SBS"追跡者"が好評の中17日に幕を下ろした。 / SBS提供 |
"'3040俳優たちが出演したらやっぱり駄目だ。' こんな話は聞きたくなかった。"
俳優ソン・ヒョンジュ(47)が去った5月24日SBS '追跡者THE CHASER '(以下、追跡者)の制作発表会で話したことだ。 40代俳優の心を込めた一言は静かな現場に微妙な気流を起こした。当時現場にいた20人くらいの取材陣は'追跡者'のハイライト映像を見た後 'ヒット'以上を予想した。しかし、二か月後、 '追跡者'は取材陣の予想を超え、'大ヒット'になった。
'追跡者'の制作発表会が行った5月の最終週には'幽霊'、'新社の品格'の公式イベントが集中していた。二つの作品には100人が超える取材者が集まって話題作であることを証明した。しかし、 '追跡者'の状況は異なった。関係者と俳優、取材者20人程度だけ集まり、静かなスタートだった。一方では"SBSが編成の隙間に '追跡者'を入れただけ"という話もあった。これが蓋を開ける前の'追跡者'に向いた率直な平板だった。
当時、ソン・ヒョンジュは取材者一人一人と目を合わせながら、"初放送だけでも見てください。お願いします。視聴者にはゆっくり、深く近づきます。是非、 1, 2話だけでも見てください"とお願いした。同じ時間代に視聴率1位を占めていたMBC '光と影'とトレンディな俳優が出演するKBS2 'BIG'に向かい、 構成力高いストーリーとベテラン俳優の演技だけでも十分に競争力があると自信の表現だった。
そして、ソン・ヒョンジュの期待と自信は現実となった。5月28日初放送から 7月17日最終回(16話)まで'追跡者'は毎回緊張感ある展開と鳥肌するくらいの現実的な内容、脳裏によぎるセリフと俳優の熱演などで相継いで話題になって。視聴率では、最初は '光と影'のせいで10%台を上回ったが、後半になって20%台に、体感視聴率はそれより高かった。
"追跡者"が国民に多くのメッセージを残して17日に幕を下ろした。 / SBS"追跡者" 放送のキャプチャ |
娘のスジョンの死に隠された巨大勢力の陰謀と非理を調査する刑事ペク・ホンソク(ソン・ヒョンジュ)に視聴者は200%憑依された。彼が現実の壁にぶつかり、挫折したときには一緒に泣いたり、非理の人物に裏切られた時には一緒に握りこぶした。
最終回で娘の死の真実を明らかにし、笑顔になった彼を見て視聴者も胸の恨みが晴れだ。
また、大統領になるために走るカン・ドンユン(キム・サンジュン)と彼の妻ソ・ジス(キム・ソンリョン)を見て視聴者は憤怒した。
ペク・ホンソクを助けるために集まったチョ・ナムスク刑事(パク・ヒョジュ)を始め、ファン班長(カン・シンイル)、ソ・ジウォン記者(コ・ジュンヒ)、チェ・ジョンウ検事(リュ・スンス)、ごろつきのヨンシク(チョ・ジェユン)などを応援しながら '追跡者'の魅力に圧倒された。
'追跡者'はもの凄く現実的な作品だった。身の周りにいそうなキャラクターが登場し、それらの話であった。何よりも俳優のセリフ一つ一つが心に残る。色んな意味を含めたソ会長(パク・グニョン)の"御苦労さま"から視聴者の怒りを買ったカン・ドンユンの "容赦はパワーがある人のみやるものだ。君みたいな人は諦めるべきである。"のようなセリフは作品が終わった後にも視聴者の心に残っている。
'追跡者'は視聴者を超え、国民に重要なメッセージをくれた。それは投票を通じて行動しようということ。 15話でカン・ドンユンは殺人及び非理が明らかになって、落選した。これは国民が投票に参加し、91.4%というびっくりするほどの投票率を記録したためである。投票用紙を持った有権者の行列は見る人にジーンとさせた。
投票率91.4%. これは非現実的な数字である。これに対しあるネチズンは "非現実的ではなく、当然この数字が出るべきだ。私たちがそうなるようにするべき "という文章を書き込みし、多くの人に共感を得た。来る12月19日行える'18代大統領選挙'で何かを見せようという意見が多い。
財閥家、政治家、検察などの話を気持ち悪いくらい現実的に描いた'追跡者'はもう終わった。しかし、ウェルメイド作品一つが国民に与えたメッセージは思ったより大きい。二か月間休みなく走ってきた'追跡者'. 俳優もスタッフもみんな "御苦労さま"。