自から命を絶った故キム・ジョンハク監督の葬場に、韓国のトップ俳優たちの弔問が続いた。彼らをみてキム監督はまるで天国でもドラマを描いているようだった。|写真共同取材団

 

[スポーツソウルドットコム|パク・ヨンウン記者] 故キム・ジョンハク監督(享年62歳)は、亡くなっても巨匠だった。彼の葬場にはご自分が育ててきた韓国を代表するトップスターたちの弔問が相次いでいた。そしてその行列は“巨匠の歴史”をみせてくれていた。


23日午後、ソウル・蚕室洞(チャムシル・ドン)にあるソウル峨山(アサン)病院の3階に設けられたキム監督の葬場には、あのペ・ヨンジュンをはじめ、チョ・インソン、チェ・ミンス、パク・サンウォン、女優のコ・ヒョンジョン、チェ・シラが弔問した。彼らの反応はみんなが同じもの。それは沈黙と沈痛もしくは、巨匠を失った現実に対する遺憾と済まない気持ちだった。
夜8時頃、ペ・ヨンジュン(2007年作「太王四神記」の主演を努めた)が葬場を訪れた。警護を受けながらも、彼は沈痛な表情をみせながらすぐにキム監督の遺影へ向った。ペ・ヨンジュンは深夜になってもただ黙々と葬場を守っていた。キム監督の最期を見守るつもりだ。
夜9時頃、チョ・インソン(2005年作「春の日」主演)が暗い表情で葬場に到着した。彼は沈痛な雰囲気の中で故人に対する想いを取材陣に伝えた。
「監督を送ることは、すごく心苦しいです。僕の新人時代からたくさんの助言をしてくださったお父さんのような方でした…」
彼は底意のある話もしてくれた。
「よくご連絡もしていなくて、うかがっていなかったことが本当に申し訳ないです」
チョ・インソンのこの発言は、諸問題でひとり寂しく死を選択したキム監督のことをみる役者たちの気持ちを、彼が代弁するかのように聞こえた。
チョ・インソンに続き弔問に来た役者は、チェ・ミンス(キム監督の1995年作「砂時計」の主演を努めた)と女優のチェ・シラ(1991年作「黎明の瞳」の主演)だった。夜11時が超えてから訪れた彼女は、黒い正装にメガネをして、故人の遺影に向かって歩く終始頭を上げなかった。悲痛そのものだった。反面チェ・ミンスは、記者らの質問に暗い表情をみせながら多少荒々しい反応をみせた。


この日キム監督の葬場を訪れた韓国代表役者たちは、監督の代表作であり名作と言われるさまざまな作品で縁を結んでいる。そして彼らの弔問により、葬場は故人が歩んできた“韓国ドラマの歴史”を改めて確認させた。


一方警察によると、キム監督はこの日の午前10時18分頃、京畿道(キョンギ・ド)盆唐市(ブンダン・シ)にある*コシテルで遺体が発見された。警察は当時部屋の窓をガムテープで防いでおり、練炭に火をつけた痕跡、「家族に申し訳ない」という内容の遺書などが発見された状況をみて、自殺と推定している。
(*考試(コシ:国家公務員試験)+ホテルの合成語で、部屋は1~3畳程度の広さに缶詰状態で勉強して寝るためだけの受験者専用部屋。最近は一人暮らしする学生や社会人の利用が増えている)
故人の出棺は25日午前8時より行われる予定だ。

 

 

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