7月23日午後、東京・永田町にあるザ・キャピトルホテル東急にて、李丙琪(イ・ビョンギ)駐日大使の歓迎会が行われた。|撮影:安宰範

 

[スポーツソウルジャパン|安宰範] 23日午後6時30分、東京・永田町にあるザ・キャピトルホテル東急で、駐日韓国企業連合会による 李丙琪(イ・ビョンギ)駐日本国大韓民国大使館 特命全権大使の歓迎会が行われた。


同日会場には、駐日韓国企業連合会の核心となる各企業の代表ら約40人が集まり、新駐日大使である李丙琪氏を迎え、歓迎の挨拶を伝えた。

 

駐日韓国企業連合会の会長を務める楊仁集(ヤン・インジプ、HITE JINRO海外事業総括社長兼眞露株式会社 代表取締役社長)氏|撮影:安宰範

 

まずは、駐日韓国企業連合会の会長を務める楊仁集(ヤン・インジプ、HITE JINRO海外事業総括社長兼眞露株式会社 代表取締役社長)氏が、歓迎の言葉を伝えた。
「第20代、駐日本国大韓民国大使館 特命全権大使を歴任される李丙琪大使を、駐日韓国企業連合会は心より歓迎いたします。私はこの間、駐日大韓民国大使館のホームページで公館長のご挨拶を拝見させていただきました。大使は3つの意志を表明されましたが、まず第一に韓日関係の安定化、第二に韓半島の平和のために日本との堅固な協調、第三に韓国企業が日本でより良い環境の中で企業活動を行えるよう積極的な支援を行うということで、何より心強く、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。1965年韓日国交正常化以来、両国の交易量は、年間規模で2億ドルから1千億ドルにまで成長しております。しかし、両国の政治的な厳しさにより、今の企業活動には否定的な影響がある状況であり、とても遺憾的な状況でもあります。こういう時こそ、多様で豊富な経験を持っておられる李丙琪大使が、大きなご活躍をしてくださることを、私たちは期待しております。そして新たに赴任されました李大使が、新しく開拓した大使館で、新しい外交戦略を繰り広げられることを、心より期待し応援しております。同時に大韓民国の政府が、少し後退しているような韓日関係の重要性に対しても、大使が代弁してくださる役割を努められることも、期待しております。本日この場には、駐日韓国企業連合会の会長団と理事陣がともにしています。どうか李大使に、我々韓企連による心温かい応援の気持ちが、ちゃんと伝わりますよう願いながら、私の挨拶を終わらせていただきます」

 

李丙琪(イ・ビョンギ)駐日本国大韓民国大使館 特命全権大使|撮影:安宰範

 

