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[スポーツソウルメディアジャパン|安・ビョンチョル] ついに前人未踏の夢の舞台へ。東方神起が8月17日、18日、日産スタジアムで「東方神起 LIVE TOUR 2013~TIME~ FINAL in NISSAN STADIUM」を開催した。2日間での動員は14万人超。2006年の日本初ツアー時は約2万人だったツアー総動員数は今回約85万人に。これは自身最多ライブ動員数であると同時に、海外アーティストによる最多ライブ動員数も記録した。


ライブはまだ青空がひろがる時間からスタート。オープニング映像に続いて、1曲目の「Fated」のイントロが鳴り出すと、ステージに組まれた巨大なセットの最上部にチャンミン、ユンホの順で東方神起が姿を現す。二人はセットの両脇に設置されたゴンドラにそれぞれ乗り込み、曲を歌いながらゆっくり降下。会場を埋め尽くす72,000人の歓声が大空に響き渡り、観客の興奮がすごい熱気となってスタジアムから立ちのぼる。


その熱をさらに高めるようなダンスナンバーを3連続で披露した後、MCで、「日産スタジアムは思ってた以上にアツいですけど、このアツさに負けずに最後まで頑張って楽しく盛り上がっていきましょう! みんな最後までちゃんとついてきてねーっ!」と客席を煽るユンホ。続くチャンミンも「日産スタジアムは初めてですけど、ここにいらっしゃってるみなさんの情熱でものすごくアツいです! 今日はみなさんとひとつになって最後まで楽しく盛り上がっていきたいと思います。みんなよろしくーっ!」と叫び、興奮を隠せない様子だ。 

 

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今回のライブではアリーナを四角く囲むように花道を設計。ステージの両脇から延びた花道の途中にミニステージが、アリーナ後方の花道にもエンドステージが作られていた。「Y3K」では、そのステージの両脇から伸びた花道に近未来的な流線形の「宇宙船」(ユンホ)が出現。ひとり一台ずつそれに乗って花道を進みながら歌を届けるという、5大ドームツアーとは異なる仕掛け・演出で楽しませてくれた。


衣装も特殊な視覚効果が施されているコスチューム以外は、夏仕様のデザインにリニューアル。曲目は『TIME』ツアーのファイナルなのでドームツアーのメニューを基本にしつつ、中盤には彼らの本格的なアジア進出の起点となったヒット曲「“O”-正・反・合」を新しく追加。懐かしいナンバーの披露に会場から一際大きな拍手が起こった。チャンミンがソロ曲でギターをプレイしたのも、この2daysだけのスペシャルなパフォーマンスだ。
 

世界の先進的なアーティストがライブで使用して話題を集めているLED照明内蔵のリストバンドを観客全員に配布したのも2daysだけのスペシャルだ。これは主催者側がリモートコントロールでリストバンドの照明の色を変えていく次世代型ペンライトのような代物。今回のライブでは日没後にこれが大活躍だった。普段観客がペンライトで作り出すレッドオーシャンはもちろん、楽曲の照明や雰囲気に合わせてリストバンドが青、白、紫、緑、黄とさまざまに発光、巨大なスタジアムを鮮やかに染め上げていた。


特に終盤の「Share The World」のときはリストバンドがありえないくらいの早さでいろんな色を発光し、スタジアム全体がチカチカ閃光。光の芸術に驚いている間もなく、次に披露された「OCEAN」のイントロでは客席の前後方から銀テープが勢いよく噴射。目を奪う演出の連続に次から次に興奮が押し寄せる。さらに「OCEAN」ではTシャツ&デニム姿の女性ダンサー120名が花道に登場。ステージに華やかさも加わり、夏祭り気分がぐんぐん上昇していく。

 

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アンコールでは9月4日に発売されるニューシングル「SCREAM」をライブ初披露。続く「SHINE~ウィーアー!~Summer Dream」のメドレーでは二人がフロートに分乗して会場を一周しながら歌唱し、「Summer Dream」では再度120名の女性ダンサーが登場してステージを盛り上げていった。ラスト曲と紹介された次曲「In Our Time」では、後方の客席にリストバンド照明を使って「WE ARE T」(17日公演)、「THANK YOU! TOHOSHINKI」(18日公演)という文字が浮かび上がり感動が増幅。同曲の最後のコーラス部分を72,000人+2人で大合唱し、会場はひとつになった。


これでライブ終了かと思いきや、ファイナルということで東方神起からもう一曲サプライズプレゼントが。夏の定番ソング「Somebody To Love」が繰り出されると会場は異様なほどのテンションと熱気に包まれ、ライブのボルテージは最高潮に達した。


アンコールのMCで、「今日はみなさんの情熱や応援がパワーになって普段よりあんまり疲れてないですね(笑)」と笑いを誘ったチャンミンは「“楽しかったです!”と言うことしかできないのが悔しいくらい、楽しかったです!」と笑顔でコメント。ユンホは「このステージに立っていることが夢のよう。ここにいるみなさんと新しい歴史を作れた気がして本当に幸せでした。みなさんがいるからこそ、僕たちがいる。本当にみなさんありがとう」と心からの感謝を述べた。


ラストの「Somebody To Love」を終えて最後の挨拶をしたあと、ユンホが客席に「We Are…」と投げかけると、72,000人が割れんばかりの声で「T(ティー)!」と絶叫。その声を合図にステージ後方から数百発の打ち上げ花火が盛大に打ち上げられた。5大ドームツアーは僕たち東方神起の夢、日産スタジアム公演はファンのみんなとの夢と公演前に語っていたユンホ。同会場で海外アーティストが単独公演を行うのは初めてだし、ひとつのツアーで5大ドームツアーとスタジアム公演を行うのも史上初の快挙。2013年夏、みんなの夢はでっかいスタジアムの上空に色鮮やかな大輪の花を咲かせた。

 

 

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