サムスン電子が、スペイン・バルセロナで開催される世界最大のモバイル見本市モバイルワールドコングレス(MWC)2014で、ウエアラブル端末である「サムスン Gear 2」を公開する。|提供 サムスン電子 |
[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨン記者] “Tizen 連合”がサムスン電子の「Gear 2」にオペレーティングシステム(OS)であるTizenを搭載することで、スマートフォン市場の攻略に本格的に乗り出した。「Gear 2」を介してTizenを拡散、グーグルのアドロイドとアップルのiOSなどに対抗する第3のオペレーティングシステムに成長させる戦略だ。
サムスン電子は24日(現地時間)から27日までスペイン・バルセロナで開催される世界最大のモバイル見本市モバイルワールドコングレス(MWC)2014で、「サムスン Gear 2」などを公開する。特にウェアラブル市場での立地を一層強化するため、ウェアラブル機器との連動性をモバイルだけでなく様々な機器に拡大し、Tizenを初搭載したGear 2と「サムスン Gear」という新ブランドを発表する計画だ。
今回のMWCで公開されるサムスン電子のウェアラブル機器は2種で、「サムスン Gear 2」とカメラ機能が除外された「サムスン Gear 2 NEO」。特にサムスン Gear 2は、Tizen OSを搭載した初のウェアラブル機器として発売される見込みだ。
サムスン電子は、Tizenを搭載したサムスンGear 2を今後、スマートフォン、タブレットなどのモバイル機器だけでなく、自動車、スマートTV、家電などの様々な製品と連動される計画。サムスン電子は、さまざまなパートナー各社と協力して対応アプリケーションを大幅に拡大したと説明した。
サムスン電子のイ・ヨンヒ無線事業部マーケティング担当副社長は、「サムスンGear 2に『ギャラクシー』という名前が抜けたのは、アンドロイドOSが搭載されなかったからだ」と説明した。
サムスンGear 2がTizen OSを搭載したことにつれ、業界は、Tizen連合の新アプリケーションの活用性とアプリの互換性に集中している。グーグルとアップルなど、既存のOSが持っていたさまざまなアプリやアプリの互換性を追いつくことができるかが、Gear 2とTizen連合の成功にカギになるとみられる。
また、Tizenがスマートフォンだけでなく、タブレット、家電、自動車機器など、さまざまなデジタル機器と互換できるように開発されただけに、サムスンGear 2の活用性が高くなることを期待している。
Tizen連合は、Gear 2のリリースと共に市場攻略にすでに拍車をかけていた。 23日(現地時間)、スペイン・バルセロナで“Tizen レセプション”を開いたTizen連合は、Tizen端末機に搭載された主なアプリと、Tizen専用のマーケットである“Tizen ストア”などについて説明しながら、今年、Tizen OSを搭載したスマートフォンやウェアラブル機器を本格的に発売すると発表した。
Tizen連合の議長を務める日本NTTドコモの杉村領一氏は「消費者に最高の経験と様々な選択肢を提供する」と説明した。
現在Tizen連合に属しているグループは、サムスン電子をはじめ、NTTドコモ、インテル、指紋認識開発会社であるクルーシャルテック、ZTE、スプリント、パナソニックなどがある。これらの企業は、さまざまな通信機器をサポートするオープンソースのモバイルオペレーティングシステムの開発のために、Tizenのアクセシビリティの向上と開発に参加している。
サムスン電子は、Tizen連合の初期から参加しており、昨年にはTizenをベースにしたミラーレスカメラ「NX3000」を披露したことがある。Tizen連合は、Tizenを搭載したサムスンGear 2に続いて、スマートTVやスマートフォンなどのさまざまな機器にTizenを搭載する計画。
サムスン電子が公開したTizen OS搭載のGear 2は、重さと厚さがそれぞれ68g、10.0mmと薄くて軽い。また、使用時間も増え、一度充電で2〜3日間、使用することが可能。それに心拍センサーを搭載することで、トレーニング機能を強化した。ストラップは22mmの標準規格で製作され、今後さまざまな協力会社を通じて感覚的なカラーと新しい質感が実現される予定。“IP67”認証レベルの生活防水・防塵機能を支援する。
サムスン電子のシン・ジョンギュンIM部門長(代表)は、「革新的なウェアラブル機器を継続的に発売する」とし、「消費者に真のスマートフリーダム体験を提供し、市場のリーダーとしての地位を強化していく」と述べた。