国際ゲーム展示会「G-STAR」は、毎年ブースガールの扇情的な服装が問題となり、2009年から関連規定が定められた。しかし、14日韓国・釜山(プサン)BEXCOで開幕した「G-STAR 2013」も、その扇情性論争からは避けられないと予想される。|釜山=キム・ヨンジョン記者

 

[スポーツソウルドットコム|釜山=キム・ヨンジョン記者] 「モーターショーに、セクシーなレースクイーンがいる理由は、男たちにその車を買ってもらえば、レースクイーンのような女性と一緒にドライブができるという希望を与えるからだ」
モーターショーによく行く知人がそっと口にした話だ。低俗に聞こえるかもしれないが、一方では男のロマンを反映した話でもある。それを聞いてなぜか頭がうなずいてくる。
上半期に“モーターショー”があれば、下半期には“ゲーム祭り”「G-STAR」がある。分野は全く異なるがその“女性”の存在で主客転倒される妙な共通点がある。ゲームで自分が選んだ女性キャラクターが、現実でも現れてほしいという気持ち。ゲームを楽しむ男なら一度は頭の中で浮かべたはずだ。


韓国内国際ゲーム展示会「G-STAR 2013」(以下、G-STAR)が14日に開幕、現在真っ最中だ。17日まで開かれるG-STARは、去年(2,111ブース)より拡大された2,261ブース規模で行われ、前年より7.1%成長したスケールで進行。G-STAR事務局は“史上最大規模”と言及しながら成功を祈願している。
B2B館は増えたが、一般観覧客が訪れるB2C館は昨年より多少規模が縮まった。とはいえ、参加企業らは相変わらず美貌のブースガールとゲームコスチュームプレイヤーを各所に配置し、観客らの視線を引き寄せた。
実際G-STARはこうした“ガール”のせいで、毎年“扇情的論争”に巻き込まれた。いわばGAMEのGではなく、GirlのG-STARを意味するという“Girl-STAR”という汚名まで付けられた。
そのGirl-STARという汚名をそそぐために、事務局は2009年からブースガールの服装に関連した規定を定めた。規制内容には「ビキニ及びランジェリー形態の衣装禁止」「下衣は必ず骨盤上までにして着ること」「上着の後ろ部分の肌露出度は上半身2/3を超えないこと」となっており、この規定を3回以上違反した場合、“該当ブースの電源を切る”という制裁を与えると厳しい立場を示した。
しかし規定を定めた同年、G-STARに入場したある観覧客が、○○社のブースガール2人の衣装をみて、扇情的と指摘。○○社は自主的にブースガールを退場させ、イベント日程をキャンセルした。
ここで一つ確かめておきたいことがある。事務局が発表した規定の対象が誰なのかだ。それは該当会社をサポートする“ブースガール”が規制の対象で、ゲームコスチュームプレイヤーは規制の対象から除外された別途の“イベント”の一環だけのことである。
今年のG-STARもある意味、期待を裏切らなかった。各ブースでは露出度の高い衣装のブースガールらが観覧客を迎えており、ブース前には多くの人がカメラを光らせた。ブースガールの服装は規制のおかげ(?)か、例年よりは改善された様子だった。しかし巧妙に服のウェストとバスト部分を切開して、その部位を際立たせたり胸を強調する衣装のブースガールがいた。こんな“ガールズ”の姿に、観客らはつい熱くなり、そういうブースには人々で混雑した。
規制の対象ではないコスチュームプレイヤー。ゲームにも等級があるため、ゲーム上のキャラクターを表現するためには“露出”が必要な場合もある。しかし一部ではゲームコスチュームをみて“論争”とし、業界では“ゲームの花”という。
こうした問題点を忘れたのか、事務局は2009年から年齢によって入場券(ブレスレット)の色を数色に分け、ゲームの等級別にして観覧を制限。今年も全年齢、12歳、15歳、18歳に分けて入場券を発売した。


今月6日、女性家族委員会の国政監査の際、あるゲームファンが描いた“ペンアート”が、ゲームの扇情性論争を招いた。民主党のペク・ジェヒョン議員室は、<スポーツソウルドットコム>との電話取材で、「会社が作成したものではないことは知っている。しかし児童及び青少年らがみてはいけない絵だったので、指摘した」と述べている。ブースガールではない、イベントが目的なコスチュームプレイヤー。なぜか似ているようだ。
議員らがいう“ゲームの扇情性”を十分に把握して、“観覧制限”というカートを出した事務局。しかしG-STARの現場には、ブースガールとコスチュームプレイに夢中になった青少年が沢山見られた。肉感的な女性の体に翻弄された彼らのカメラシャッターは、いつになれば止まるだろうか。
こんな姿は「G-STAR 2013」の閉幕以降、“ゲーム中毒法”に賛成し、それに加え“ゲームの扇情性”を指摘する人々の口の端にのぼるに違いない。扇情性に続きゲーム中毒法まで影響してしまう残念な気持ちが消えないところ。「G-STAR 2013」の現実だ。

 

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