そしてこれを受け、李丙琪大使による挨拶が行われた。
「私は今、みなさまの前に罪人のような心情で立っております。みなさまがご活動されるその後ろで、私たちは外交的にも政治的にも、韓日関係をうまく作って差し上げるべきですが、昨今の状況により、みなさまの状況が相当厳しいことであることをうかがい、大使としてみなさまに誠に恐縮な気持ちでおります。
しかし、危機は機会という言葉がありますように、私たちよりも経済の一線で走られるみなさまは、危機に強い方々であり、そのようなみなさまを信じて、私は未熟な者ではありますが、最善を尽くしてより良い韓日関係のために努力したいと思います。本日はご多忙ななか、私のためにすばらしい晩餐をご用意してくださった駐日韓国企業連合会の楊仁集会長をはじめ、ここにお集まりいただきましたみなさまに、心より感謝申し上げます。本日は、多くの方々が私を歓迎してくださるため、ご出席された姿をみながら、嬉しい気持ちとともに、みなさまのご期待に答えるための重い責任も感じております。さきほどもご言及がありましたが、最近韓日交易量は2年連続1千億ドルを突破し、今回の対韓投資も昨年は、45億ドルという史上最大値を記録しました。このような成果は、ここにいらっしゃる駐日韓国企業連合会のみなさまと、韓国の経済人みなさまによる大きな努力の結果だと思っております。この場をお借りしてもう一度感謝を申し上げます。みなさまがご存知のように、現在韓国経済は、国内外的に重大な挑戦に直面しています。良質な仕事創出が厳しくなり、国家経済の発展は国民個々人の徳目として繋がる善循環さえ抑える状況となっています。また、低出産・高齢化により、これに対する不安も大きくなっていることも事実です。このような困難を克服するために、朴槿惠(パク・クネ)政府は140台の国政課題のなか、経済復興を立てました。国民個々人の想像力と創意性を発揮し、科学技術に基盤した創造経済が推進できる環境を作っております。創意的で革新的なアイデアが死蔵されないように、規制は減らし支援を惜しまないでおります。韓日経済関係においては、対日輸出が大いに激減していることが事実です。こうした厳しさを克服するために、私は2つを力点として考えたいと思います。まずは、韓日両国間の政治経済的な問題を解決するために最善を尽くします。過去史など、政治的に難しい問題については、原則を持って対応しながらも、経済、文化、人的交流など、両国が協力可能なことを積極発掘して推進してまいります。そして私たち大使館職員みんなは、経済人たちの困難をさきにうかがい、解決する現場中心誂え型のサービスをご提供いたします。駐日韓国大使館では、対日関係改善のために政務会議の計画を立てており、すでに第1回会議も実施しております。また、大使館などの政府機関のみならず、ここにいらっしゃる経済人みなさまも、一緒にご参加いただき、ともに解決策を考えていただければと思います。また、日本全国にある9ヶ所の韓国領事館とともに、東京だけでなく日本全域を対象に多様な展示会と輸出商談会を開催して、韓国企業らの日本市場進出を支援いたします。大使館の扉は広く開けております。会議だけではなく、経済活動においての難しさやお悩みがございましたら、いつでも大使館にいらしてください。これからは現場を中心として、みなさまとともに疎通しながら、解決策をともに考える大使館になります。また、朴槿惠政府も、もっと多くの韓国企業らの海外開拓を支援するつもりでおります。大使館も、韓国貿易協会およびKOTRA(大韓貿易投資振興公社)などの関連機関らとともに、私たち韓国企業の対日輸出の道を開拓する、力強い存在になりますよう努力いたします。ここにいらっしゃるみなさまは、夢のために無から有を創造してこられた主役たちです。韓日関係の梗塞と円弱性などで困難も多くあるかとは思いますが、みなさまとともに力を合わせられるなら、むしろ危機を機会に変えて、私たちの経済をもう一段階跳躍させるきっかけが作られると思います。同時に21世紀は公共外交の時代です。政府のみながず、個人と企業みんなが公共外交の主体です。特に最近の日本では、韓日関係が沈滞され、一部右翼たちによる反韓デモも続いています。経済人みなさまも利益極大化を超え、企業として責任を果たすという次元で、韓国はもちろん日本社会のために寄与できる方案にも、たくさんの関心を願います。最後に本日の晩餐を設けてくださいました駐日韓国企業連合会の関係者みなさまに、もう一度心より感謝の言葉を申し上げながら、ここにいらっしゃるみなさまのご家庭の健康とお幸せをお祈り申し上げます」

 

李揆弘(リ・ギュホン、LG Electronics Japan株式会社 代表取締役社長)氏|撮影:安宰範

 

ここで、李丙琪大使による挨拶の言葉が終わり、この2年間駐日韓国企業連合会の会長を務め、現在は顧問として活動している李揆弘(リ・ギュホン、LG Electronics Japan株式会社 代表取締役社長)氏が、乾杯の挨拶を提案した。
「駐日韓国企業連合会のみなさま、そして第20代駐日韓国大使として赴任されました李丙琪大使に、歓迎の言葉を申し上げます。私は今年で9年目、日本で勤務しており、今まで4人の大使のご活躍をみていますが、今の大使はもっとも厳しい時期に直面されておられます。ですが、韓日関係の政治的、経済的に算定された課題を解決されるに、もっとも適任された方がいらしたという気持ちで、期待も高くもっと一生懸命に声援して差し上げるつもりでおります。解決しなければならない課題は多くありますが、そういう課題を一つずつ解決しながら、ここにいらっしゃる韓企連と在日本大韓民国民団、OKTA(世界韓人貿易協会)などの各種団体たちが一つとなり、嫌韓を解決すべきです。これをどのように解決するかですが、日本には嫌韓だけではなく、支韓と好韓もあります。そのため、このような問題が解決できますように、好韓の事業を育てていくことにも努力するべきだと思います。本日は新しく就任されました李丙琪大使のご健勝とご活躍を祈願しながら、そして、これからは得意気になる韓日関係を期待しながら、乾杯を提案いたします」

韓日関係が冷え込むなか、駐日韓国企業らと駐日韓国大使館による協力で両国の関係改善に大きな期待が寄せられている。

 

 

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