キム・ギドク監督の新作「メビウス」は韓国の映像物等級委員会から制限上映可の判定を下され、韓国での公開が不透明になった。|「メビウス」のポスター

 

[スポーツソウルドットコム|キム・ガヨン記者] 韓国の映像物等級委員会(以下映等委)はキム・ギドク監督(53)の新作「メビウス」に再び制限上映可の判定を下さした。韓国では制限上映可の専用劇場がないため、「メビウス」の上映は不透明だ。


16日、映等委の関係者は<スポーツソウルドットコム>との電話取材で、「修正本で再審議を行った。初審議での結果を受け、1分14秒ほどの変更及び修正があった」とし、「しかし、まだ近親間のセックス描写が具体的に描かれたため、制限上映可の判定を下した」と説明した。


「メビウス」は、父の浮気で破壊された家庭で育った男性が俗世から去っている過程を描がいた作品。作品では、息子と母のセックスシーンや父が自身の性器を切断するシーンなどが含まれているという。


先月4日、映等委は、「テーマの暴力性、恐怖、模倣のリスクの部分において、青少年に有害な内容が含まれており、近親間の性関係を描写するなど非倫理的、反社会的な表現がある」と「メビウス」に制限上映可の判定を下した。
映等委の指摘を受け入れたキム・ギドク監督側は、21のシーンを削除または、修正し再審を申請したが、今回も映等委の理解を得ることはできなかった。


制限上映可の判定を受けのは、事実上、韓国国内での上映ができないことを意味する。制限上映可は、上映・広告・宣伝で制限が必要だと判断される映画に下す判定で、この判定が下された映画は制限上映館として登録された劇場でしか上映と宣伝ができなくなる。しかし、韓国では制限上映可の専用劇場がないため「メビウス」の上映は不透明だ。
 

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