サムスン電子が6月に公開した8インチのタブレットPC(写真)「ギャラクシータブ8.0」。サムスン電子は来年、1億台のタブレットPCを販売する計画だ。 |
[スポーツソウルドットコム|ファン・ウォンヨン記者] デスクトップ、ノートパソコン、スマートフォンを超えてタブレットPCの時代が来た。翌年には、タブレットPCがノートパソコンとデスクトップを含む全体のPC出荷量の半分に達すると予想され、タブレットPC市場で不動の1位であるアップルとサムスン電子を含むグローバルメーカーの大戦が本格的に繰り広げられる見通しだ。
市場調査会社<カナルリース>は、2014年の全体PC市場でタブレットPCのシェアが50%を記録すると予想した。これは、ノートパソコンの33%とデスクトップの17%を加えた数値と同じ規模。<カナルリース>が見通した2014年のタブレットPC出荷台数は2億9000万台で、2017年には3億9600万台まで増える見込みだ。今年第3四半期(7~9月)の全体PC市場でタブレットPCが占めた割合は40%だった。
市場規模が大きくなるにつれ、タブレットPCの市場を巡る競争はより激しくなる予定だ。現在ギャラクシータブ・シリーズとアイパッド・シリーズで二転三転しているアップルとサムスンは、1位を獲得するための激戦を予告している。
これまでアップルは、タブレットPC市場で絶対的な優位を占めてきた。2010年4月、アイパッドを発売した後には市場占有率80%に達し、タブレットPC市場を牽引してきた。今年10月にアイパッドミニとアイパッドエアなどの新製品を発売したアップルは、タブレットPC市場でのシェア拡大を図っている。
一方、去る2010年9月に発売したギャラクシータブを皮切りに、“アップル追いつき”に乗り出したサムスン電子の追撃も勢いを増している。サムスン電子は今年初めてシェア20%を突破し、安定した上昇ぶりを見せている。米国市場調査会社<ストラテジー・アナリティクス(SA)>によると、今年第3四半期にサムスン電子は世界タブレットPC販売台数1050万台、シェア20.2%を記録した。
サムスン電子の昨年の年間市場占有率は9.7%で、10%にも及ばなかった。今年は第1四半期(1~3月)の18.9%、第2四半期(4~6月)の16.9%、第3四半期の20.2%で、昨年の年間市場占有率の2倍を上回る見込みだ。
サムスン電子のタブレットPC販売台数が10ミリオンセラーに上がったことと、四半期のシェアが20%を超えたのは初めて。直前の四半期である第2四半期に比べると、売上高は25%、シェアは3.3%ポイントがそれぞれ上昇した。今年の1〜3四半期のサムスン電子のタブレットPCの累積販売台数は2、800万台で、昨年の年間販売量である1660万台をすでに超えた。
タブレットPC市場の世界1位、アップルの市場シェアはますます減少する傾向だ。アップルの第3四半期の販売台数は1410万台で、1460万台を記録した第2四半期に比べて50万台が減少した。シェアも第2四半期の29.2%から27.1%に落ちた。アップルとサムスン電子のシェアの格差も一桁に減少した。アップルとサムスン電子のシェアの差は、第2四半期の12.3%から第3四半期の6.9%ポイントに狭まった。
業界では、サムスン電子のタブレットPCが正常軌道に上ったと評価している。業界関係者は、「タブレットPCの市場を開いた先駆者、アップルが立てた“タブレット=アイパッド”という公式が徐々に崩れている状況」とし、「サムスン電子が自社のブランド力と販売網を適切に活用して急速に成長している」と述べた。
サムスン電子は来年、1億台のタブレットPCを販売してグローバル市場で1位を占めるという計画だ。シン・ジョンギュンIM部門長(社長)は最近開かれた“サムスン電子 アナリスト・デー”で、「今年、サムスン電子のタブレットPC販売台数も4000万台を超えるだろう」と予想しながら、「これにより、タブレットPCの1位を目標にする」と宣言した。