李健煕(イ・ゴンヒ)サムスングループ会長が海外出張中に、韓国内のサムスングループの事業所で2件の死亡事故が発生した。|スポーツソウルドットコムDB

 

[スポーツソウルドットコム|ファン・ジュンソン記者] “管理のサムスン”と呼ばれるほど、合理的且つ几帳面で強い組織力を自慢するサムスングループが、新経営宣言20周年を迎える今年に入ってから相次ぐ事故で災難に囲まれた。
特にグループの首長である李健煕(イ・ゴンヒ)サムスン電子の会長が、最近海外出張のため不在になる度、グループ内では死亡者が発生する事故が起こるなど、不安な組織力の兆候が見られ、李会長の後を継ぐ3世経営に対して、世間から心配の声が上がっている。


李会長は今年に入って3回(1月11日~4月6日、5月4日~5月21日、6月20日~7月28日)の海外出張に行ってきた。まず彼は1月11日にハワイに向かって日本などを経由した後、4月6日に帰国した。
李会長の不在の間に、サムスン電子の京畿道(キョンギド)華城(ファソン)事業所では、ふっ酸貯蔵タンクのバルブ交替・漏出防止作業が行われた。しかし作業の途中、ふっ酸ガスが漏れる事故が発生(1月27日)。1人が死亡し4人が負傷した。これはサムスングループの事業所では滅多に起きない死亡事故だった。さらに当時事故の対応が遅く、隠蔽したという疑惑までが提起され、市民団体らは華城事業所を訪れ漏出事故に対する対策を促し、真相究明を要求した。
137日が過ぎた4月16日、ソウル・瑞草洞(ソチョドン)本社を訪ねた李会長も、真っ先に華城事業所の事故に対する懸案を報告され、再発防止を強調したと知られている。
その後李会長は、約1ヶ月ほど韓国に滞在し、5月4日にまた朴槿惠(パク・クネ)大統領の訪米経済人使節団の一員としてアメリカ出張に行って、同月21日に帰国した。この時は死亡事故がなかった。ただ彼がアメリカ出張に行く前の5月2日、サムスン電子の華城事業所ではまたもふっ酸漏出事故が発生し、作業員3人が負傷した。
6月20日、李会長は日本出張に行ったが、この期間に彼の帰国を催促する大小の事故が続出した。7月24日、京畿道龍仁市(ヨンイン・シ)にあるサムスン電子の器興(キフン)事業所に火災が発生。翌日25日はまたも華城事業所でふっ酸漏出疑惑事故。26日には李会長を激怒させたサムスンエンジニアリングの水タンク事故が相次いで発生したのである。
特に蔚山(ウルサン)南区にあるSMPポリシリコン工事現場で、サムスンエンジニアリングが施工中だった水タンク(消防水貯蔵タンク)が爆発。3人が死亡し12人が怪我する今期最大の事故が発生した。
結局先月27日、李会長は事故を修めるために日本から急遽帰国した。彼は帰国直後、緊急会議を招集し、先日1日パク・ギソクサムスンエンジニアリング社長を更迭した。また、後進的な環境安全事故は禁絶すべきと強調しながら、最高経営者(CEO)に責任を問い総体的な安全対策を指示した。


ある財界関係者は、「よりによって李健煕会長が海外出張に行く度、死亡事故が起きた。そのため李会長は、下半期に韓国内にいる時間が増すと思われる。しかしサムスンの安全不感症問題はしばらく続くと思っている」と述べた。

 

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