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[スポーツソウルジャパン|編集局] ライトシルバー色のペンライトで埋め尽くされたさいたまスーパーアリーナ。日本での本格デビュー前にもかかわらず、すでにEXOの人気は沸騰しているようだ。EXOは、2012年4月8日に韓国、中国で正式デビュー。韓国で活動するEXO-Kと中国で活動するEXO-Mに分かれ、両国で同時に発動している。
今年は韓国での各ミュージックアワードを受賞し、中でも第23回ソウル歌謡大賞においては、大賞、デジタル音源賞、本賞の3冠を達成。1stフルアルバム『XOXO(Kiss&Hug)』はミリオンセラーとなり、韓国の音楽業界で100万枚を突破したのは12年ぶりという快挙を成し遂げた。さらに、アメリカの音楽誌ビルボードが選んだ“2014年注目すべきアーティスト14”にもアジアで唯一選出。まさに世界規模で注目を浴びている、12人組男性ダンスボーカルユニットなのだ。
当然日本での人気はすさまじく、初の単独イベントとなった『EXO Greeting Party in Japan “Hello!”』にも応募が殺到しチケットが即日完売。当初公演は2日間の予定だったが、急きょ追加公演を発表し、3日間5公演で計10万人を動員。応募総数も50万件を超え、日本デビュー前の海外アーティストとしては、史上最大規模のイベントとなったのである。
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それほど日本のファンにとって待望のイベントだっただけに、スタート前から客席は興奮状態。EXOという名前は太陽系外惑星を示すexoplanetからモチーフを得ており、“未知の世界から来た新たなスター”という意味が込められているのだが、そんなグループ名にふさわしい宇宙をイメージした映像が流れ始めたとたん、20000人から大歓声が沸き上がったのだ。
オープニングナンバーは、スタイリッシュなヒップホップチューン『Let Out The Beast』。ビートに合わせてオーディエンスのペンライトが揺れる。2曲目は現時点での彼らの代表曲のひとつ『History』。フォーメーションを次々と変えて12人で歌い踊る様は、なんとも見応えがある。この日、彼らは全部で9曲披露してくれたのだが、その中でも『History』『MAMA』『Wolf』『Growl』といった曲のYouTube総再生回数は、なんと1億7千万回超え!これも、世界中で彼らの音楽が求められている、ひとつの証拠だろう。
日本には、過去に彼らが所属する韓国芸能事務所SM.ENTERTAINMENTのアーティストによるライブ・SMTOWNで来日。そのときも彼らに対する声援はかなり多かったのだが、やはり単独イベントは格別なよう。MCでもリーダー・スホが「緊張のあまり、準備してきた言葉が全く出てきません」と挨拶したのをはじめ「こんなにたくさん来てくれて、本当に感動しています」(セフン)「EXOの単独イベントで日本のみなさんに会えるなんて、言葉にできないくらい幸せです」(チャンヨル)「みなさんが持っているペンライトが本当にキレイで、ギャラクシー(銀河)みたいです。EXOのファンだけで会場が埋め尽くされていて幸せです」(クリス)と口々に喜びを口にしていたのだ。
だが、ファンの喜びはそれ以上に大きく、EXOの壮大なデビュー曲『MAMA』やディオ、ベクヒョン、チェン、ルハン、レイによる美しいバラード『Miracles In December』、ポップでやわらかい雰囲気のナンバー『Don’t Go』など、次々と繰り出されるEXOの幅広い世界を堪能。一瞬も見逃すまい、聞き逃すまいと全身で味わっている様子が伝わってきた。
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そして、そんなファンのテンションをさらに上げたのがトークコーナー。鮎貝健がMCとして登場し、メンバーがEXO-KとEXO-Mに分かれてクレーンゲームで対決。
クレーンゲームでとったボールの中には、初めて日本で単独イベントを行った彼らをより詳しく知るための質問が入っており、その質問にエピソードを交えながら直接メンバーが答えていった。ゲームを通して彼らの素顔をかいまみることができるのも、このようなイベントの醍醐味だろう。
トークコーナーを挟んだ後半はハッピーなアップチューン『3.6.5』でスタート。続く『Lucky』も爽やかなナンバーで、オーディエンスもノリノリ。ペンライトを振り、体を揺らして楽しんでいる。さらにワイルドで力強い『Wolf』では、20000人が「Hey!」の大合唱。会場が完全にひとつになっていた。ラストソングは「EXO!」という歓声を浴びながらパフォーマンスされた『Growl』。終始日本で初開催とは思えないほどの盛り上がりを見せ、約2時間のイベントはエンディングを迎えたのだ。
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この状況を見ると、EXOの日本デビューへの期待は高まるばかり。最後のMCでスホも「みなさんと目を合わせながら触れ合える日が、早く来るといいなと思っています」と言っていただけに、その思いがそう遠くない将来に実現することを願いたい。