現代自動車の労組は、社側との賃金および団体交渉で交渉失敗の後、部分ストを行っている。|金属労組・現代車支部

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ジュンソン記者] 現代自動車が、労組のストライキと“週末特別勤務”、“残業拒否”による生産支障で、今年2兆ウォン(約1.800億円)以上の損失を受けていることが分かった。


29日、現代自動車などによると、今年労組のストライキなどで発生した生産支障の規模は2兆980億ウォンに達する。これは、一年に発生した生産損失で歴代最大規模。
現代車労組は、最近の賃金および団体交渉の交渉で社側と合意に至らなかったため、20日と21日に2時間、23日と26日に4時間の部分ストを行った。また、平日の残業を拒否し、24日の週末には特別勤務まで止めた。


4回に渡った部分ストと残業・特別勤務の拒否で現代車は、1万8440台を生産できず、3980億ウォン(約350億円)の生産損失額が発生した。労組のストによって発生した生産損失は、今年上半期で1兆7000億ウォン(約1,500億円)に達し、8万3000台の車が生産できなかった。
今年のストライキ、残業・特別勤務の拒否で現代車が受けた生産損失は、計2兆ウォン(約1.800億円)を超えると推定される。昨年も労組のストライキなどで約1兆740億ウォン(約940憶円)の損失が出た。


問題は、まだ労使が賃金団体協議交渉で対立姿勢を見せており、合意点を導き出すのにもっと時間がかかるということだ。
ただし、労使は、いくつかの案件について合意の糸口を見出し、29日と30日に相次いで交渉を行う予定だ。そのため、今週がストライキの存続に分岐点になるとみられる。労組は、交渉が行われる間、ストライキの水位は上げないことにした。


韓国自動車業界の関係者は、「今週も交渉に失敗した場合、労組は会社を圧迫する目的でストライキの水位をより高める可能性がある。そうなると、生産損失の規模は雪だるまのようにさらに大きくなる」と述べた。


一方、現代自動車は1987年に労組が設立された以来、ストライキなどで昨年まで120万4458台の車を生産できず、約13兆3700億ウォン(約1.2兆円)の生産損失を出したと推定される。

 

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