グループ東方神起。|© SM Entertainment


●62万人=韓国内最大規模に誇る東方神起のファンクラブ「YUAERUBI」(ユエルビ)の会員数、2008年には全世界で最多ファンクラブ(当時公式ファンクラブの会員数は80万人)のアーティストとして<ギネス世界記録>に認定。
●85万人=韓国アーティストとして初めて挑戦した日本全国5大ドームツアー(東京ドーム、京セラドーム大阪、福岡 ヤフオク!ドーム、札幌ドーム、ナゴヤドーム)と、来る8月17日~18日に開かれる横浜日産スタジアム公演までの通算観客数である。これは韓国アーティスト史上、歴代最多記録でもある。
●12回=オリコン・ウィークリーシングルチャートでの通算1位を獲得した回数。日本では海外アーティストの中で最多記録。
●310万枚=日本でのアルバム販売量。海外アーティスト史上最多量である。
●1兆3000億ウォン(約1130億円)=日本でのアルバム売上。日本の音盤市場全体で2位の記録である。


上記は、グループ東方神起が立てた記録だ。
“韓流KING”東方神起が来る17日と18日、海外アーティストとしては最初に、日本の横浜日産スタジアムのステージに立つ。
韓流の橋頭堡と呼ばれる日本市場で、全てのアーティストが望む夢のステージが東京ドーム(収容能力5万5千人)であれば、その次の段階が日産スタジアム(収容能力7万5千人)である。並みのアーティストがこのステージに立てば、客席全てを埋め尽くせないスタジアム公演を通じて、東方神起はもう一度特別な記録を持つことになった。


今回公演が開かれる横浜日産スタジアムは、あのX JAPAN、L'Arc-en-Ci、SMAPなど、伝説的な日本のアーティストたちが上がった夢の舞台だ。海外のアーティストでこの舞台に立つのは東方神起が初めてである。
今年デビュー10周年を迎える東方神起は、どのように“持続可能な韓流”を作ったのか。彼らが歩んできた道をまとめてみた。


2003年12月23日、ユンホ(現27)、ジェジュン(現27)、ユチョン(現27)、ジュンス(現26)、チャンミン(現25)という5人組ボーイズグループで結成した東方神起は、韓国の民営放送局SBSの年末特集番組を通じて公式デビューを果たした。彼らは“アジアの星”として注目を浴びる少女歌手のBoAとブリトニー・スピアーズの合同公演のステージで、デビュー曲である『HUG』を初披露した。
今の東方神起のメンバーであるユンホは、当時高校生、チャンミンは中学生だった。“ダンスが旨いアカペラグループ”として登場した東方神起は、2004年1月14日に1stシングル『HUG』を発表。ファンを一気に吸収しながら爆発的な人気を集めた。2006年「ソウル歌謡大賞」を皮切りに、「ゴールデンディスク賞」の大賞、「SBS歌謡大賞」の大賞を手にしながら、彼らは“東方神起シンドローム”を巻き起こした。ここまではH.O.Tやgod、SHINHWA(神話)など、いわゆる第1世代のアイドルと大差がなかった。ところがその後、日本市場開拓に挑んだ東方神起は、“ボーイズグループ韓流”の始まりを知らせた。


2005年4月27日、東方神起は、SMの提携先であるエイベックスのレーベル<rhythm zone>から日本語曲『Stay With Me Tonight』で正式に日本デビューを果たし、日本市場開拓を始めた。メンバー全員が日本語を覚え、日本語で歌うなど、徹底した現地化戦略に臨んだ。賢い戦略は的中し、その後多くの韓国アーティストらが東方神起の戦略を真似して日本市場に進出した。
日韓両国を行き来する活動も、始まりは東方神起だった。東方神起は韓国と日本で各々違うアルバムを出し、別で活動する方法で両国のファンを満足させた。これはのち、ファンらが言語を超越してアルバム全てを求めることになり、言葉の壁はそれほど重要な点ではなくなった。

 

7月5日、アメリカ・ロサンゼルスで開かれた「TVXQ! LIVE WORLD TOUR‘CATCH ME’in LOS ANGELES」での様子。|© SM Entertainment

 

2010年、ジェジュン、ジュンス、ユチョン(2003年から2010年まで東方神起に在籍/以降、JYJとしてデビュー)がチームから分割される痛みを経験することになるが、東方神起は、日本国内での立地はさらに固まった。去年は日本11都市ツアーを通じて、計70万人のものファンを動員。今年は日本全国5大ドームツアーと日産スタジアム公演を通じて、およそ85万人のファンを動員させる。アメリカ、中国、チリなどを巡るワールドツアーまで計算すると、2年間計165万人という驚異的な観客数を記録したわけだ。
こうした確固たるファンドム(Fandom:特定の人物や分野を情熱的に好く連中やそういう文化現象を指す)の秘訣について、SMエンターテインメントの関係者は、「2005年デビュー当時、東方神起はすでに韓国でトップアーティストだったが、日本では徹底的に新人として始めた。地道に成長したため、ファンドムの根が丈夫だ。日本ファンにとって東方神起は、新人時代から好きだったスターであるわけだ」としながら「東方神起は、韓国のアーティストとして全てが最初で最高と言えるだろう。自分たちで立てた記録を、継続して更新していく状況だ。東方神起の日本デビュー初めてのステージは、某大学の小講堂だった。そこから始めて8年ぶりとなる8月17日、7万5千ファンで埋め尽くした日産スタジアムに立つことになったのだ」と感無量の気持ちを語った。


東方神起、彼らの進化と成長は決して止まらないのであろう。
[文:パク・ヒョシル記者 / 編集:安宰範]

 

  • (1/20)
  • Editor’s Choice
  • TOP10
  • Keyword News
  • FAN N STAR TOP10