ヶ月が過ぎて、いくつかの企業が寄付募金に乗り出しただけに、大企業も寄付の動きに参加すると見込んでいる。


特に財界1位のサムスングループが、どの時点でどれだけの寄付金を出すのかに関心が集まる。
最近、サムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長が急性心筋梗塞で治療を受けている状況の中、サムスングループは、セウォル号事故に対する寄付の規模とタイミングについて、内部的に検討していると伝えられた。サムスン側は「可能な限り静かに動いて、助けられることがあれば助けたいという立場だ」と述べた。


現代自動車とLG、SKなども財界1位のサムスンの動きを見据えてから決定を下すと予想される。


今まで財界は寄付ではなく、生活必需やとサービスの提供などでセウォル号惨事の収拾をサポートしてきた。ロッテグループはお水やラーメンなどの物品を事故現場である珍島に送った。SKテレコムとKT、LGユープラスなどの韓国移動通信3社は、様々な通信設備と通話・データなどを無料で提供した。サムスン電子は、安否不明者の家族が待機している珍島室内体育館に大型TVを提供した。

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