韓国の建設業界1位と2位である現代建設とサムスン物産の実績が大きく交錯した。

 

[スポーツソウルドットコム|ソ・ジェグン記者] 韓国の建設業界1位と2位である現代建設とサムスン物産の喜悲が大きく分かれた。現代建設は業界で唯一に売上高と営業利益の部分で上昇した一方、サムスン物産は営業利益で苦戦する様子だ。


26日、現代建設は、上半期の連結売上高が6兆3319億ウォン(約5,500億円)、営業利益と純利益がそれぞれ3793億ウォン(約330億円)、2796億ウォン(250億円)を記録したと発表した。売上高は、前年同期に比べ7.6%上昇し、営業利益と純利益も24.8%、15%が増加した。
今年上半期の韓国大手建設会社の中で売上高と営業利益がともに成長したのは、現代建設だけだ。現代建設の顕著な成長には、海外の大型プロジェクトの本格的な進行が大きく働いたという分析だ。


現代建設の関係者は、「サウジアラビアのアルミナ製錬工事をはじめ、海外の大型工事が本格的に進められた影響で、売上高が改善した」とし、「現代車グループに編入以降、国内はもちろん海外でも低価格の受注を避け、徹底した収益性中心の工事受注戦略を維持している」と語った。また、「47兆6000億ウォン(約4兆2千億円)規模の豊富な受注量をベースに今年は13兆8000億ウォン(約1兆2千億円)の売上を達成する見通し」と述べた。


現代建設に嬉しいニュースは他にもある。30日、現代建設は、韓国国土交通府が主催する“総合建設会社施工能力評価”で、1位を占める快挙を成し遂げた。現代建設のこの部分1位は過去2009年以来5年連続の記録。
建設社の施工能力評価は、発注者が適正な建設業者を選定することができるように建設業者の施工実績と経営状況、技術力、信頼度を総合評価して毎年7月末に発表する制度だ。現代建設は2013年に韓国全国の1万218総合建設社のうち、12兆371億ウォンを記録して1位に上がった。


一方、業界2位のサムスン物産は営業利益の不振が響き、満足な実績には至らなかった。サムスン物産の今年連結基準の上半期業績公示によると、今年上半期の売上高は13兆6945億ウォン(約1兆2千億円)で、昨年同期より10.1%が増加した。しかし、営業利益(約140億円)と当期純利益(約150億円)がそれぞれ28.5%、55.4%ずつ減少した。


このうち、サンスン物産の建設部門の上半期売上高は5兆7700億ウォン(約5千億円)を記録した。これは昨年同期より41.1%が増えた数値。問題は、営業利益と当期純利益だ。同じ期間にサムスン物産の建設部門の営業利益は1467億ウォン(約130億円)を記録し、昨年同期より23.5%も減少した。
今年の第2四半期(4~6月)も第1四半期に引き続き営業利益の不振が続いた。サムスン物産の建設部門の売上高は3兆1800億ウォン(約2,800億円)で、前年同期より47.3%の成長を見せたが、営業利益は854億ウォン(約75億円)で22.4%が減少した。
サムスン物産の建設部門は第1四半期(1~3月)にも2兆5900億ウォン(約2,300億円)の売上を記録して34%の成長率を見せたが、営業利益で前年同期比より25.1%減の612億ウォン(約54億円)にとどまった。


サムスン物産の関係者は、「今年上半期、海外市場を中心に新たに始めたプロジェクトが多いため、営業利益がやや減少した」とし、「新規受注プロジェクトの利益が本格的に反映される下半期からは、営業利益が改善されると思う」と説明した。
 

  • (1/20)
  • Editor’s Choice
  • TOP10
  • Keyword News
  • FAN N STAR TOP10