7月25日、サムスン電子の華城(ファソン)キャンパス一帯の“違法駐停車”実態が、<スポーツソウルドットコム>から報じられた後、その2週間後である先日7日、半導体ライン(工場)の拡張工事を主管するサムスン物産は、付近の駐車混雑を防止するため、華城市(ファソンシ)機山洞(キサン・ドン)に外部駐車場を設けた。|華城市=ソ・ジェグン記者

 

[スポーツソウルドットコム|華城市=ソ・ジェグン記者] サムスン電子ナノシティ・華城(ファソン)キャンパス(以下、華城キャンパスと表記)一帯の“駐車難”と関連し、先月25日この問題を<スポーツソウルドットコム>が報じた後、サムスン物産が対策を設けるため、付近敷地に車両約2千台が収容できる外部駐車場を備えた。しかし、このような社側の努力にも関わらず華城キャンパスの周辺駐車難は、相変わらず改善されていない。理由はその駐車場を利用する勤務者がほぼいないため。“有名無実”な状況だ。


◆サムスン“駐車難解消されるはず VS 勤務者“遠すぎる”

 

サムスン物産は、華城キャンパスがある華城市機山洞(キサン・ドン)に、およそ2千台の車両まで駐車可能な賃貸地を確保し、シャトルバスまで運営するなど、駐車難解消のために積極乗り出したが、社側の対策はまだ実効がない雰囲気だ。|華城市=ソ・ジェグン記者

 

先月25日、華城キャンパス一帯の“違法駐停車”実態に関する報道が出た後、その2週間後の先日7日、半導体ラインの拡張工事を主管するサムスン物産は、付近の駐車混雑を防止するため、現場近くにある華城市機山洞59番地に外部駐車場を設けた。
サムスン物産はシャトルバスまで運行するなど、駐車難解消のために積極的な姿勢だが、社側の対策はまだ実効がない雰囲気である。サムスン物産は来年7月まで2千台が収容できる外部駐車場を徐々に拡大する方針だが、先日20日実際機山洞にある駐車場を訪問してみると、駐車場を利用する車両は約50台しか過ぎなかった。
華城キャンパスの“違法駐停車”実態が報じられた約1ヶ月が経っているところだが、状況は全く変わらなかった。


人道を占領した車両はもちろん、二次線道路の両サイドにぎっしりと並んだ車まで、一見みても違法駐停車数は、以前よりさらに増えていた。前と比べて変わったことは、違法車両の前方ガラスに“華城キャンパス 外部駐車場運営案内文」が付着されている。
サムスン物産は案内文を付着する以外にも、午前朝礼時間に勤務者らを対象に駐車場利用を勧奨する案内教育を実施するなど、広報に積極的だがその効果はかすかだった。
勤務者らが駐車場を利用しない理由は、何より華城キャンパスと駐車場間の物理的距離だった。駐車場が遠すぎるというのである。サムスン物産が機山洞敷地を借りて運営中である外部駐車場は、華城キャンパスから約4Kmほど離れたところにある。
協力会社の勤務者ハン氏(38)は、「外部駐車場ができたという話に、初日駐車場に行ったが、思ったより相当離れたところにあったので駐車を諦めた。シャトルバスがあるといっても、作業日程が正確に決まっているわけでもないし、いつも持参する装備だけで結構な量を持ち歩くとしたら、作業員たちが無理してバスに乗るはずがない」と不満を吐露した。
他の勤務者のイ氏(35)は、「最近は猛暑で一日何度も着替えている。仕事が終わっても同じだ。殆どの勤務者たちは自車でこういうことを済ませるけど、外部駐車場に車を止めてまたバスに乗るという面倒なことを、果たして理解してくれる人がいるかと疑問だ」と述べた。

 

◆サムスン、「外部駐車場以外、他に方法がない」

 

21日午前、暇な外部駐車場の雰囲気とは違って、同時間帯に訪れた華城キャンパスの一帯は無秩序な状況だった。|華城市=ソ・ジェグン記者

 

21日午前6時、二度目で訪問した外部駐車場には、出勤を急ぐため駐車場を訪れた勤務者が一人二人ずつ車を止めていた。
多忙な出勤時間なものの、この日駐車場を利用した勤務者は、約40人。駐車場を利用する人が少なかったため、午前6時30分と50分に運行するシャトルバスは、一人の勤務者さえ乗せることができず、空っぽな状態で華城キャンパスに戻った。
シャトルバスの運転手は、「まだ外部駐車場を利用する人が少ないのは事実だ。バス1台に多く乗るとしても8人くらい」と伝えた。
暇な外部駐車場の雰囲気とは違って同時間帯に訪れた華城キャンパスの一帯は、相当無秩序な状況だった。華城キャンパス入口の向かい側の人道は、一般乗用車とトラック、ミニバンなどが隙間なく駐車されていた。付近商店街と公共機関の周辺道路も、100台も超える違法駐停車で大変な状況が続いた。
駐車監視員の車から鳴るサイレンの音も無用の物だった。ある駐車監視員は「外部駐車場ができた話は聞いているが、違法駐停車問題はなかなか改善されない。一日に数十件も監視対象があって、ましてや同じ車両が重複する場合もある。苦情を言う勤務者もいるが、だからって見ないふりをするわけにはいかない。監視するこっちも心中平らかでない」と状況を説明した。
違法駐車問題が継続的に取り上げられることと関連して、サムスン物産も悩むばかりだ。外部駐車場の他に、数千人にもおよぶ協力会社の勤務者車両を負える方法がないというのだ。
実際華城キャンパスの周辺には、東灘(トンタン)新都市をはじめ大規模住宅団地が造成されており、現在は駐車場が運営できる敷地がない。付近の某不動産業者は「華城キャンパスを中心に、前方2Km内で大規模駐車場として使える敷地は皆無な状態」としながら「東灘宅地地区などは住宅団地なので、たとえ空いている土地だとしても公園敷地が殆ど」と説明した。
サムスン物産の関係者は、「まだ駐車場の利用率が期待に添えないのは事実だが、華城キャンパス付近に1千台以上の車が収容できる敷地がない状況で、今の外部駐車場を運営する以外、方法はない」と言いつつ「勤務者らの不便事項を持続的に把握することはもちろん、駐車場を積極的に利用できるように勧めて利用率を上げるつもりだ。これからは600台くらいが駐車する予定で、来年まで2千台全てが収容できるようにする計画だ」と伝えた。

 

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