BEASTのヨン・ジュンヒョンが、これまでやりたかった音楽を集めて、ソロアルバムを発表した。|© CUBE Entertainment

 

[スポーツソウルドットコム|イ・ゴンヒ記者] ボーイズグループBEASTのヨン・ジュンヒョン(24)が自身のソロアルバムを持って帰ってきた。BEASTの2ndアルバム、BEASTメンバーのヤン・ヨソプのソロアルバムなどをプロデュースし、実力派シンガーソングライターとしても知られている彼は、自身がやりたかった曲を盛り込んだ「Flower」を発表して、彼ならではの音楽色を確実に備えた。先日18日にソウルのあるカフェで彼と会って、今回のアルバムの話や、5名ではなく一人でステージに立つ感想を聞いてみた。

 

ヨン・ジュンヒョンはソロアルバムの成功よりも自分がやりたかった歌を今アルバムに盛り込むことに注力したと明らかにした。|撮影:ムン・ビョンヒ記者

 

◆「音源チャート、音楽番組のランキングに、負担はない!」
ヨン・ジュンヒョンのソロアルバムのリード曲『Flower』は、これまでBEASTが見せてくれた音楽スタイルと違っていた。夢幻的な感じのエレクトロニックピアノとサックスを用いたメロディもそうだし、歌詞もさらに叙情的な感じを与えている。BEASTの色をそのまま取り上げて注目を集めることもできたが、むしろ他の道を選んだ理由が気になった。


-ソロアルバムを発表したきっかけは?
“ヨン・ジュンヒョンは自分の音楽が作れる歌手だね”という声を聞きたかった。今まで自分で曲を作ってきたことは、ファンたち皆が知っている事実だが、僕たけの音楽を見せようとする欲が大きかった。高い人気、収入など考えず、ただ歌手として認められたい。音源チャートや音楽番組のランキングよりもその目標が重要だった。


-大衆性を放棄したという話なのか?
そうだ。耳に残るサビ部分を強化して、多くの音楽ファンが愛する曲を作ることもできたが、全体的な雰囲気や歌詞で歌の余韻を与えたかった。
すべての人々が僕の音楽を愛してほしいということよりも、僕の音楽を愛している方々に成長した姿を見せたかった。もちろん、老若男女の区別なく僕の歌を歌ったらいいのだが(笑)、その目標で曲を作ると、音楽を計算的に見るかもと思った。僕の話、僕の経験をもとにした音楽をしたいから、初心を忘れてはならない。


-結果は満足?
曲を作った後、一番先にBEASTのメンバーたちに聴かせた。メンバーたちが“聴かせて”と声をかけたわけではないが、モニタリングしたいという気持ちが大きかった。幸い『Flower』への評価がよかった。次のBEASTのアルバムに必ず使おうと話したが、BEASTを考えて作った曲ではないので、すこし戸惑った。それでもメンバーたちが「本当に君らしい曲だ」と話してくれて、自信もできた。

 

ヨン・ジュンヒョンは、アイドル歌手という理由で自分の歌が評価されないことについて、残念な気持ちを表わした。|© CUBE Entertainment

 

◆「アイドルの音楽に対する偏見、残念だ」
既に数枚のアルバムでプロデューサーとしての能力を認められたヨン・ジュンヒョンだが、彼の実力に疑問を提起する人も少なくない。彼から、曲作りの方法とアイドル歌手の音楽に降り注ぐ偏見などについて率直な考えを聞くことができた。


-プロデューサーとしての領域を広げている。曲はどのように作っているのか?
聴かせてあげたい曲が多い。それらをもっと聴かせたいと思うが、不足な点も多い。作業しながら歌詞、メロディー、構成要素など、一つ一つ進めるときに上手く行かない部分ができたら、自己恥辱感に陥ってひねくれたりする。幸いなことに高校の同級生であるキム・テジュ(共同プロデューサー)が僕をサポートしてくれている。テジュと一緒にコーヒーを飲みながら人生に何の助けにもならない冗談を交わした時にも、アイディアが浮かんでくることがある。すると、お互いに思っていたものを書いた後に、気に入らないものをひとつずつ消す。そうするうちに一つの結果が出てくる。『Flower』もタイトルだけメモしていたもので、“花が咲いて散る”というシンプルな意味で出発した曲だ。


-今回のアルバムに特に気をつかったと思う部分があれば?
より多くのことを試みてみようとは考えていない。今回のアルバムを準備しながら、最も重要に考えたのが“過剰ではない淡白感”だった。少しでも負担があると思ったら、それを抜くのに集中した。ジャケットカバーも負担感を与えないようにモノトーンを使用した。


-このような努力にもアイドル歌手だという理由で音楽が評価されない場合がある
悔しいとは思わないが、残念な気持ちはある。“偏見です”と言いたいけど、それよりも自分の音楽で偏見を克服しなければならない問題だと思う。ステージに立ちながら創作をする人をアイドルという理由で貶めるのは、特にそうだ。僕だけでなく、アイドル歌手の中で音楽作りが上手な方は多い。すべてのアーティストたちが解決すべき宿題だと思う。

 

ヨン・ジュンヒョンは一人でステージに立つソロ活動について、胸がいっぱいだと話した。|撮影:ナム・ユンホ記者

 

◆「初めてのソロ活動、手強いが、やりがいがある!」
2009年にデビューし、来年で5年目を迎えるヨン・ジュンヒョンだが、ソロ活動は初めて。緊張することも無理ではない。6人がステージに立つ時と異なって、一人でステージを満たさないとならない負担も少なくないはず。しかし、ヨン・ジュンヒョンはプロらしくソロステージを楽しみ始めた。


-一人でステージに上がった。感想は?
最初は心が重かった。緊張する性格ではないのに緊張してしまった。 4分あまりの時間を一人で引っ張っていくのが思ったより大変だった。しかし、ステージを終えた後、おもしろくて胸がいっぱいになった。音楽放送を重ねるごとに余裕ができたが、そこで喜びが感じられた。メンバーたちも「BEASTの空席をいっぱいに満たしてほしい」と応援してくれた。BEASTよりは物足りない気分だが、音楽を伝える方法が異なるだけだと思う。


-BEASTで主にラップを担当していたが、ソロで歌うのに負担はなかったか?
歌に自信はないが、BEASTのアルバムを作るときにもヨソプがパーツとアドリブ部分まで、ガイドは僕が録音した。聴き心地が良くも悪くも関係なく(笑)、歌をずっとしてきたから負担はなかった。ダンスをしながら歌うのが大変なことだと、改めて分かったし、BEASTのメンバーたちにも尊敬する気持ちを伝えるきっかけにもなった。特に『Flower』のラップ部分は、低音で構成されて歌うのが難しかった。息切れの時には「もっと高い音で作ればよかった」と後悔もした。


-次のBEASTのアルバムもプロデュースするつもり?
他の作曲家の曲もたくさん受けたが、僕がBEASTのメンバーなので、チームによく合って、より調和を成す歌を作ることができると思っている。他の作曲家の曲が選ばれたとしても失望はしないが、もしチームの曲が僕が作った曲であれば、もっと愉快な気持ちになるに違いない。

 

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