先日18日、仁川(インチョン)国際空港からデトロイト空港へ出発予定の旅客機が、整備問題で20時間も遅延されたことが分かった。同日デトロイト空港から出発して仁川空港に到着する予定だった米デルタ航空の旅客機も、22時間以上を機体の欠陥で遅延した事実が知らされ、安全問題が提起された。|読者提供写真

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ジンヒ記者] 仁川(インチョン)国際空港(以下、仁川空港)から米デトロイト空港へ向かうデルタ航空の旅客機が、整備問題で20時間も遅延運航された事実が明らかになった。しかしフライトキャンセルについてデルタ航空は、乗客らに事情説明さえしていないことが判明された。


デルタ航空の旅客機の遅延と乗客対応の問題は、この便に搭乗する予定だったある乗客からの情報で明らかになった。この乗客によると、先日18日正午、仁川空港からデトロイト空港を経由でニューヨークに行く予定の旅客機が、出発前に整備上の問題が発生、フライトはキャンセルとなった。結局デルタ航空DL158旅客機はフライトの突然なキャンセルにより、その翌日である19日午前8時の代替便を設け、デトロイト空港へ出発した。じかし当初DL158に乗るはずだった乗客376人は、20時間も遅れて搭乗したわけだ。


問題は、同便が突然キャンセルされたにもかかわらず、デルタ航空は乗客らにその事実を詳細に通知しなかった点だ。当時、航空会社側は特別な通知もせず、乗客は空港で4時間以上も待たされた。その後の午後4時07分、デルタ航空側は乗客に「フライトキャンセル」を通知し、7時50分ごろ、仁川空港から23Km離れたステラマリーナホテルに乗客を移動させた。この過程でデルタ航空側は、乗客にフライトがキャンセルされた理由すら説明しなかったことが分かった。


デルタ航空を利用してニューヨークに行く予定だった搭乗客のアン氏(32)は、「搭乗が遅延されても航空会社側は、何の説明もしてくれなかった。午後4時になって突然フライトがキャンセルになったと、免税店で買ったものをすべて返金するよう通知した」としながら「なのに、乗客らには謝罪や補償問題などは一つも説明しなくで、一方的に翌日の午前8時に出発すると、近所のホテルに泊まらせた」と怒りの声をあげた。


フライトが突然キャンセルされたにもかかわらず、このような事実を説明していない理由について、デルタ航空韓国支社側は「旅客機の整備問題で、出発前のフライトがキャンセルになった。具体的な事項は、まだ本社から聞いていない」とし「搭乗客への補償問題も、本社から確認された内容がない」と本社に責任を転嫁する姿を見せた。


デルタ航空の18日便のキャンセルは、仁川空港だけではなかったことも確認された。同日デトロイト空港から出発して仁川国際空港に到着する予定だった旅客機も、機体の欠陥で22時間以上延着され、安全問題が指摘された。


21日、デルタ航空などによると、18日午後5時45分(韓国時間)、デトロイト空港から仁川空港に向けて出発し、19日午後7時30分に到着する予定だったデルタ航空DL159A旅客機は、予定時間より22時間遅れで20日午後5時40分頃に到着した。


この旅客機はデトロイト空港でエンジン異常により5時間遅れで出発したうえ、飛行中には再びエンジン問題が発生し、ミネソタ州にあるミネアポリスの空港に戻って引き返していたことが分かった。一部の乗客は飛行時に機体の外から轟音が聞こえた、翼部分にあるエンジンから火花が飛んだと証言して、衝撃を加えた。


これにデルタ航空側は「現在、正確な事故原因を調査中」とし、引き返しの原因については 「安全上の注意レベルで実施された一般的な回航」と説明した。
しかし、国内の航空業界関係者は「航空会社は、最初は“安全性”である。機体の異常などで出発が遅れていたが、回航した場合は、明らかに安全性に問題があること」とし「出発前の整備の問題でフライトがキャンセルされたのは、安全性について議論される余地がある」と述べた。

 

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